2012/05/31

ジロ・デ・イタリア2012 終了 そして…

3週間に渡るグランツール。
ジロ・デ・イタリアも先日のミラノへのゴールでで終了しました。

担当した選手のボアァーロ選手が、落車、レース中のトラブルで身体的なダメージを受けていたのですが、何とかミラノには辿り着く事が出来ました。
若手のイタリア人の中で、タイムトライアルが走れるという選手は少なく、これから大きく育つ可能性のある選手の一人でありますし、我々も最終日のタイムトライアルでステージを狙う!というのは、ジロの中盤からの目標でもありました。
残念ながら、結果は出ず。
思う様にはいきませんし、勝つ事は非常に難しい事でもあります。

マッテオ・トザット選手からは、多くの事を学びました。
尊敬する選手です。

レースを終えて、拠点に戻り…いつもの洗濯機グルグル大会を終えて…今はミラノにいます。
明日の便で、日本に一時帰国します。
チームのレースプログラムを見て…
圧倒的に私が春からのレース数が多かった…。
ということで、6月はレースは少な目。
日本に帰る事も当然の様にチームから許可をもらいました。
(レース以外の時間は基本的に拘束されません)
短い滞在ですが、ゆっくりします。
いや…ゆっくりできるのかな?

トルコ遠征からすぐにデンマークに渡り、そしてイタリア一周…約6週間遠征。こうレースが多いと、これが普段の生活。
家でゆっくりするのが、非日常的で落ちつかない…という変な状況に陥っています。

では、次の更新は日本で…かな?

2012/05/27

明日最終ステージ

デンマークから始まった今年のジロデイタリアも明日最終ステージを迎えます。
今日のレースの後の移動は、250キロ…
ホテルに選手達が着いたのが、22時40分。
すぐに食事を済ませ、ボアァーロ選手のみマッサージを行いました。
彼には、タイムトライアルの素質があり、チームからも大きな期待を受けていますし、彼自身も最終ステージの個人タイムトライアルで大きなチャレンジをしたいと今までのステージは、我慢の連続でした。
前半のステージで落車してしまい、担当の私としてもレースの疲労と共にダメージの解消に過ごした毎ステージでした。

ベテランのトザット選手には、プロの選手の姿を日々見せてもらい、何だかこっちがミラノまで、連れてきてもらった様な気がしてます。

最終ステージのタイムトライアルは、選手のモチベーション次第で結果が出るはず…
チャレンジ精神で、送り出したいと思います。

今日の沿道の観客が熱狂的過ぎて、選手の行く手を遮る事があったそうです。ボアァーロも目の前の選手が急に止まってしまい、膝を強打したとの事。
プロ初のジロに参戦した彼には、様々な事が起こりました。
これも経験の1つとして、インプットされるでしょう。

最後に良いレースで終わりたい!

2012/05/26

TAPPA 19 Treviso - Alpe di Pampeago 197km

ミラノまで残り2ステージですが、非常に厳しいステージ。
我々は、グルペットでgoal。

ホテルに着いたのが、20時半過ぎ…
マッサージは、半分の選手を食事に送り出し、すぐに開始しても、結局終わるのは23時前。
普段のレースでは、夕食後には、マッサージはしませんが、このレースは、普段のレースではありません。

明日のレースも、最後に厳しいコースとなります。
長い1日確定。
レース後には、250kmの移動もある。
最後の頑張りどころです。
私は、絶好調。

2012/05/24

TAPPA17 Falzes/Pfalzen - Cortina d'Ampezzo 187km

ドロミテの広大なそして素晴らしい所を舞台としたステージ。
車で移動するならいい所だけど、レースで走るには…
残念ながら総合成績に大きく関わる順位の選手はいませんので、各ステージを無難に消化する事になってしまいます。
我々の選手であと4ステージで狙えるステージはあと僅か。
ここまできたら、無事に走り切ってほしい。

ホテルの先回りのため、レースの現場から離れてしまっていますが、その分マッサージに集中する事にしています。
毎日、経験豊富なメカニックのアレハンドロと行動を共にしています。
まだまだいろいろ教わる事は多いなぁ〜。

去年、この場所には、プライベートで訪れていますが、相変わらず、可愛らしい家並みと素晴らしい山脈に感動します。
明日は、強度の低いステージ。

自分は絶好調です。

2012/05/22

休息日

休息日という事で、今日は、レースはなし。
朝もいつもゆっくりと起きる。
午前中に次のステージの為の準備も終わりました。
しかし、朝からずぅーっと雨が降りっぱなし。
スタッフの洗濯物が集中して…洗濯機はフル稼働。

