2013/02/26

完全休養中

オマーンでのレースを終え、現在チームはコルシカ島にてトレーニングキャンプ真っ最中です。
チームの選手全員が集まっての活動は、これが今シーズン最後になるでしょう。
このキャンプを終えると、レースのプログラムが一気に膨らみ、レース活動もグループに別れて同時進行することになります。
私はというと、今回のキャンプには参加せずにチームから休養命令が出たためアパートにて完全休養中。

監督にキャンプへの帯同に関して私は「オマーンから帰ったばかりだけど、体力的にも全く問題ない」と伝えましたが、この先のレースプログラムからしても、一気に連戦となるため、休むときに休めとの事。
行く気満々で準備してましたが・・・
もしかすると、今シーズンもう会うことのない選手、スタッフがいるかもしれない・・・

私の次のレースプログラムは・・・Tirreno-Adriatico,GP Nobili,Milano-Sanremo,Volta a Catalunya
この連戦中は、アパートには戻らずにホテル回り・・・。
Catalunyaが終わるともう4月・・・。

時間はあっという間に過ぎるのであります。



2013/02/17

Tour of Oman 終了

Tour of Oman 終了です。
アルベルト・コンタドール選手は総合2位。
昨日、一昨日とチームを挙げてチャレンジしましたが、あと一歩のところで手が届きませんでした。

今回のオマーンでのレースでは、実は彼にとっていつもと違う環境。
彼専属の広報が来ていないため、ゴール後報道陣に囲まれ、そしてマッサージ中にもジャーナリストから電話が鳴りまくる。
普段であれば、広報の彼が公式コメントとしてレース後に報道陣に発表するとの事。
きっと、ストレスも溜まった事でしょう。

そして、彼の担当になって7シーズンの担当のマッサー(私の最も尊敬する先輩マッサーであるヴァレンティン氏)が今回は帯同していないという事。
昨シーズンをみても、彼以外のマッサーがアルベルトを担当することはありません。
次のレース、Tirreno-Adriaticoからは通常の状態に戻ります。
スタッフかがもたらす良い雰囲気でチームを盛り上げられたらと思います。

ポディウム後、アルベルトをホテルまで送る途中にいろいろ話をしました。
ヴァレンティンのいないレースで、彼の代わりとなって少しでも彼の働きに近づけるように動いた今回の私の働きを評価してくれました。
そんな状況も全て、受け入れてくれていたのです。
私にとって貴重な経験となるレースとなります。


カタール・オマーンと連戦中は超高級ホテルに滞在。
しかし連泊してると感覚がおかしくなってきて、豪華に感じなくなるものですね。
カタールのリッツ・カールトンではでかい1人部屋。
オマーンでは、シャングリラホテルの6つ星の部屋に連泊・・・。
ここでの同部屋の相棒、Inakiが最高で楽しかった。
彼は、働き者で面白い・・・。
最高のスタッフです。

私にとってのカタール・オマーンの印象は、良いホテルではなく、良いスタッフとの連携をまた楽しめたこと。
今シーズンもしっかり働いて、そして楽しみたいと思います。

明日の早朝には、2月のイタリアに戻ります。
また、ジャケット必要になりますね。
カナリア諸島、カタール、オマーンとほとんど半袖、短パン姿でしたので、衣替えが必要となります。
地元のおっちゃんの話によると、この暑さでも今は、いわゆる冬らしく、夏になると50度近くになると自慢してました・・・・・・


2013/02/16

第5ステージ

今日のステージ、チームとしての総攻撃をしましたが、ほんのすこしの差でステージの勝利には届かず・・・。
しかし、アルベルトがステージ2位となり、個人総合も2位となっています。

今回の遠征のマッサージも全て終了。
マッサージベッドも畳んでしまいました。


明日のステージが終わると一気に片付け。
そして・・・明日の夜から明後日の早朝にかけて各チーム一気に家に帰ります。
すでに明日の準備しながらも、レース後の片付けも始まっています。




2013/02/15

第4ステージ

今日のステージはラスト5キロがきつい上りのコースレイアウト。
ゴールから見えた、先頭集団は予想通りの選手たち。
残念ながらコンタドール選手はステージの勝利には届きませんでした。

