2008/07/30

言葉の事

8月は1日から連続3日間1Dayレースがあります。
ステージレースではありませんが、スタッフとしてはやることは同じ…
ただ、総合成績の争いが無いだけ…

シーズン後半に入り、ホントにいろいろ考える。
今の自分に何ができるようになったのか…
シーズン始めと何が変わったのか…
いい経験を積んでいるのは確か!ですが、本当の意味でのスタッフとして機能できているのか??
イタリア語の上達は、自分の仕事にとって必要でして…

少しだけ仕事が出来るようになってくると当然、求められる事のレベルも上がるわけで…
それには、まだ言葉の壁があり…説明を受けても分からない…で、英語の出来るスタッフに説明してもらう。で、自分の英語は完璧ではないので、これまた苦労して解釈する…
う~ん…

まだまだ、先は長く、壁は高い。

(おはよう、元気?調子はどうだい?位の会話は責任もかかりませんが、やはりレース内でのスタッフの動きについては、責任がかかりますから一言で「あいよ!了解」ってなわけには行きません)

レースの帰りには、マリウス、井上選手と一緒になりました。
マリウス(ポーランド)とは、英語で何とかコミュニケーションをとれますし、彼の優しいキャラクターと優しい声は自分の言葉に対するストレスをなくしてくれます。
前に英語で話しているのに、自分は日本語で答えてしまった事があります。
それだけ、自然な会話になるんですね。
井上選手も今時の若い?選手にしては、言葉使いもしっかりとして気持ちいのいい選手です。
何故か、話していると自分がカウンセリングを受けているかのようになってしまう。
恐ろしい…話し聞くのがうますぎる。

先日若い選手に、ちょっと言葉の使い方で説教じみた発言をしてしまった。
自分自身、言葉に悩んでいるからか?一つ一つの発言に敏感になってしまう。
自分も気をつけないといけません。

もうちょっと、いろんな事に余裕を持ちてぇなぁ~。
でも、俺が余裕なんか持ってると余計なミスするんだろうな。
やっぱり、ギリギリだなぁ~。

自分の場合、完璧なポジティブシンキングタイプのブログとはいきません…自己反省を含めておりますので、ネガティブな発言になる事もありますが、結局のところ元気です!はい。

2008/07/28

Brixia Tour 2008

Brixia Tour というレースに参戦してきました。
丁度、ツールドフランスと重なりますが、ツールに出ていないイタリア人選手達はこちらに来ております…顔ぶれからして、とっても豪華…
レースのレベルは非常に高いレースです。
そんな中、オランダを拠点に活動するスキルシマノの土井選手、畑中選手とも挨拶が出来ました。
彼らも頑張ってます。
初日は、通常のレースを行い、21:00からチームタイムトライアルが行われました。
確かにサマータイムですから明るいですけど、最後のチームは暗闇から飛び込んで来るようにゴールしました。
はっきり言って、走る選手も大変ですが、スタッフも遅くまで対応するので初日からなが~い一日でした。(スキルシマノが勝ちました)

うちのチームとしては、完全なエースであるエディ・ラッティ選手がビッグレースでしっかりとまた存在をアピールしました。
彼の奥様はブラジル人…家にご招待もしてもらった事があります。
彼女は、日本大好き、お寿司大好き、エディ大好き…です。
第2ステージを勝利し、第3ステージも得意の登りゴールと言う事で、フィニッシュ地点で待ち構えておりました。その時、バールで新聞でのラッティの記事をしっかりと読みまくる彼女です。


今日の最終ステージは、カダムーロが3位に入り、NIPPO-ENDEKAとしては、プロツアーやプロコンチネンタルのチーム相手にしっかりと戦えたのではないかと思います。
レースが空いた、この数週間、きっと選手はバカンスして一息ついているんだろと思いましたが、山に篭って走りこんで真っ黒&絞りまくりの選手もいましたし、来年の契約に向けてまだまだ結果が欲しいからと気を抜いてない選手もいたのです。
8月は1Dayレースが多いですが、これまた準備~レース~後片付けのルーティーンが組まれます。
今回は、山岳のレースでしたが、何の花粉かは分かりませんが、急に花粉症の症状であるクシャミが連発しまくりました。
イタリアのホテルに響き渡る爆音…選手、スタッフも呆れ返ってました。