チームSkyと一緒ですが、スタッフの多さが半端ない。
車の数も…
その分コントロールが大変だろうとも思う。
スペイン人スタッフの陽気な態度が面白い。

私の方は、最近、みんなから「マサ!飯食いすぎじゃねぇ??」と言われ始めてる。
3人のスタッフがついにパスタを食べずにサラダを食べ始めました。
ホテルでは、英語を使い、テレビもイタリアのチャンネルに合わせないと、何だかイタリアに居る感じがしない。
要は、
地元のレースでなくイタリア遠征ってことなんだろうけど、これが国際色豊かなチームの特徴なのかな?

時間がゆっくり取れたので、マッサージを担当する2人のイタリア人、マッテオ・トザット選手、マニュエレ・ボアァーロ選手とゆっくり話もしました。
トザット選手は実は、2日マッサージをしてませんでした。
一昨日は、Hotelに着くのが遅く、若いマニュエレにマッサージを譲り、早く夕食を取って身体の回復をはかり、昨日は昨日で、またまたHotelの到着が9時過ぎ…。
彼は当然のことながら、すぐにレストランへ直行。
食後は、マッサージをしませんので、昨日もなしでした。

マッサージをする前に、マッテオから「マサ!久しぶり!ほんじゃぁしっかりよろしくね」と…
マッサージをするのが、マッサーの仕事でもありますが、彼は、まだ食事を取れずに遅れているスタッフに対しても、早く食事しなぁ!と声をかける。
選手とスタッフは共同体であるという事を「わかっている」。
良い選手と一緒にレースをできている。
最後のミラノでチャレンジできるように…
働こう。
アルバイテン!

2012/05/21

ホテル先回り隊

レースの現場には行かずに、ホテルに先回りして、レース後に選手がホテルに着いてすぐにマッサージ、メカニコ達がバイクの調整ができる様に、準備します。
肉体労働としては、大量のスーツケースを運ぶわけですが…
コンビを組むメカニコのアレハンドロがとても協力的な動きをしてくれるので助かっています。
当然、私も彼の手伝いをします。
こうして仕事の流れがスムーズに行くと、快適に時間を過ごせます。
この連携が崩れると…
ストレスで疲れる事になります。

昨日は、何故か身体は疲れていないのに、ベットに横になったら、1時まで、スニーカーを履いたまま寝てました。

ホテルの先回りでは、他のチームのスタッフとゆっくり話す時間も取れます。

スペイン遠征で知り合いになった各チームのスペイン人スタッフ、昔からの知り合いのイタリア人スタッフ達と何でもない会話から、奥の深い話までいろいろ聞く事が出来ます。

明日は2回目の休息日。
残りのハードな1週間の準備とスタッフの気分転換の1日になりますが、1日雨らしい…

2012/05/19

TAPPA 13 Savona - Cervere

海沿いの街から、北へ向かう短いステージ。
我々のスプリンターのハエド選手は、彼のプラン通り、このステージを最後にリタイアしました。
次のレースに備える為、レース前から決まっていた事。
これから、本格的な上りのステージ。
我々は我慢の連続と思います。
ミラノのタイムトライアルまで…我慢、我慢。

私の方は、今日もメカニコのアレハンドロとカミオンで先回りしてHotelに入りました。
移動中に色々な話が聞けます。
ミラノの近くに移動します。
レース後にはまた180キロの移動。
長い一日。

2012/05/18

TAPPA12 Seravezza-Sestri Levante

  昨日の長距離と比べると、100キロ短いですが、強度は相変わらず。
脚に刺激のあるコースのようです。

Hotelに先回りしている方がレースの状況が見れます。
とはいえ、何かと準備をしながらの観戦。

ホテルのボスが、非常に友好的でしてくれるので、非常に助かりますし、居心地がいいです。
自転車チームの宿泊は、ホテルにとって、結構大変でしょうが、いろんなことをすんなりと受け入れてくれるのです。

これから、海沿いの街から、北に向かい、山岳ステージが近づいてきます。

今日は、スプリンターにとって、ナーバスなステージ… 落車がありません様に…

2012/05/17

TAPPA 11 Assisi-Montecatini Terme

ゴール近くの街は、よく知る場所。
トスカーナに戻ると、少しだけ落ち着く。
今日のステージは、ボアァーロが240km逃げに乗りました。
落車の影響で、少し体調を崩してましたが、何とか回復が見れたのは、良かった…

