2011/12/04

イスラエルより



team saxobank のチームプレゼンテーション(デンマークsaxobank本社)、チームビルディングキャンプ(イスラエル)に参加しています。
チームのメインスポンサーであるsaxobankの本社は、多くのアートが壁に飾られている以外にティラノザウルスの骨格標本(実物大)や会社の方針なんでしょね決断力のスピードを意識した為にフォーミュラーカーやモーターバイク、そしてスペシャライズドのTTバイクも飾られています。
オッフィワーク未経験の私にとってとっても魅力的なOfficeでした。

今は、イスラエルに滞在中です。
日本滞在中から、チームビルディングキャンプの内容は、首脳陣から秘密にされていて…
現地についても、「自転車スクールを現地の子供達相手に開催する」程度のことしか聞いていませんでした。
前日になって、ブリーフィングが行われ…
この近くの街には、宗教上、文化の違いからまったくお互い交流のない子供達がいるのです。
そこで、現地のスポーツ団体の企画でスポーツを通じて(自転車スクール)それらの子供達の交流を持てる場所を提供しよう!という事にチームトップのリース氏が賛同し、チームがお手伝いすることになったのです。
しかし、単にスクールを開催するというソフト面だけではなく、その場所の施設を作るのも手伝うというハード面の提供も我々全員で行おうということであるのです。
選手約30人、メカニック、マッサー、セラピスト、バスの運転手、チームオフィススタッフ、監督陣、チーム首脳陣を含めると70人の大人が一気に働きます。
施設建設という事で、ベンチやBMXのコース作成、そして大量の草刈り、大掃除、土ならしなどを行いましたが…
それがなかなか終らない…
結局、昼食と夕食の休憩を挟みましたが、深夜の2時過ぎまで作業は続きました。
私は、エントランスやベンチの作製の担当でしたが、一緒に作業したメカニックとずっと中腰で…
終わる頃には、みんな歩き方が一気におじいちゃんになってしまいました。
しかしながら、こうした作業をみんなで行う事で、お互いを呼び合ったり手伝いあいそれぞれの認識が高まったのは確かです。
スペイン人のメカニックとは、イタリア語とスペイン語での会話でしたが、意志の疎通もとれたと思っています。

これまで何回かチームが変わるたびになんだこのアジア人は??と思われてきた事を経験している私にとって、この状況はとても嬉しいことです。
体力的にはきつかったですけど…
チームビルディングが目的であれば、多少は無茶な要求も我々で解決、解消法を探しながら進めて行くことに意味がありますからね。

準備のおかげで当日は、子供達相手に自転車スクールを私も楽しんできました。
楽しそうに自転車を操るそれぞれの子供達の顔が輝いていました。
そして、その環境にいる現地の大人達がこうした状況になったことをとても嬉しそうにしているのが印象的です。
状況をしらない人が見たら、単に子供が自転車スクールを楽しんでいるしか見えませんが、こうして全く交流のない子供達が同じ所でしかも一緒に楽しんでいるというのは、今までなかった事なのですから…

今日は、イスラエルのサイクリスト数十人とサイクリングと聞いて行ったら、大きなグランフォンドでした。
1000人だそうです。

明日は、死海に行ってプカプカ浮かぶ予定。

言葉については…
選手、監督とのコミュニケーション、ミーティングは英語が公用語として使われます。
しかし、いわゆる
仕事仲間のマッサージ師軍団、メカニック達とは、フランス語、スペイン語中心のコミュニケーションになりそうです。
みんな英語は話せますが、こっちの方が良さそう。
これは、こうしたキャンプに来て肌で感じること。


同部屋のスペイン人マッサーは、マッサー歴25年。
オンセで長年過ごしたあと、リバティせグロス、ディスカバリーチャンネル、アスタナ、そしてサクソバンクだそうです。
「いろいろ教えて下さい」と話したら…
「君から学ぶ事もあるよ。俺は完璧じゃないからね」と…
こうした会話で、余計、尊敬が増すのです。
そんで、話が進んでいったら、彼はアルベルトのマッサージ師でした。

2 件のコメント:

Naco さんのコメント...

チームビルディングキャンプ、いい構想ですね。
たまにレースに行くと、チームに全く溶け込めず、浮きまくっている選手とか見かけます。
リクイガス時代のベルトランとか、エンデュラの去年のカマニョとか。
チーム本拠地から遠くに住み、交流もなく、レースのときだけ集まって、すぐに離散して、そういうのもビジネスだからありなのかもしれないけど、なにか別な愛着とかがあった方が、いい気分で走れるんではないのかな、そんなの甘いのかな、などと思います。
だからこういう企画は、リースさんのなかなかの思いやりのようにも見えます。

宮島 正典 さんのコメント...

その通りですね。
私もその1人になる可能性がありえるのですが、すでにスタッフ全員とうまくコミュニケーションを取れています。
スペイン人達、フランス人達に言葉を教えてもらいながらも、楽しんでいます。
ついでに、お前バスク語も覚えなさいと言われております。
トスカーナ弁以上に言葉のボキャブラリーを増やしたいと思います。
逆に皆も日本語で挨拶してくれたり…
リース氏も笑って僕らの変な会話を見ています。
素晴らしいチームの仲間になりました。
デンマーク人達も流暢な英語を使いますので、デンマークのチームなのにデンマーク語を覚える必要はありません。
シーズンインが見えてきました。
楽しみです。