2008/07/22

今日は片付けと準備…

昨日レースから帰ってきましたが、また明日から遠征に行ってきます。
昨日は帰りも遅かったので、今日になって朝から選手の使うバスタオルなどを洗濯し、ベランダに干してから事務所でいろいろ準備…
16時頃急にゴロゴロと空が鳴り出す…
夕立ちです…
NO!!せっかく洗った洗濯物が!!
急いで雨の中運転し帰った所…奇跡的にうちの周りだけ降ってねぇ~でやんの。
まぁ、良かったです。
レースで使う大量の水をカミオンに積み込む作業やら棚の整理でもう夕方になってしまい、一日は終わります。汗かきまくりです。
でも、いやな汗じゃないなぁ。
健康的だなぁ。
チームスケジュールを見ると8月もほとんどレース三昧…
自分の場合は、少ないスタッフですから選手と違いレースに呼ばれるのか?の心配は無く、基本的によっぽどの事がない限り全レース参加です。
毎レース毎レース、仕事を重ねていく事で、貴重な経験を積んでいけます。
仕事が少しずつできるようになってくると、余計にイタリア語がもっ喋れれば…もっとスムーズになるなと思いますね。
選手の間では、もうすでに来年はどうするんだ?とかの話をしてますね。
もうそんな時期なんです…
いろいろな話が飛び交い、ホントの話か?単なるうわさレベルなのか?自分には判断できません。

こうやって、レース…そして片付け…そして準備…  このローテーションできっと、9月に突入してしまいます。
残された時間には、限りがあるので貴重な経験、体験をしたいと思っています。

2008/07/21

いやぁ~暑かった

アドリア海の近くのペスカーラという街でのレースでした。
いやいや暑かった…
今日の8人出走のレース…
ボトルは一応80本用意…
一人10本くらいは消費するかもしれないということで…
実際、13周中の10周が補給ですが、毎周ほとんど渡します。
暑いので、飲む以外に頭からかけるためにも使うのです。
またあさってからステージレースがありますので、毎日ボトルの準備と氷の準備に頭を抱える事になるでしょう。
あた、顔が焼けた…焦げた…

先日フランスに行って感じたのですが、高速道路の道幅が広く運転しやすかったです。
今回、カンペルで550キロのブッ飛ばし移動でしたが、イタリアの道はちょいと狭く感じる…

2008/07/18

空の景色と空からの景色…


パリの外れの空港からピサ行きの飛行機は、
変に低空飛行…
ホントに大丈夫かぁ~?地面が近く感じる…
と思って、下を覗いていたら…
低い雲が一面に絨毯のように広がっている。
その隙間から…何か見た事あるような、路面図らしき風景…
この放射状に広がる中心の場所は!!…
ガイセンモーン !(エッフェル塔は、何とか現地でもタワーで通じますが、凱旋門は何ていうのか?知りませんでした。)
低い雲がうまくどいてくれてこんな景色に遭遇…ラッキーだなぁ~。


その後、この飛行機今度はどんどん高度を上げていきます。
で、また窓から見える景色が今度は、大気圏と宇宙空間を感じるかのような?空が…
地球の丸さを感じましたよ。
 
まるで、子供が電車にのってズーッと外を眺めているのと同じように滅多に見られない景色を頂きました。

ご馳走様。


この飛行機、ピサに到着したら乗客の皆さんがパチパチと拍手…

無事に着いたからか?これがこちらの習慣なのか?
機内食は出ません。水も無し…
その代わりメニューが配られる。
つまり、出てこないけど注文は出来るという事。
確かに機内食は好みも分かれるし、短いフライトなら機内食はいらない人もいるだろうと思う。
別に悪いシステムじゃないと思う。
でも結構いい値段です。しかもユーロ高い…