レース現場では、ゆっくりレース放送は見れませんでしたが、今日は、ホテルの準備を終えて、新しく届いたタルトのラッピングをしながら、見てました。

明日もホテル先回り隊。

2012/05/16

TAPPA 10 Civitavecchia-Assisi

ラストの上りゴールもそうですが、アップダウンのあるステージ。
南イタリアから、トスカーナに向けて北上しています。

ホテルの食事を楽しんでもいますが、連日海産物料理を味っていました。
今日のレストランもボリュームが凄まじく…太る可能性大。
明日のステージは、去年まで活動拠点となっていたピストイアの隣町、モンティカティーニ・テルメ。
仕事で何度も行き来した場所。
知り合いも多く居るはずですが、残念ながら、ホテル先回り隊になります。
サクソバンクのスタッフは、それぞれどの仕事も出来るので、レース担当、ホテル先回り担当を入れ替えてレースしてます。
前半の10 ステージを消化したので、役割交代のタイミングとなります。

今日のレース後に別府選手と少しだけ挨拶交わしました。

2012/05/15

TAPPA 09 San Giorgio nel Sannio - Frosinone

昨日まで続いた山岳ステージから、平坦基調のステージに移りました。
スプリンターにチャンスのあるステージ…
ラストで、ハエド兄弟が2人とも落車してしまいました。
幸いなのは、2人ともケロッとしてくれている事。

レース後には、ローマを抜けて180キロの移動。
予想よりも、早くホテルに着けましたが、今日は、3人のマッサージを行なう必要にがあり、我々スタッフの夕食は、22時過ぎ…
まぁ明日の朝にはゆっくり出来るので私は、全く問題なし。

雨がスタート前だけで、レース中は降らなかった様子。
そういえば…昨日は星が出てなかった。
今晩は、凄く綺麗に星が出てる。
明日も暑くなるのかな?
また、氷に振り回される…

2012/05/14

TAPPA 08 Sulmona-Lago Laceno

229km のステージ。
天気は、晴れでしたが湿度が高く感じ何だか身体がジメジメしました。

今日の朝、スタート地点に向かう途中で高速道路を使いましたが、入り口のゲートが開きっぱなし…
Ticketも取れずに高速に乗り、いざ出口では、Ticketないなら、67ユーロ!と窓口で言われ…
当然、我々のミスでは無いので文句を言ったら、3ユーロ。
スタート前から、イライラ…

イタリア人選手のトザット選手は、二年前に大きいスーツケースを盗まれたとか…
まぁいろいろあるんですな。

補給を終えて、昨日と同じ様に集団をパスして、ゴールに向かって走っていたら、今度はデモ隊の登場。
道を塞ぎ、チームカーを通れない様にしてる。
レースの裏では、こんな事もありました。

明日は、レース後の移動が少し厄介。180kmの移動。
しかも…ローマをグルリと周るのです。
渋滞が、怖い…

2012/05/13

TAPPA 07 Recanti-Rocco Di Cambio

南へ移動のステージ。
標高60mからスタートし、最後は1392mの上りゴール。
涼しいかなと、思っていましたが、全く暑さは変わらず…
補給後のアリーボへの抜け道がなく、各チームとも補給後に、集団を追い抜く事になりました。
正直、思いっきりLIVE感はありますが、選手を抜く際は、緊張します。
自分がレースをぶち壊す事の無いように…
途中では、砂田さんはじめ、イタリア人の写真家達のバイクを抜き去りました。
これは楽しかった。

別府選手の逃げもしっかり見れました。
こっちを見つけたら、ニコリと…

この数日は、ボトルを冷やす氷の準備が忙しいです。
去年はどうだったか?というと…
ボトル担当じゃなかったので、覚えてるわけないや…

あと、数ステージをこなしたら、ホテル先回り隊になります。
レースは、テレビ観戦だなぁ。

2012/05/12

TAPPA 06 Urbino - Porto Sant'Elpidio

今日のステージは、美しい緑の絨毯が敷き詰められたかのような山を抜けるコースでしたが、レースの強度は非常に高く、総合成績に大きな変動が起きました。
我々の選手では、オーストラリア人のルーク・ロバーツ選手が、逃げ集団に入り成績をアップさせましたが、マリア・ビアンカを着て走ったボアァーロ選手は、遅れてのゴール。
少なからずとも、昨日の落車が影響しているようです。
担当する私としても、ここからが頑張りどころ。
まだ前半の折り返しも迎えてない今の状況。
初めてのグランツールで、緊張度合いも高く、成績も上位にいたためいろいろ考える事も多かったと思います。
身体だけでなく、精神的な安心感も持たせてあげる事…

