2011/08/31

どこでも同じ

ここトスカーナの人達は、イタリアの中でも冗談やおふざけが好きな地域に感じます。

まぁトスカーナにいる時間が多いからそう感じるだけかもしれませんがね……
とにかくしゃべる事が大好き。

スーパーのレジで行列が出来ていても、レジの人が知り合いならお喋り始まっちゃうし…

仕事に関する会話が出来るようになってきた今年は、おふざけイタリア語に悩まされています。

いつも同じ仲間といると、真面目な話ばかりじゃすまないですからね。

イタリアは方言が多く存在します。
だいたい、「彼は北イタリア」
「こいつは、南の海側の奴」
「ん?ベルガモだなこやつは!」
と分かるようになってきました。

前にも書きましたが、トスカーナは「こ」を「ほ」と発音する事が多いので、コリドーレ(選手の事)はホリドーレ、そして良く知られているホハホーラ。
答えはコカ・コーラ…
特にフィレンツェ出身のマッサーとオフィスにいるマネージャーの奥さんが強烈で面白いんです。

昔、江戸っ子のおじちゃんの多いトレーニングセンターで働いている時に良く耳にした
「しゃくえん!」(百円)
「しこうき」(飛行機)
と同じ…
世界共通。
方言万歳!

ガソリンスタンドでの話。
監督の車に頼まれたガソリンを20ユーロ分を入れて、支払いでお釣りが30ユーロの所…
「はい!300万ユーロ!!」
「ヒヒヒ」と……
「ん……??」
「オイオイ、そんなにもらって良いの?」
「次来るときは新しい車買ってくるわぁ〜」
「チャオォ〜」
と挨拶してスタンドを去りましたが、こんなふざけた感じが心地よかったりして…

こんな会話も世界共通!

全く自転車と関係ない内容失礼しました。

2011/08/27

日常

 ポルトガルの遠征中は何度か山火事に遭遇しましたが、先日のCARNAGOの帰り道、トスカーナでも山火事発生していました。
高速道路に直接の影響がないにせよ、渋滞の発生です。
車に乗っていても喉がイガイガしてきます。

こちらは、日本と比べ湿度も低く、カラッとしているので山火事の発生率は高いのでしょう。
確かにここ最近、雨も降っていません・・・
もう8月も終り。

雨が降れば、空気も一気に冷え込んで秋のモードになるのでしょうが・・・

今日も晴れていますが、いつもよりも陽射しが強くない・・・風が強いです。
チームトラックを修理に出すのに付き合ってサンバロントの山を下っていたら、近くの山でまた山火事発生してました。
早く収まって欲しいです。


私の住むサンバロントは、小高い山の村・・・
嫌でも自然の力を感じる場所です。
秋になると、トスカーナでは、落ち葉焚きしてる農家もたくさんいて、煙いですが、何だか昔の日本を感じられるんですよね。
焼き芋したら美味いだろうなぁ~とか感じます。
こっちはいい煙。

山火事は、もう結構。
雨も適当に振って欲しいものです。
お願いします。




先日、イタリアに来た友人からお土産で貰ったお味噌汁。
最中の中に味噌汁の具が入っていて、お湯をかけるとふわぁ~っと具がお椀の中に広がっていく・・・
良い香りを嗅ぐと「あぁ~やっぱり俺・・・日本人ね」と感じる。

他の味もあるんで、当分味噌汁三昧!!
楽しみます。

ありがとう。




2011/08/26

CARNAGO

ミラノの奥にある、ヴァレーゼ(2008年の世界選手権開催地)近郊で行われたレース。
今日は非常に暑い1日でした。

このレース…去年は、朝から雨に叩きつけられ温かい紅茶を8月なのにレースで使った…というはっきりとした記憶があります。
なんせ去年と同じホテルでしたので…
「あぁ厨房に入れてもらって朝からドタバタしたなぁ」と…
今朝は大量の氷を抱えながら、レストランを通り過ぎました。

レースは大きな周回を9周。
補給地点では、大量のボラーチェが消費されていきました。
自転車ファンも多く来ていて…
何度「ボラーチェ頂戴!」と要求してくる一般客に「ダメぇ」「レースが終わったらねぇ」と返事をした事か…
断ってばかりいると、性格が悪くなっているような気がしてきます。

配る為に用意している備品(うちならキーホルダー)とは違いますので…
来月はベルギー遠征がプログラムにあります。
北のボトルコレクターとの戦いが必ず勃発しますわ。

残りの数とか、考えずにヒョイヒョイあげているスタッフがいたら、説教開始です。
(私と観客のボラーチェ交渉バトルを楽しんで見ているスタッフもいるくらいです)

レースは、ジョバンニ・ヴィスコンティが勝ちました。
暑い1日でしたが、最後の締めが最高の形でしたので、気持ち良く終れました。
写真は、表彰台の後からの姿。
9月は、イタリア組とベルギー遠征(5レース)に別れます。
私は北へ……

