2010/08/29

天気急変・・・

朝から蒸し暑く・・・
補給が重要になるだろうと覚悟して、スタート地点に向かい、チーム関係者の車をレース途中に通過するアリーボまで運び、いざ補給地点に向かおうとしたら、今回のレース沢山スタッフがいるので、アリーボ待機・・・となりました。
かなりの待ち時間がありましたが、クーラーの効いているチームバスで快適に数時間過ごし、ゴールが近づいてきたので、バスからおりたら、空模様が怪しくなり、雨が少し降り出しました。
その後は、選手達のゴールが近づくにつれ、雨が強くなり、最終的には雷なるし・・・
ドーピングコントロールの対象選手の張り出し、決定がゴール後になってももたつき、我々はイライラしっ放し・・・
雨はどんどん強くなるし・・・
レース後の後片付け時には、もう全身ずぶ寝れでした。
当然、ゴール時に選手に渡すはずの冷えたミント入りのミネラルウォーターは誰も手にせず、まっすぐチームバスに向かって行きました。
何だか、訳のわからないまま拠点に出発した感じです。

ナショナルジャージを着た、ガット選手がスタート前にバスに挨拶しに来ました。
自分としては、気持ちがいいです。
まだ、選考対象選手という事でしょうが、期待されているという事には間違いないでしょう。
こうして、通常の大きなレースにイタリアナショナルチームとしてレースをするという試みは、面白く感じました。

レースは、リクイガスのワンツーフィニッシュ。



で・・・
レースの帰り道・・・
道端の木が倒れている。
かなりの強風だったのですね。
お空をなめてはいけません。


ニッポの選手達、スタッフにも会うことが出来ました。
レースでなかなか会うことも無いですが、新人スタッフの健闘振りを見て、以前の自分を思い出す。
全てが、うまく行かない事の繰り返しでしたが、絶対に自分の身になるので頑張って欲しいものです。

そういえば・・・
ニッポエンデカ時代、アミカチップス時代のチームメイト、カダムーロにゴール地点で会いました。
彼とは、何にもわからない1年目から、いろいろあった(イタリア語が通じない事によるトラブル・・・)ので、立場の変わった今では懐かしくも感じました。
あっという間だけど、自分にもいろいろあったなぁ~。

2010/08/28

Giro Del Veneto

またも北イタリアに来ております。
とにかく蒸し暑い・・・
今回のレースは、10人出走です。
マッサーは4人体制となり仕事の分担もうまくいき、非常に快適に仕事が出来ています。

明日のレースではうちのオスカル・ガット選手が、イタリアナショナルチームジャージで走ります。
世界戦に向けて、イタリア代表の最終的な実際のレースを使ったセレクションということです。
彼自身、U23時代には、イタリア代表として走っていますから、このレースでも頑張って欲しいものです。

明日も同じ様な気候なら、ボトルの消費が激しそう・・・

2010/08/25

通常に戻る・・・

8月は、チームが3つに別れ活動していましたがやっとレースも落ち着き、通常の体制に戻りました。
この7レースは、通常チームに同行していないマッサーが帯同した(日雇いのマッサー)為に、私自身がしっかりしなければ・・・というプレッシャーと我々のチームでの仕事の流れをしっかりと守りたいという責任もあり、非常に疲れる期間となりました。
実際、レース後には極度の疲労感を感じた次第です。
まだまだだなぁ~。

もうすでにシーズン終盤ですが、今のチームの仲間としっかり働いて、シーズンをきっちり終えたいと思っています。

チームも、来期スポンサーが変わることで、選手、スタッフの移籍の話題が多く出ています。
誰がどこのチームに移籍・・・など本当に日々様々なニュースが飛び交っています。

私自身も今後の事を考えながらも、仕事を評価してもらえる人間になるように活動したいと思います。

9月には、Tour of Britainに同行するため、イギリスに渡ります。

2010/08/21

補給地点にて…

今日は最高の天気です
綺麗な山並みに囲まれた気持ちの良い場所です
北イタリアは良いですなぁ〜
トスカーナとはまた違う魅力があるんだよなぁ〜

2010/08/20

再会

中野マッサーと5月以来に補給地点でお会いすることが出来ました。
彼はこれから、ヴェルタが控えているので、拠点に戻らずそのまま西へ移動との事・・・
シーズン中に話が出来る最後のチャンスだった・・・
いろいろ話が出来て良かった・・・
やっぱり日本語で話をするととっても深い所まで話の内容が届くから・・・


