2013/07/03

初ツール・ド・フランス チームタイムトライアル

昨日、夕方にニースのホテルに先乗りし、遅れてくるチームの受け入れの準備を行いました。
私にとって、初めてのツール・ド・フランスへの帯同となります。(1日だけですけど・・・)

まず、私がするべきことは・・・
ホテルとの部屋割りの交渉。
遅れて到着するチームトラックからのスーツケース、マッサージテーブルなどの搬送。
そして、ホテルに到着できないマッサーの担当する選手へのマッサージ。

まず、ホテルとの交渉なのですが、大将がまぁまぁ頭が硬い。
頑固、融通を利かせてくれない・・・
自転車チームの宿泊する場合、部屋割りにはいろいろこちら側からの要求もあります。
できるだけ、各部屋同じフロアにしてもらいたい。
マッサージに使う、タオル、シーツなどを用意して貰いたい。
食事のテーブルのセッティングの要求。
いろいろあるわけですが、まぁ話が全く進まない・・・。
私のフランス語のレベルなんて、無いに等しいですし、フロントにいたイタリア語の話せるスタッフに大将の説得をお願いしても、頑固に「俺がやるから横槍入れるんじゃねぇ!俺が決める!」ってな感じで・・・。

しかもグランツールの場合、チームに多くのゲストが同じホテルに泊まるわけで・・・
昨日も今まで見たこともないゲストが我々よりも早く着いていて、早く部屋に入りたいとせがまれたり・・・

まぁ、マッサージが始まる前からいろいろスムーズに事が進まずストレスが溜まっていました。
19時ごろにやっと、トラックが到着し経験豊富なフランス人マッサーとホテルとの交渉をチェンジしてもらったのですが・・・
百戦錬磨の彼でも、ここの大将は、全く話を聞いてくれないと嘆いていました。
「マサ・・・お前の問題じゃないよ・・・この状況は」と一言。

その後、思っていたよりも早く選手たちが到着し、全選手と挨拶を交わし部屋への誘導。
私は、マイケル・ロジャース、マッテオ・トザットの二人を担当。
コルシカ島でのステージの出来事や、チームの雰囲気などを話ながらマッサージしましたが、私の合流を喜んでくれ・・・

遅い夕食後には、キッチントラックの発電機が壊れてしまっていて、修理が間に合わず、翌日の朝に修理工場に運ぶためにレースの会場から離れたの空港のパーキングまで運ぶ事になりました。
レース当日は、交通規制が厳しくなるのと、そして朝から大きなトラックを運ぶのば渋滞も考えると大きな時間のロスになる、そんなら夜のうちに運んでおこう・・・って事です。
それで、最終的にホテルに戻って落ち着いたのが夜の1時。

レースの当日。
チームタイムトライアルのスタートは、夕方の16時11分。
遅れて早朝に到着した他のスタッフと挨拶を交わして、車の整理、トラックの整理などなど、レース後同じホテルに戻るのでそれだけは助かりました。
しかし、レース会場に着くなり、多くの観客、閉鎖された道でチームバスの場所に着くのに一苦労。
タイムトライアルの場合は、スタート前にバイクのコントロールが行われます。
我々のチームは、TTバイクをスタッフが、スタート地点のコントロールまで持ってきていおいて、チェックを済ませ、ノーバルバイクで到着した選手にスタート直前にバイクを渡すシステム。
私は、中途半端に離れているバスとスタート地点を何度も往復しましたが、人が入り乱れ、そして多くの車両の隙間をすり抜ける必要が有るため、まぁ汗だくで動きまわってました。

このステージは、やっとフランス本土に乗り込んできたツール・ド・フランスという事とチームタイムトライアルという事そしてニースという大都市とう事も重なり、非常に多くの人で混雑。
「いやぁ〜こりゃ大変だ」と思いましたが・・・。
だから私が呼ばれたのだと途中になって気づき、勝手に納得してました。

チームとしては、全体の4位の好成績。
大きく遅れることもなく、各選手いいポジションに位置しています。

まだ始まったばかりのツールですが、チーム全体でいい雰囲気の中ステージを消化して貰いたいと思います。


これで、私の前半戦のプログラムは、全て終了。
次は、月末までレースは無し。
中旬には、10人規模のトレーニングキャンプがありますが、私は参加せずに休暇をもらい一時帰国します。
部屋の掃除と日本へのスーツケースの準備にとりかかります。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

宮島さん、こんばんは。
無事にお仕事終わられてお疲れ様でした。
マッサーのお仕事は色々サポートしなければならなく
本当に大変ですね。
しばらく休暇で日本に戻られるそうですね。
ゆっくり体を休めて下さいね。