2013/09/21

世界選手権

まず大会の初日にチームタイムトライアルが行われます。
世界選手権は国別のレースですが、タイムトライアルは所属チームで行われます。
我々は
ニキ、モロコフ、ニコラス、ボアロ、マッテオ、マッヅの構成。

レース後には、ニコラスはアイルランドのナショナルチームに合流、メカニックのファウスティーノはスペイン、私は日本代表へとバラバラになります。
こうなるのも世界選のみ。

トスカーナは快晴です。
暑いくらい。

2013/09/18

ヴエルタ終了

最終ステージはレース後マドリードに滞在する選手、スタッフの泊まるホテルの準備を終えてアリーボに向かいました。
このホテルは去年も使った場所でレース後歩いていける距離。
去年はチェックインの対応がうまくいかず大変な思いをした場所。

今年は去年の経験を活かして何とか無事に収まりました。

とはいえ、レセプションの対応には困りました。

レースはニコラス・ロッシュの総合5位。去年のアルベルトの優勝には届かずも、チーム全体としてこのレースは盛り上げられたと思います。

ステージ2勝、多くのポディウムに上がり嬉しい悲鳴もあげました。

スタッフ陣は素晴らしく、約1ヶ月の長期遠征ですが楽しく連携して動くことが出来ました。
大きなストレスなく過ごせたのもこの仲間のおかげです。

レース後は、バスク地方に住むメカニックの家に泊めてもらい休息。
肉、肉、肉のオンパレード。
マサ!食え!と…
私のエネルギーは炭水化物でなくタンパク質メインとなってます。

昨日、1300km弱の移動を済ませイタリアの拠点に1ヶ月ぶりにもどりました。

今後のレースは、世界選手権チームタイムトライアル。
そして、日本代表のサポートとなります。
10月には、ミラノ—トリノ、ロンバルディア、エミリア、ベゲッリの4レースでヨーロッパのシーズンも終了です。
ジャパンカップがシーズン最終戦。

もうすぐです。

2013/09/15

第20ステージ

明日の最終ステージは周回コースとなるため実質今日のレースが最終決戦となる重用な日。
距離は短いですが、密度の濃い内容のコース。
ゴール後の混乱やら、ゴールに向かう道で観客をかきわけながらの運転、フィニッシュ後の濃霧の中のまた下山する観客をかきわける運転…
まぁ最後にまたいろんな経験積みました。

マドリードへの大移動は、この街に住むメカニックに運転してもらいました。

最終日を前にコックの2人とボデイセラピストが帰宅。
それに伴いのキッチントラックは用済みとなるため、マッサーのバレンティンが運転するので彼も帰宅。
最後にこのレースを共に過ごした4人の写真を出発前にパチリ。
フランス人のFirmin,バスク人のValentin,中野マッサー。
皆それぞれの連携がもとからとれてるので快適でした。
約1ヶ月の共同作業ですから、相性も重要。
このグループでまた仕事がしたい。
そう思います。

明日のマドリードを終えたら、バスクにサンセバスチャンに寄ってイタリアに戻ります。

2013/09/14

第19ステージ

週末のマドリードがすぐそこ。
私はラストのGPMでボトル渡し。
ラストのニコラスのチャレンジはうまくいきませんでしたが、チームとして最後まで挑戦する姿はスタッフとしても楽しいもの。
明日の厳しいステージを終えたら、レース後にはマドリードへの長距離移動です。
という事で今日が最後のマッサージ。
今回のレース、大きな落車や怪我のトラブルは最小限に収まっています。
3週間の長い戦いですので、とても重要。
明日は補給とアリーボ担当。
残りのステージも楽しもうと思います。