今日は、すでにトレントの北の街まで移動しています。
りんごの産地なので、道端にはりんごがたくさん実っております。
(手を伸ばせば、取れちゃう)
明後日にレースなので、ゆっくり準備します。
2年前は、このレースMelindaがイタリア活動最後のレースだったんだよなぁ~。
そう考えると、シーズンは残りが少なくなってきている。

2010/08/19

自分次第

チームから治療器具の使用の許可が下り、先日からレースの現場にて、使っています。
いかに素晴らしい、治療器具とは言え、使う側のテクニック、発想、工夫、そして経験が必要とも思われます・・・
私は、すべてにおいて今がスタートですので、全てが経験として自分の身になっていく楽しみも味わう事が出来ています。
(どこまで、追い込んだ施術を行うか?どこで止めるか?どれ位の強さで一番効果が期待できるか?
施術スタッフ、選手それぞれの感受性も大きく関わりますね)
奥が深い・・・

マッサーとして・・・
チーム内の雑務もそれはそれでとっても必要。
(マッサージ以外の仕事の連携がなければ、レース自体が成り立ちませんし、結局マッサージの時間を確保する為にも、いかに次の仕事の為に準備、片付けが出来ているか?が重要になるんです。
これが、不足していると、マッサージに集中する事すら難しいし、結局仕事のポテンシャルが下がる一方になるんですよね)
しかし、選手のコンディションが崩れている時にこそ、首脳陣、選手から信頼されるスタッフとしての存在価値が見つけられないと・・・
これからに繋がっていかないという事は、十分承知しています。
簡単な事では、ありません・・・

今年のオフは、いろいろやる事がある・・・はず。

さて、明日は3連戦の最終レース。
COPPA BERNOCCHI です。

レース後は、北イタリアのMelinda というレースの為に移動です。

2010/08/18

記憶、仕事、同じホテル

この3連戦は、同じホテルに滞在するので、部屋に荷物を残してレースに行く事が可能です。
レースを終えて、すぐにホテルに戻り、準備の出来ている担当の選手からマッサージの開始です。
今回は、3人で対応していますので、マッサージもすぐに始める事ができますが・・・・・
それぞれの役割分担が中途半端になると、うまく回らない事が出始めます。
結局は、それぞれの仕事の連携をいかにうまくまとめていくかという事。


2年前、ちょうどこの同じホテルで、プロのチームの仕事を目の前にして感じたことなんですよね。
多くのマッサーが、連携をして仕事をしている事。
そしてそれが、とてもシンプルに行われている事。

この2年間・・・長いようですけど、この時うけたプロのスタッフの働き振りの記憶が本当にはっきりしているだけに、短くも感じるなぁ~。


今日のレースは、結局ジョバンニだけが最後に残るレースとなりました。(7位)
レース中、我々のチームは積極的に働いていましたから、ほとんど周回に入ってから消えていきました。
ひとりの選手は、大落車。
幸い、彼には骨折はありませんでしたが(他のチームでは、深刻な怪我になった選手も居るようです。)、身体の前面に傷が多く、通常の落車とは違います。
自分から転倒してしまったというよりも、ゴチャゴチャの落車の中に巻き込まれたといった怪我ですね。
マッサーとして、治療スタッフとして、落車時の対応は、いろいろ考えさせられる事が多くあります。
いろんな対応の仕方が有り得ますしね。

頑張ろう。

2010/08/15

洗濯、洗濯、洗濯

今日は良い天気・・・
何の予定もない一日。
と、いう事で洗濯機を使いまわす。
一気に棚に眠っていた夏になって使っていない長袖のウエアやら冬物の上着まで洗っちゃった・・・
何だかいつまで半袖で過ごすのか?良く判らないくらい天気が安定していないから・・・
9月、10月のレースできっと使うことになりそうだから・・・

良い風も吹いているし、今日中に乾くでしょう。

明日から遠征です。
週末まで4レース。

働くぞ。

空気が冷たい・・・ホントに8月??