このレースもあと残り2ステージですが、2回チャンスがまだあるともいえる。

今日のフィニッシュも、結局コントロール対象者の番号は貼りだされず、10キロ下ったところにある、テントに貼ったらしい。
マッサーに見せたくないのか?
ゴールした選手は、まず自分がコントロールの対象者か?を我々待機しているマッサーに聞いてきます。
いちいち、「ここに番号出ていないから、下ったところのテントでわかる」言うしかない・・・。
結構、ストレス溜まります。

明日にも期待。



2013/02/14

第3ステージ終了

レースも前半戦が終わりました。
レース前の移動が130キロ、レースが190キロ、帰りも100キロの移動。
長い一日でした。
暑いとはいえ、いちおう冬なんでしょうね。
日が暮れるのが早いので、ホテルに着く頃には辺りは真っ暗・・・。
マッサージ開始も少し遅くなってしまいました。

明日は、勝負のステージ。
良い結果を期待しながら、アリーボ待機します。

2013/02/13

第2ステージ終了。

レースとは直接関係ない話。

今日は、ちょっとした嬉しいことがあった。
明日は、190キロのレースでしかも、朝早くホテルを出発しなければなりません。
そのために、夕食後に全チームが一緒になるテントでひとりで仕事をやっていたのですが、なんとメカニックの2人、InakiとFautinoがぶらっとテントに寄って、僕の仕事をささっと手伝ってくれた。
他のマッサーは部屋に戻って寝てるのに・・・。
何故手伝ってくれるのか聞くと、「普段からマサにいろいろ手伝ってもらってるから、今日は俺達が手伝う」
「お前一人でやってるし・・・」
「なんでも指示してくれ!」との事。
ちょっと驚いたし、嬉しかった。
Inakiは、バスク人でチームの中心的なメカニック。私の部屋仲間。
Faustinoは、スペイン人でコンタドール選手と共にチームを渡りあ歩いてきた有名なメカニック。超頑固もの。人の手伝いするのは、そんなに見たこと無い。

そんな彼らが・・・

きちっとプロとしてシステム化され、完全分業されたのもいいですが、こうした人間臭い関係を作れていることが私はとても嬉しいですし、これからも続けていきたいと思います。









2013/02/12

Tour of Oman 第1ステージ終了

この遠征の後半戦、Tour of Oman が始まりました。
前半のカタールと比べ、選手のスタッフの入れ替わりもあり、仕事の担当に変化があったので、何だか落ち着かない第1ステージでした。
今日は、良く寝れそう・・・



2013/02/11

明日からTour of Oman

この写真は、荷物を全て預け終えてから、
他のチームの様子を撮った写真。
この時は余裕ぶっこいてました。
長い一日でした・・・。
というか、待つ時間が長かった。
選手が練習にでかけるまでに結局、スーツケースは届きませんでした。
今回のFlightは、レースのスポンサーの航空会社を全チーム利用なので、余裕で届くだろうと・・・思っていたのですが・・・
結局スーツケースが届いたのは、選手がちょうど軽い練習から帰った14時頃。

自転車選手の飛行機移動の場合、最低限のジャージ上下、シューズ、ヘルメットは手荷物で持ち込まないといけません。
現地についても、すぐにバイクに乗れる様に最低限の準備として。

全て預け荷物にしてしまうと・・・
今回のようにスーツケースの到着が遅れた場合、1日程度ならセーフでも、もしこれが数日後になった場合、レースに直接響き、アウトになる可能性もありますのでね。

今回、ほとんどの選手が機内の手荷物として持ち込んでいたので、深刻な状況にはなりませんでしたが、ハラハラさせらせるのはストレスにしかなりません。

クーラボックスなどの届いているチームは、お昼前に明日のステージの準備をすでに終えていました。
我々のバイクは全て無事に届いているので、問題ありませんが・・・
我々マッサーの仕事は、遅れ気味になってしまいました。

明日からのレースは、選手の顔ぶれも変わりまた違った雰囲気のレースになると思います。
我々はチームの中心選手、コンタドールが参加します。
11月のチームビルディングキャンプの時のぷっくりした顔つきよりも引き締まって見えます。(当然か)
あと1週間、チームのいい雰囲気を保つ事をイメージして、しっかり働きたいと思います。


2013/02/10

オマーンへ移動日

早朝にカタールにサヨナラして、午前中にはオマーンに到着。
しかし、バイクは全部揃っていてもスーツケースはほとんど届いていない・・・。
ということで、メカニックの手伝いをして、ゆっくり過ごしました。
夜の12時まで待ちましたが、監督からもう寝てていいよとの指示。
確かに朝早かったから、長い一日でした。
ホテルの中庭から、海を見えると・・・
左右対称の綺麗な景色が見れるのであります。
ホテルを出たら、現実に引き戻されますがその分このホテル内は豪勢です。