2011/08/24

倉庫内作業 灼熱編・・・

この所のトスカーナはとてもいい天気というよりも暑い日が続いています。
まぁ、洗濯物がよく乾いてくれるから、遠征帰りなんかは助かるんですけどね。
今日は、ヴァレーゼの近くで行われるCARNAGOというレースの為の準備。

暑くなる前からと想定して、午前中に作業を始めましたが、何だかんだいって時間はかかるもの。
先日のポルトガルの準備を他のマッサーに全てやってもらったので、今回はお返しということで一人で作業してたのですが、汗がダラダラ・・・
最終的には、Tシャツ脱ぎ捨てて、上半身裸で作業です。
ポルトガルで十分に日焼けした肌に今度は、トスカーナの太陽光線を浴びさせました。
超非効率的な作業をしておりました。あっち行ったりこち行ったり・・・
チーム倉庫は、2つに分かれていて、それぞれにマッサーの備品を置いているため、何度も往復が必要となるのです。しかも、80m位歩く・・・微妙な距離。しかも坂・・・
大量の水分補給をし(チーム倉庫には水が沢山ありますのでね)、体内の水分を全部入れ替えた気分です。


シーズンも8月終盤を迎え、倉庫内で邪魔なくらい場所を陣取っていたボトルの箱もかなり減ってきて・・・
夏のシーズンでいかにボトルを消費したか?がよくわかります。
(右の写真は、ジロの為の準備中に撮ったもの5月始めですね。一箱250本入っています)

来期に向けて、チーム倉庫の移転も決まったようで、もっと広くて綺麗な倉庫を借りたとチームマネージャーから聞かされ、一緒に昨日見に行ってきました。

ここにカミオンとチームバスを並べて入れて・・・
メカニックはここで・・・
マッサーの作業場はあそこで・・・
オフィスは2階で・・・
なんて話をしていると、引越しが決まって、部屋のレイアウトを楽しんでいるのと同じ気分になりウキウキします。

チームスタッフの仕事現場・・・
まずはレースの現場。
マッサーに関しては、ホテルの部屋でのマッサージがメインの仕事現場。
そして、ホテルの駐車場においてあるカミオンとレストランが第2の仕事現場。
そして、スタート地点、補給地点、ゴール地点が第3の仕事現場。
そして、第4の仕事現場は、チーム倉庫となります。
ここは、当然レースの準備と後片付けをする場所となります。

チーム倉庫が働きやすい環境になるという事は、仕事の効率があがり、我々スタッフにはとっても重要となります。


2011/08/21

Trofeo Melinda

ポルトガルから無事に拠点に戻りましたが、帰りのフェリーが遅い時間に出発のため、バルセロナをブラブラしたり、パエリアを食べたりちょっと観光客になりました。
20時間のフェリーの旅・・・
いい経験しました。









イタリアでのレースも再開です。
Trofeo Melindaは、北イタリアのトレントからちょいと奥に入った山の街で行われるレース。
トスカーナとは、全く違う山の風景が見れます。
りんごの名産地だったりします。
Melindaというりんごのブランドがあるのです。
このレースは、天気が崩れると一気に冷え込みます。3年前にニッポエンデカ時代にも経験しています。
あの当時は急に温かい紅茶を用意した思い出があります。
スタート地点もゴールも補給地点も同じ・・・(ただ、補給地点の看板が立っている所を無視して全チーム同じ場所でやってますがね・・・)
今日は、素晴らしい天気に恵まれ、山独特の急な天気の変動もなくレースを終えました。
うちの選手には、ミレンダという名の選手が居ます。
このレースは、メリンダ・・・よく間違えます・・・
そのミレンダとレースの帰り道、高速でぶっ飛ばしていた所、遠くにパトカーが見えました・・・
自然にスピードを落とし、抜かしていったのですが、後ろに付いて来る・・・
そしてパトカーに抜かされ、「そこのチームカー止まりなさい!」と・・・
こっちに来て初めて、国際免許証の提示することになりましたが・・・・
「どこに向かっているんだ?」
「トスカーナのピストイアです…」
「ドキュメントを見せて…」
「はい、これです」
「おぅ日本人か!」
「で、悪いんだけど、チームキャップかグローブない??」
「明日の日曜、自転車に乗りに行くんだよね」
「・・・・・・・・・・??」
「ボトルならあるけど・・・」
「おう、グラツィエ!!」
「さっそく使うよ!!」
「じゃぁ気をつけて」
「チャオォ〜」
と・・・いう事。
有り得る話と聞いていましたが、本当にあるんです。
明日は、日曜日。
倉庫の作業は最小限にしようと思いますが、「日曜日働くんじゃねぇ〜」と他のスタッフに言われてしまいました。
皆、プールか海に出かける様です。
私のポルトガル産の日焼け具合を見て、「マサは海に行く必要ないね・・・」とも言われております。
8月のレースは、あと2レース。そして9月に入れば、世界選手権に向けて雰囲気も変わってきます。
もうそんな時期・・・
残りは、少い。