2008/07/17

お仕事ですよ

日曜のレースが終り、そのまま大至急で後片付けを終え、早朝にフランスに向けて出発しました
次のレースまで一週間空くため、フランス遠征のお手伝いが可能となったのです
自分はレースに同行でなく、車を持って行くこととおパリからレンヌまでの移動のお手伝い…のみ
今日またレンヌからおパリに戻りシャルルドゴールにて中島メカに車を渡し……
格安チケットでとった飛行機にてイタリアに帰りました
こう書いても大変さがまったく伝わらないのは、やはりおパリが絡むからでしょうか?
実はおパリは10年ぶり
ベルギーに滞在していた当時、思いきってTGVに乗り日帰りで行ったのです
まだエッフェル塔にはミレニアムまであと何日の電光表示がありました…
まだユーロが発行される前…
自分もまだ30前…まさか10年後に来るとは思ってもいなかったなぁ〜
また10年後に…
なんちゃって
自分の今後はどうなる事やら
でも楽しみです
いい写真がいろいろ撮れたので、また更新します

決して遊び回ってるわけではあ・り・ま・せ・ん

2008/07/12

こちらも始まります

日曜のレースに向けての準備をしました。
イタリア選手権からかなり時間が空きました。
またレースの現場に戻って、シャキッとしなくてはならないですね。
日曜のレース後の来週は、他のチームのフランス遠征のお手伝いがあり、急に忙しくなります。
こちら相変わらず、暑いですが夜になると気持ちいいくらいに冷え込んできます。
自分は暑がりなので、丁度いいです。
一応、こちらでも売っている蚊取り線香炊いております。
香りもさほど変わらず…
良い感じですよ。
では、明日は移動日です。
朝から行って来ます。

2008/07/10

伸びてきたので…

家の周りの雑草がかなり伸びまくっていました。
昨日、一昨日と隣に住む大家さんがチェーンソーで豪快にウィーンウィーンと芝刈りをしております。
で、イタリアに出発する朝に散髪した私の丸坊主も少々うざい位に伸びてきましたので…
(自分としては、頭に寝ぐせができるともう切りたくなるのです)
中島メカのバリカンをお借りしてスッキリさせました。後頭部は彼に手伝ってもらいましたが…
日が暮れ始める時間帯に涼しい風を頭で感じれる…
う~ん、気持ち良い!

夏の坊主…
夏の甲子園予選…
野球部時代を思い出します。
根性あったあの頃…
おっさんになっても頑張らなくてはいけません。
別にこんな事書き込まなくてもいいんでしょうが…レースに行ってないからネタが…

2008/07/09

テレビ中継…

丁度今は、ツールドフランスの時期です。
テレビをつけるとちょうど夕方にかけて2時間くらいかな?生放送しております。
で、ツールの放送の前後には女子のジロデイタリアが放送されてます。
日本チャンピオンの沖選手もしっかり映ってますし、男子同様アルカンシェルから各国のナショナルチャンピオンジャージが見れます。
頑張って欲しいですね。
夕方にレースが見れるってすごいと思うけど、仕事してる人はみれないなぁ~。
日本にいたときは、深夜…の生放送…で寝不足との戦い… 
どっちがいいのか?
結局は録画して、好きな時間にでも見るのが良いのでしょうか?

2008/07/06

強くなる為に…

昨日は、イタリアに短期滞在中の監督と少しお話しする時間を頂いた。
いつもお忙しい方で、我々スタッフの拠点で寝泊りしていますが、朝から出かけ帰って来るのは深夜…
基本的にいつも移動中の超多忙の監督…
部屋にいたとしても、パソコン作業中で話しかけるタイミングも難しい…
そういう意味からも少し時間が取れてよかった。
日本人がこちらの本場で活動でなく活躍する為に…強くなる為に…
いつも考えている方です。
日本人が活躍するには、それに関わる我々スタッフもレベルアップを図らなくてはいけませんね。