最近楽しんでるパノラマ写真が増えました。
きっと空が青くなるともっと綺麗でしょう。
あと1週間いますので、次に期待。
明日は、準備の一日になって、明後日よりレース開始です。

2013/02/09

Tour of Qatar 終了

初めてのカタールでのレース。
毎ステージ同じHOTELに宿泊するので、レース期間中のスーツケースの運び出しや部屋割りの苦労が無く、そういった意味では楽なレースとなりました。

レース期間中は、マッサージだけでなく、レースの準備のための準備がとても重要となりますが、今回のレースに帯同しているマッサー陣もいい働きをしてくれたので、スタッフ間でのトラブルも起きずにスムーズに仕事ができたと思っています。

今日の最終ステージ後、次のレース地であるオマーンに全チーム一気に移動するわけですが、自転車、クーラーボックス、メカニックのツールなど全て飛行機で運ぶことになります。
前回経験している選手からは、すべての大きな荷物はトラックで陸送だったそうなのですが、国境越えでいろいろトラブルもあったそうで・・・飛行機での運搬となっています。

という事は・・・
すべての荷物をチェックインしなければならないという事。
レース前から、メカニックが中心となって、レース後にいかに素早く片付け、荷物の梱包を全て済ませるかをシュミレーションしていました。
これらが遅れると空港につくのが遅くなり、しかも全チームが一気にチェックインするとなると、各チーム十数台のバイク、スーツケース、その他いろいろを預けるわけですから、チェックインカウンターでかるく数時間待つことになります。
レース前に監督から、選手へ「ホテルに着いたらシャワーを浴びて直ぐにスーツケースの準備!」
これを徹底してもらいました。

スーツケースの準備・・・
選手によっては、急かさないと何時まで経っても出してこない場合があるので念入りに・・・。
我々スタッフは明日の早朝5時には、HOTELを出発しオマーンに飛びます。
選手は、夕方のゆっくりとした時間帯でのFlight。
早く起きなければならないスタッフのためにも、ダラダラしてたらスタッフの寝る時間が減るということになります。

これはスタッフのわがままでもなく、チームとして当たり前のこと。
これが出来るチームは、良いチーム。
と、私は思います。

空港から帰ってHOTELのレストランでメカニックといい片付けだったな!と話をしました。

ということで、カタールは終了。
次のレースは、Tou of Omanです。
チームの中心選手、コンタドールが出場します。


良いレースにしたい。

写真は、ゴール近くの補給地点からの絶景。

2013/02/08

第5ステージ終了

今日のステージは、スタートしてから大回りしてゴール周辺の周回コース。
我々マッサーは、補給地点に楽に移動しのんびりとした待ち時間を過ごしてました。
こういった機会は、マッサー間の交流の場に最適です。
今まで多くのレースで会ってきたマッサー仲間とお互いの状況やら次のレースはどこだい?なんて話をしています。
そして、日本ナショナルチームに帯同している穴田マッサーとも数年ぶりの交流を楽しんでいます。

明日でこのレースは終了ですが、レース後に今度はオマーンに移動のため、レース後の片付け、梱包が待っています。
そして、オマーンについたら今度はまた準備。
特にスタッフは、一体となってスムーズにこれらを進めなくてはなりません。
常に先のことを考え、準備をする必要が自転車チームでの活動においてとても大切です。
(どの仕事でも同じですね)
この準備が不足していると後手後手で、結局自分が大変な目にあうことになりますので・・・

明日は、長い一日になります。

2013/02/07

第4ステージ終了

カタールは超高層ビル群と砂漠地帯、そして労働者階級の人達の居住地と分かれているようです。
今日のステージのスタート地点は、ラクダレースの会場。
パカパカ走るラクダに少しだけ、感激しました。
のんびりのイメージしかありませんので…。

今日のマッサージは、マッテオ・トザット選手。
今回はマッサージがローテションされているので、今回2回目のマッサージでしたが、普段よりも上背部〜頚部がガチガチ。
自分では、張っている意識はさほどなかったそうです。
しかし、やはり風の影響があるために積極的なポジションでのレース。
シーズン初戦、ほぼ毎ステージスプリントという事で精神的にも肉体的にも緊張感が高いようです。