2013/09/12

第17ステージ

休息日明けのステージ。

ホテルでのスタート準備中、冷たい風がビュンビュン。
クーラーボックスに入れた氷が気になるくらい。
補給に行く車の中では、陽射しの温かさに眠たくなりますが、外に出るとジャケットが必要なくらいの体感。
今日は初めてゴールで待つバスの中でゆっくりとレースの観戦が出来ました。
終盤でのチームの働きにより、ニコラスの総合も上がり、5位に上昇しました。
牽引力の豊かな、ニキ、マッテオ、マイケルが積極的な働きを見せチームの攻撃が見れました。
正直、レースの現場にいてもどんなレース展開でゴールしたのか?分からないことの方が多く…
テレビ観戦が一番わかりやすいですね。
アリーボでは、一般客が立ち入ってきてしまいゴールが見れません。
このレースの2勝とも実は目の前で見えてないのです。

写真はジロの直前チームに加入したメカニコのイバァン。
マドリード在住。
典型的なラテンの精神の持ち主。
若いですが、スペインの連盟を中心に活動し、世界選やオリンピックも経験した優秀なメカニコ。

冗談のセンスが良く、楽しい奴です。

2013/09/11

第2休息日

普段の仕事の流れが出来ているので、ほとんどの作業はお昼までに終えて、昼寝をする時間も持てました。
マッサージに関しても、時間に追われる事なくゆったり。

レース始めの頃がすでに別のレースの様な気もします。

ゆったりした時間を過ごすと自分が少し疲れている様な気もしますが、最高の仲間とのレースを楽しみたいと思います。

2013/09/10

第16ステージ

今日も上りゴールのステージ。
補給を終えてからのアリーボは集団を追い抜くチャンスがないため私はスタートからアリーボへ直接向かいました。
午前中の天気もよく先日の雨の中のステージとは大違い。
結果はクリスアンカーの10位、ニコラスは総合成績をキープとなりました。
レース後は休息日のホテルへ向けての大移動。
スタッフが着いたのが21時。
選手を乗せたバスが着いたのは、それよりも大幅に遅れ22時前。
直ちに食事に入り、マッサージは無しでした。
明日は休息日、仕事のリズムが完全に出来上がっているので余計なストレスもありません。
残りのステージも数えられる程…

明日はゆっくり時間を過ごしたいです。

2013/09/09

第15ステージ

早朝からレースの準備、そして220キロの山岳ステージと選手にとってもスタッフにとっても長い一日になりました。
テーブルにデザートが運ばれ食べ終えたら12時を回ってました。
さすがに今日は疲れました。

明日も山岳ステージ。
レース後の移動は220キロ。
しかし明後日は休息日です。
ここまで来たら、マドリードまであっという間。

マドリードといえば、オリンピックの選考相手。
東京に決定したら、マドリード在住のメカニックのivanは、悲しそうでしたが、日本にとって良いニュース。
6年後の自分がどうなってるのか?
想像もつきませんが、決定の瞬間は、ブエルタの最中だったと思いだせるでしょう。

今日のステージでは、昨日の極寒の一日で遅れてしまったニコラスが3位に入る健闘。
まだ諦めていないファイティングスピリッツを見せてもらいました。
ザウグ、マイカのサポートも素晴らしく、残りのステージでもまだ暴れてもらいたいです。
レース後半はフランスに入国。
国境を越えた途端、青空が見え‥
アリーボも雨の下でなくて助かりました。
もう午前一時。
寝ます。

2013/09/07

第13ステージ

ホテル。
綺麗な立派なホテルですが、自転車チームがレースで使うには難しい。
駐車場が遠すぎる、部屋に着くのに歩く‥
プライベートでゆっくり過ごしたりするには良いのでしょうが、我々は、動き回りますので…
ホテルのコーディネート組のNaka,Valentinは、かなりフロントとの対応に苦労したと聞きました。
レース後ゆっくり来る選手は、部屋に着いたら準備できているから、大変さは知りません。
実はレース組よりホテル組の方が経験が必要だったりするんです。
グランツールでは、ゲストも来ますしね。