2011/08/11

プール情報

休息日を終え、また明日からレースが再開します。
今日のプールサイド情報。
我々マッサーは、午前中に夕方のマッサージ以外の全ての仕事を終わらせるために必死に働く・・・
そして・・・
お昼を過ぎてから、マッサージ開始までは、マッサー軍団の日光浴タイム・・・
夕方には、自転車の整備を終えたメカニコ達の日光浴タイム・・・
選手は・・・
日焼けは身体にダメージを与えるからと、練習から戻りクールダウンとして20分くらいプールで泳いで部屋に戻る選手と、自転車選手特有の日焼けを解消するために、ズーッと太陽の下にいた選手に分かれました。
選手の自覚の問題かな・・・
はっきり分かれましたねぇ。

最終ステージのリスボンまで、頑張ります。

2011/08/10

ホテル先回りの日々・・・

このレースは、ホテルの先回り隊をしています。
レースには、同行せずに選手、スタッフの荷物を泊まるホテルへ運び、レースを終えた選手、そしてスタッフがすぐにマッサージを受けられるように、スタッフに関してはすぐに仕事が始められるように・・・
そのために、実は重要な仕事でもあります。
この仕事は、経験が無いと務まりません。
部屋に荷物を運ぶのは、もちろんですが、マッサージベッドを開き、シーツをしき、タオルを用意していおく・・・
メカニックの為に水の確保、トラックの整理、チームバスの為の場所取り・・・
次のステージの為にボトルの準備、パニーニの準備などなど・・・

まぁ、これを全て済ませれば、あとは、ゆっくり選手を待つ事になります。
ポルトガルに入った数日間は、冷え込みがありましたが、この数日間は素晴らしい天気が続いています。
ホテルには、プールがあるので、時間があればちょいと日焼けなんかしたりして・・・
で、ホテルに帰ってきた選手やスタッフに自分の顔が黒くなってるのを見て、「マサ・・・プールにいったろ・・・てめぇ~~」と言われるのであります。
日光の吸収率が高いので、すぐに真っ黒になります。

仕事は、順調に進み、今日のステージでは、グアルディーニがスプリントを制しました。
ブラァ~ボォ。
明日は、休養日なんで、選手、スタッフ全員確実にプールサイドにいる事になるでしょう。

2011/08/05

美味い・・・と不味い・・・

今日は、プロローグとしてのタイムトライアルが行われました。
雲が多く、太陽がのぞくと一気に暑くなり、雲が覆うと涼しいくらいです。
去年、このレースを経験したマッサーに聞くと、かなりの暑さだったそうですが、今年はどうやら違う様子。
雨が降らないだけましではあります。

ポルトガルは初めて来る国でありますが,
まだ、一箇所に留まっているのですが、洗練された街に感じます。
綺麗な所に感じます。

食事も日本人の口に合うのではないでしょうか?
スタッフ仲間から、「マサ!これ美味いと思うか??」と聞かれ・・・
「うん!美味いね」と答えると・・・
「お前何でも美味いっていうだろ・・・」との返答。

「お前と食うと美味いものも不味くなる」と言うと・・・
「ブラァーヴォ!!」と・・・
まぁ、トスカーナの人間にはこれで通じるのであります。
なはは。

確かにイタリアでも、「これ美味い」を連発してます。
まぁ、なんでも美味しくいただける事は、幸せな事。

味音痴なわけでは、御座いませんよ。

明日は、第1ステージ。
ホテルからホテルへの移動の始まりです。




2011/08/02

寒い・・・

ポルトガル。
暑いことを想定してきたので、驚いています。
昼食をとりに外にスタッフ全員で出たのですが、レストランから出たら、冷たぁ~い風が吹いている。
陽も出ていないので、完全に身体が冷えました。
去年は、異常な暑さの中でのレースだったそうで、ボトルを大量に持ってきていますが、このままなら消費も少なくなります。

まぁ、今日が特別なんでしょう。
明日、選手たちが到着します。

2011/08/01

ポルトガル到着

昨日の夕方にフェリーでジェノヴァを出発し、今日のお昼にバルセロナに到着しました。
道を間違えて、サグラダファミリアが遠くに丘に登ってしまったのですが、これが有名なモンジュイックの丘とあとで聞きました。
バルセロナからスペインを横断すること1100㌔・・・
イメージ通り、スペインは茶色の大地が延々と続いていました。
私の家の近くのヒマワリは、すでに下を向いて枯れてきていたのですが、こっちのヒマワリはまだまだ綺麗に色づいていました。
陽も長く10時過ぎまで明るいので、運転しやすかった。
綺麗な夕日を浴びながらの運転は、疲れていても気持ちのいいものです。
選手の到着まで、少し余裕があるのでのんびり準備します。
今日は、よく寝れそう。
頭と目が疲れた・・・

オスカル・ガット選手がマテオッティというレースで勝ちました。
我々のスポンサーである、ファルネーゼの拠点の近くで行われるレース。
スポンサーにとっても嬉しい勝利になったはずです。