昨日のステージで怪我をしてしまい、シーズン前半のプログラムをなくしてしまったクルーン選手の事もありますし、絶対に怪我はしたくないと…。
とはいえ、勝負の世界ですからいざ勝負となれば集団内の興奮度はマックスになっているのでしょう。
レースにトラブルは当然ですが、いつもレースは無事に終わって欲しいと考えています。
そしてできればいい成績で…。

カタールのレースもあと2ステージとなりました。
今日の補給地点も風が緩やかで、また一段と首周りとおでこが焼けました。
HOTELのウエイトレスさんから、フィリピン人ですか?と尋ねられた…。(彼女はフィリピン人。きっと同郷の人が来たと思ったのでしょう…残念でした)
たしかに、鏡で見ても日本人っぽくなくなってきています。
少し、日焼けに気をつけよう。

2013/02/06

第3ステージ終了

今日の補給地点は、風もなく強い日差しを感じました。
ここに来て、初めて暑いと感じたと思います。

レースの前半で、残念ながら我々のチームの選手、Karsten Kroon選手が落車でレース途中にリタイアし病院に運ばれる事態が起きてしまいました。
彼は、クラシックレースを中心に走る経験豊富な選手。
日頃から落ち着いた口調で話す、物静かな選手です。
シーズンの初戦での怪我。
リハビリなどにかかる時間を考えると、シーズンのプログラムに大きく影響しそうです。
危険と隣り合わせとはいえ、チームからの信頼も高く、今シーズンにかけるモティベーションもキャンプ時から感じていただけに残念です。
早くレースの現場に戻れることを皆で期待します。

2013/02/05

第2ステージ終了

今日はチームタイムトライアルのステージ。
チームによっては、ローラー台を全員分持ってきているところもある。
空路でオーバーチャージしてまで運んだのでしょうか??
1台ではございません。8人分ですので8台って事です。
ちょっと驚いた。

我々はチームタイムトライアルのスペシャルチームではないですが、26秒遅れと健闘。

今回のカタールでのマッサージに関しては、普段のレースの時のように担当する選手を決めずにキャンプの時と同様に2人一組にして、マッサー3人とボディセラピストの計4人の所を日々ローテーションしていく方法をとっています。
一日2人のマッサージで済み、時間に追われる事なく仕事が出来るのはいいですが、レースでのこういったローテーションは初めてですし、このカタールだけと思います。

また2ステージですが、レース現場での仕事の感覚、感性が呼び起こされてきた気がします。
やっと、日常生活に戻った…
そんな気がします。

2013/02/04

カタール第1ステージ終了

今シーズン初戦の第1ステージ。
久しぶりに行う補給に遠くから見える選手を待つ間は、少しは緊張感もありましたが、選手が近づいてくるといつもの状態に戻るものですね。
緊張感もどこかに飛んで行きました。

強風で知られるこのレース。
確かに風を遮る物が道脇にはありません。
吹きさらしの中でのレース。
補給地点も同様に日が強く照っているのにも関わらず、強風で寒いくらい。
こんな天気のいい日にジャケット着ることになるとは思いもしませんでした。

補給ですが、道幅が広く、まっ平ら、強風ということでサケットをとる選手はどのチームにもいませんでした。

先月のキャンプに来ていなかったメカニックの核となるイニャーキ氏と久しぶりのレースの現場で一緒に仕事をすると…
「そうそうこの感覚が楽しい現場なんだ」と実感できています。
そして、各チームのイタリア人、スペイン人、フランス人スタッフ達とのふざけ合いでシーズンの始まりまたを強く感じるわけでもあります。

日本ナショナルチームもこのレースに来ています。
今回帯同している穴田マッサーは、日本で活動していた時によく補給地点で話をしてた現場の仲間。
久しぶりに現場で会うのが、ここカタールってのも変な感じですが、楽しく過ごしています。

この写真はHOTELから見える景色ですが、視界はいつもこんな感じの雰囲気。
何にも無いか?(砂漠状態、高層ビル群か?、建設作業中か?の景色です。

数日後には、ラクダの写真も撮れるでしょう。



2013/02/01

シーズン初戦へ…

明日からカタールに飛んでいきます。
Tour of QatarとTour of Omanの連戦となります。
今年のレース活動の相棒スーツケースも届きました。
こいつらと世界中一緒に渡り歩くことになります。

私にとってのシーズン初戦。
現場での仕事の流れを早く掴んで、良いシーズンのスタートを切りたいと思います。