レース強度もだんだんと高くなります。
チームとして、良い方向に動ける様に明るく働きたい…そう思います。

2012/05/11

TAPPA 05 Modena - Fano

最高の天気の中行われた今日のステージ。
ティレーノモデナから一直線に海に向かって走るレイアウト。
しかし、今日のステージは、我々の2人の選手、ボアァーロとセバスチャンが落車してしまい全く平安な1日ではありませんでした。
ステージレースで、怪我などが後々響いてきますので、落車のニュースを聞いた時にはかなり心配しましたが、幸い大きなダメージは受けずに済みました。
まだまだ先は長い。
スタッフの連携は日毎に良くなり、仕事の流れもつかめて来ました。
夕食後には、海沿いの街をメカニコ達とブラブラ…
ジェラートおごってもらっちゃいました。
他のチームのスタッフ達も同じ様にブラブラしてましたよ。

また、気持ちをリセットして明日のレースに備えます。

2012/05/10

TAPPA 04 Verona-Verona

チームタイムトライアル。
大半の予想で上位にくるチームは、想像できますが、我々Team Saxobank は、3位のAstana と同タイムの4位。
チームとしては、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと思います。
チームの雰囲気も良い状態です。
異国スタートのジロ。
なかなか仕事の流れがつかめないまま、イタリアに入りましたが、何となく上向き始めています。
スタッフで、話し合ったのですが先は長いからゆっくりエンジンかけていこう!と…
これからのステージは、イタリアをなんかしていきます。
素晴しい天気がこれからも続きますように…
明日も、補給とアリーボ担当する予定です。

2012/05/09

休息日…

私は、選手と共に大会の準備したフライトで一足先にイタリアに到着。
車で移動してくるスタッフがほとんどの中…
朝起きてから、先乗りしていたトラックの整理と明日のチームタイムトライアルのコース下見の為のボトルの準備、イタリアに置いておいたワンボックスが、鳥の糞まみれの為、洗車…その時に、先日の朝に出発した他のマッサーが、到着。
疲れているだろうから、彼らのチームカーも洗車…
何時の間にか…練習出発の時刻…
コース下見とマッサージで何時の間にか一日は終了です。

休息日という事で、イタリア人選手は、奥さんがHotelに訪れたりしています。
まだまだ先は長いですからね。

イタリアに戻って来て…空気が冷えてない!
短パニャトーレ復活。

明日は、夕方16時スタートですが、朝からスタート地点に向かいます。バスの駐車スペース確保の為に…

2012/05/08

TAPPA 03 Horsens-Horsens

大きく8の字を書くように走るレイアウト。
補給地点にも余裕を持って到着。
補給地点では、地元のボランティアの人や、地元の自転車ファンといろいろ話しをして楽しみました。

近所に住むという男の子にデンマーク国旗をプレゼントされたので、チームカーに装着。

レースでは、またも落車が発生。
幸い今回も、我々の選手は、巻き込まれずに済んでいます。
JJ が、2位。
陽気なアルゼンチンのスプリンターで、彼との会話のやり取りもラテン系のノリで面白い。

イタリアに前もって、来ていたスタッフとも合流しています。
イタリア人監督のグイディとも再会。
休息日を挟んで、イタリアの移動の日々が始まります!

2012/05/07

TAPPA 02 HERNING-HERNING 206Km

第2ステージ。 ラスト500mの最終コーナーで大きな落車が発生してしまいました。 幸い、我々の選手は怪我もなく戻ってきてくれました。 スプリントに備えての集団のストレスがとても強かったと、マッサージ中に訪れた監督達に選手は話していました。 写真は、昨日のタイムトライアル後のテレビインタビューに対応するマッテオ・トザット選手。 経験豊富なベテラン選手。 選手としてだけでなく、普段の生活でも、いわゆる大人の選手。 子供みたいな選手も多い中、貴重な選手です。 マッサージ前後の彼との会話も緩やかで楽しく感じます。 明日は、チームのプログラムが大変。 チームカーをイタリアまで運ばなくてはならないので、マッサー2人は、レースにいかずにイタリアに移動開始。 チームトラックは、もう一台をすでにイタリアに準備してあるので、他のレースに移動。 バスは、スタートした後にイタリアに出発。 チームカー2台は、レース後に移動。 選手は、バスでなくゴール近くでシャワーを浴びて飛行機でイタリアに向かいます。 私は、選手、監督と共に飛行機移動となります。 今回のジロは、いつものレーススタッフと違うグループなので中々調子がつかめずにいます… でも、まだまだ先は長い! アルバイテン!