明日から山岳ステージ、総合に響く重要な三日間です。
天気が怪しい。

2013/09/06

第12ステージ

休息日明けのタイムトライアルを終えて、通常のステージレースのルーティンに戻りました。
朝の準備で中野マッサーと休息日で抜いたテンションをもう1回、入れ直さないとね〜。と……
レースも後半戦に入りましたが、どうやら天気が山のステージでは崩れる事になりそうとか…
選手、スタッフに大きく負担となる、雨の中の山岳ステージ…
ジロの様に雪は降らないで下さい。

テーブルでは、日本語が使われ始めてる…
最初のミーティングでの英語を使いましょの指示はどこかに消えてます。

明日は、ラストのGPMでボトル渡しです。
東スペイン、北スペインを回り始めてます。

2013/09/05

第11ステージ

休息日を終えて、今日から再開。
個人タイムトライアル。
前半は上りと風。
後半は下りっぱなし。
私は第1走者のペトロフの伴走。
その後4人の選手が終わるのを待ちホテルへ運び、マッサージを直ちに開始。
遅れてくるマッサーの担当してる選手もマッサージ。
夕食に送り出すためには、それぞれ協力が必要です。
あいも変わらずスタッフの雰囲気は良く、現場で連携しています。
夕飯後にうだうだ過ごすのも楽しいなぁ〜。
Naka,Vakentin, Ivan Faustino, Dr.Peter...
皆いい仲間です。

2013/09/03

第10ステージ

明日の休息日を前に超級山岳でのフィニッシュと厳しいステージ。

レース後には、大会側の用意した飛行機で次の場所へ移動。
と言っても、これは各チーム、スタッフ数人と選手のみ。
当然ですが、レースで使う車両は陸送ですので、多くのスタッフは車の運転が必要となります。

どのチームも出来るだけ早く自転車を積み込み出発したいのですが、ホテルの駐車場が全チームに対応できないキャパで、ホテルに行く道が大渋滞。
私は結局、道を引き返したので混雑具合は見てませんが、担当した中野マッサーによるとまぁ大変だったらしい…‥
去年は、バルセロナオリンピックスタジアムで、シャワーを浴びましたが、当然駐車スペースでの大混乱はありませんでした。

やはり、超級山岳フィニッシュからの大移動は勘弁してほしい……

私はマドリード在住のメカニックの家に泊めてもらい、明日の早朝現地に入ります。
近所の海鮮レストランに連れて行ってもらいましたが、話題がオリンピックになり‥…
東京とのライバルだった事をすっかり忘れてました。

明日は休息日ですが、スタッフにとっては関係ないですね。
特に明後日はタイムトライアル。
メカニック達は大変。
写真は、海老の盛り合わせ…
5種類の味を満喫しました。

2013/09/02

第9ステージ

今日はラスト15キロの2級山岳頂上手前にてボトル渡し。
結果は、残念ながらリーダージャージを1秒差で奪われてしまいました。
明日で前半戦終了。
明後日は、第一休息日となります。
グランステージは、始まる前からかなり早めに現地入りするので今までの経験上、時間の経つのが遅く感じるものですが、我々にとって素晴らしい結果が出ているのと、現場スタッフのみんなが連携出来ているので私はあっという間に感じてます。

写真はスタート前のニコラス。
リーダージャージを見ると去年の記憶が一気に蘇ります。

明日はレース後大移動。
選手、監督、ドクター、ビャルネが飛行機移動。
朝には、2台のトラックは夜に着く選手達の為にすぐに出発し、チームバスはないスタートのみケアして、出発。
長い1日になります。

2013/09/01

第8ステージ

今日はさすがに暑く。
レース中のボトルの消費も激しく、補給地点でチームカーへのボトルの補充も必要なくらいでした。

ニコラス・ロッシュ選手がリーダージャージをゲット。
山岳ジャージ、複合ジャージ、そして失ってはいますが、ポイントジャージとすべてのジャージのポディウムをげっとした事になりました。
レースは中盤を迎えていますが、相変わらず、我々マッサーとメカニックの連携がとれているので、気持ちよく働いています。淡々とステージが消化されていく感覚です。

レースはまだまだいくつも山場はありますが、チームにとっていいレースになっているのは間違いありません。