2008/07/04

文章力のなさ…

先日、実家の方から日本体育協会の公認アスレチックトレーナーの合格通知が届いたと連絡がありました。
この資格は、各競技団体、協会から推薦をもらうか認定校に行き、認定試験に合格しないと取得できない資格…
自分は昨年12月末までテニス関連の会社に所属し、テニスクラブ内の治療院で働きながら、テニスのトレーナーもやらせていただいておりました。
(ちょうど今は、ウィンブルドン真っ最中ですね…またフェデラー勝つのかな?)
偶然にもテニス協会からご推薦を頂き、この資格認定講習会に行っていたわけですが、なかなか難しいもので、実技試験は何とかクリアしましたが認定試験は論述形式…
このブログの書き込みの様に自分の文章は、支離滅裂…
結局何が言いたいんだか良く分からない…
始めの書き出しから、どんどん内容が外れていく…
その通りで、自分では自信満々にびっしりと書き込んだ答案用紙を提出したのですが…数回も保留…
要は追試…
繰り返しました。
何とか、イタリアに渡る前に試験を終えておりましたが…
今回の通知で一応、一件落着。

今所属している自転車ロードチームでの働きは、いわゆるトレーナーの働きとは少し違う面での苦労が多いですが…
各スポーツそれぞれで求められるトレーナーの仕事の一つとして対応できるキャパを広げないといけませんね。

今日は、ニッポン人2人にスタッフ拠点に来てもらい(来させて)マッサージをしました。
レースが空いてますが、この時期が大切と大門監督も選手には伝えている様子。
しっかり乗り込んで、後半戦戦って欲しいものです。
自分も少しは、前よりも良いサポートが出来るようにしたい…

2008/07/01

前半戦を振り返ってみて…

チームに合流したのは、トレーニングキャンプから…
チーム全員が唯一集まる(イタリアに入っていない日本人選手もいましたが…)機会はこれが最初で最後…見慣れない選手に囲まれながら、毎日マッサージの順番やら練習に使う補給食の準備などいろいろ頭いっぱいだった事を思い出します。
今のチーム内での仕事から考えると大した事なかったんじゃねぇーの?とも思いますが…
各選手のキャラクターが分からないままでしたからやっぱり大変だったかな?
そのキャンプから数レースこなし、少しずつレースでの仕事、レース外でのチームスタッフとしての仕事を覚えていきました。
当初は、中島メカに頼りっきり…
イタリアでの仕事のシステムもまだ中途半端な状態で数レースこなしてしまった。
今考えると、経験豊富なマッサーの元で一緒に活動していればもっとスムーズだったのかな?とも思いますが、これはチームの都合上の事ですから今更言っても仕方が無い。
今でも、教えてもらえる本物のマッサーがいない状態で試行錯誤…失敗の繰り返しです。
数ヶ月前からは、マッサーとしてのチーム内での仕事は何とか任してもらってますが、きっとマネージャーのモーリ、監督のファブリからはまだまだ完全に頼られているというまでのレベルでは無いでしょう。
なぜなら、いつも気を使ってもらっているから…
大きなチームの監督だったファブリ(優秀なスタッフに囲まれた現場だったのでしょう)…
気を使ってもらえるだけ有難く、相手にされないとか仕事を与えられないって事はありません。
ホントによく我慢して頂いちゃってます。
有難いです。

言葉の壁には、痛いほどぶつかってます。
イタリア人スタッフであれば、一言で済む連絡も自分に対しては、二言どころか、それ以上…
今言った事を何度も繰り返して聞く自分にストレスも感じているのでは…
自分としては、もう一度聞いて確認しておくべきだった…というミスを犯したくないので、何度も同じ事を聞いてしまう。
たった一言の連絡で済むはずなのに…
悔しい…

ただ、言葉がしゃべれるからこっちの世界で通用するか?っていうとこれがまた難しい…
チーム内の空気を読みながらも、結局は人間相手の仕事ですからね。
あと、専門職ですから自分の武器を持たなくてはならないし…
自分の武器って?なんだろ?
世界に通用するマッサージテクニック持ってんのか?
おい!宮島

イタリアのレース、そしてクロアチア、セルビア、スロベニアそして日本と遠征に同行させていただいて、チームのスタッフである実感と責任は持って働いている事の自覚は間違いなく、イタリアに来た頃よりも高まっています。

これからのシーズン後半…
大きな失敗をしないように…
少しでも選手、スタッフ、チームにとって欠かせない人材になれるように毎レース集中したいと思っています。


ちょいと、レースが空くので一休み…