2012/05/06

TAPPA 01 Herning-Herning

今日から開幕。
チームから期待をされているボアァーロ選手が、走りきった時点でトップタイム。ポディウムの可能性が高まりましたが、残念ながら4位の結果となりました。
しかし、素晴らしいパフォーマンスを発揮したのは、間違いありません。
繰り上げながら、新人賞のマリカビアンカを持ち帰ってきました。

チームとしては、良いスタートを切れました。
補給とアリーボ担当します。

2012/05/05

Giro d'Italia 2012

ついに明日の個人タイムトライアルで、今年のジロ・デ・イタリアが開幕します。
今月1日からチームは、スタート地であるデンマークに入り準備をしていました。
私は、トルコでのレースを終えてからの入りでしたので、遅れて合流です。
年に3レースしかない、グランツール。
チーム内でのスタッフの動き、働きの連携はとても重要となります。
すでに、スタッフミーティングも済ませ、1人に仕事のストレスがかからないように、仕事分担の確認が行われています。
長いステージレース、想定外の事も起こり得ますが、何とか皆の経験を合わせて、想定の範囲内に収まる様に動きたいと思います。
状況によっては、メカニコ達の手伝いも必要になり得ますし、当然メカニコ達も我々マッサーの手伝いをしてくれます。
こんな所は、さすが良いチームと感じます。
選手構成は、デンマーク人3人。アルゼンチン人2人。オーストラリア人1人。ウクライナ人1人。イタリア人2人。と国籍豊か。
私は、イタリア人のマッテオ・トザット、マニュエレ・ボアァーロの2人を担当します。
トザット選手は、経験豊富で強力な選手、全てにおいて「分かっている選手」。
スタッフに対しても当然。
チームからの信頼も高い選手です。
ボアァーロ選手は、若手のホープ。タイムトライアルを得意としていて、チームからも期待をされている選手。初めてのグランツールです。
シーズン初めから、ティレーノ、サンレモ他、帯同したレースでは私が担当していたので、コミュニケーションは全く問題なし。
今回は、マッサー達で全ての仕事を持ち回ります。
ホテル先乗り隊、レースでの補給、アリーボ待機と全て行う事になってます。
各マッサー、全ての仕事をこなせるので、ここも問題ないでしょう。
イタリア一周レースですが、スタートの3ステージのみ、デンマークスタート。
ここは、我々のチームゼネラルマネージャーであるビィヤァヌ・リィース氏の産まれ故郷。
Team Saxobankも当然、デンマーク登録のチームです。
チームで、良いスタートを切りたいと強く思っています。
デンマークに着いた時は、短パン履きましたが、今日は、冷たい風が吹き体感温度はかなり低く感じます。
山のないデンマーク。
風が敵になるのか、味方になるのか…。
今日は、ジャケット、ニット帽かぶりました。
明日は、アリーボ担当。
始まります!!

2012/05/02

トルコすでに終了、そして・・・

昨日、トルコから無事にイタリアに戻りました。
帰ってきて感じるのは、今年のヨーロッパの天候の不安定さ・・・
雨が降ったり、止んだんリのくり返し。
トルコでは、連日の晴天の中でのレースで顔も腕もこんがりと焼けてしまいました。





(写真は、パン売りのおじさん、ゴール地点にいた民族衣装の子供たち、そしてトルコの国旗と日の出・・・)

 我々スタッフは、現地の人達とのコミュニケーションの機会が多くあります。
交渉だったり、喧嘩だたり、ふざけ合いだったり・・・

チームの使う、ワンボックスカーの現地人運転手が道を間違えることの多さに苛立ちもありましたが、彼らはとても良い人。
次回からは、最低限大会側から地図かナビを提供されたら良いなと思いました。
そんなこんなで、いろんな意味で密度の濃い時間を過ごしました。
思ったより短く感じたなぁ~と思って帰って来ましたが、今日は、ホントにぐたァ~と寝てました。

そして・・・
ジロ・デ・イタリアに出発します。
今年は、デンマークスタート。
そして、我々Team Saxobankは、デンマーク国籍のチーム。
つまり、ホームタウンからのスタートなのです。
いいスタートが切れるように・・・
そして、3週間の長丁場、うまく乗り切るために、気持よく仕事をするように心がけたいと思います。