朝から雨が降り、夕方には少し晴れ間も見えたのですが、日が暮れてからまたも雨・・・
山全体が冷え切っている感じ・・・
ほんとうに今が何月か?わからなくなる。

ブログのデザインをいじってみた。
いろいろ手を加えられるようなんだけど、結局シンプルになる・・・

先日行われたCamaioreのレース前の一枚。
イタリアチャンピオンジャージです。
眩しいんじゃなくて、一応ウインクしています。

先日、スタッフに招かれた食事には、ジョバンニも奥さん、息子のトーマス君と一緒に来ていました。
昨年のジャパンカップで選手紹介の際、ジョバンニは凄い人気があったと話すと、奥さん早速、ジェラシーで彼の頭をパチンと引っ叩きました。
息子のトーマス君は、とにかくパワフル。
泣き始めると、もうそりゃ大変。

2010/08/14

思い入れのあるレース

先日のレースを終え、次のレースまで1週間時間が出来ました。
とっとと、次のレースの準備を終えておきたいのですが、ウクライナ人、ポーランド人のスタッフ達はこのレースのないゆっくりした時間を利用して、家族をイタリアに呼んでいます。
近い国ではありませんが、陸が繋がっているんだから、来る事はできますね。
という事で、自分のペースで仕事が出来ないのはいろいろストレスとなりますが、まぁ彼等の家族サービスを邪魔する必要はありません。
しかし、来週から始まる3つのレースは、一昨年、そして去年と中野マッサーのご配慮でリクイガスでレースの経験を積ませてもらったレースです。
自分にとっては、とても意味のあるレース。
今年は、当然ISDでレースに行きますが、あの頃と違って少しは働けるようになったのを自分で感じ取りたいです。

今日の午前中、雷&強風で気温も冷え込み、まるで10月11月の雰囲気・・・
午後には晴れ渡り、空気も綺麗ですごしやすい夕方になりました。

これから、チームスタッフに夕食のご招待を受けたので行ってきます。
前から誘ってもらっていたので、私も楽しみです。

2010/08/07

GP Città' di Camaiore

明日のレースは、GP Città' di Camaiore

ホテルへは、拠点から30㌔でした・・・
近い・・・
我々のスポンサー「NERI」がレースのスポンサーもしているので、地元でも注目度の高いレースとなります。
何とか、良い成績を残したいものです。
もうすでに、マッサージは終えていますから、やるべき事は補給を失敗しない事。
明日は、晴れそう。
夜空に星がキラキラ輝いております。

今日のホテルは、我々とリクイガスの2チームのみ・・・
中野マッサーはスペイン遠征に行っていらっしゃるから、お会いできませんが、他の知り合いのスタッフの方々とは挨拶できました。

今日のホテル・・・
自転車レースに慣れているので非常に働きやすいです。
ホテルへの先発隊を任されたのですが、聞くべき事、注文する事は分かっていても、私のイタリア語レベルが通じるか?
フロントスタッフの頭の上に??マークが沢山浮かばないか?
(この日本人何言ってやがるんだ??みたいに・・・ビビッて居ました。
しかしながら、聞こうと思っていた事全て、ホテル側から「明日の朝、氷はどうしますか?どれ位必要ですか?」
「明日のスタッフ用のランチパケットはいくつ用意しましょうか?何を入れますか?」
「選手達の食事の内容はこれでいいですか??」
「マッサージに使うシーツとタオルはどれ位用意しますか??」
「選手は何時位に食事を取りますか??」
などなどまぁ、いろいろ質問の嵐でした・・・
これは、私にはありがたい事です。
数分で、ビビッていたホテルへの注文が済んでしまったので・・・

自転車チームのスタッフが何を要求してくるか?知らないホテルの時は、いつも交渉、交渉で疲れます。(今年のアジアのレースは大変でした)

ホテルに先のりするスタッフは、この様にホテル側との交渉や部屋割り(出来るだけ静かな所に選手を寝かせ、エレベーターの近くなどはいろいろな荷物のあるスタッフが陣取ります。いちいちピンポンなるエレベーターもあるし・・・)、駐車場のスペース確保などいろいろ仕事はあります。
当然、経験豊富なスタッフであれば、何でもないことなんですけどね・・・

2010/08/06

臨機応変・・・

現場での仕事は、予想以外の事が起こりえます。
8月になり、ここイタリアも非常にいい天気に恵まれ、夏を十分に味わっていたのです。
前日にヴァレーゼに入り、湖の近くのホテルだから湿度が高く、蚊が多く飛んでいるので、他のスタッフと参っちゃうねなんて話をしていました。
天気予報は、雨かもしれない・・・
と、いちおう確認してありました。

深夜、早朝にホテルの屋根を叩き付ける雨の音で目が覚めました。
すんごい降り方・・・
まるで1ヵ月分をまとめてドバァーってな感じ・・・
朝、レースの準備にロビーに下りると、まるで2月3月の雨の日の朝の様な雰囲気・・・
前日にクーラーボックスに必要な大量の氷を注文しておきましたが、必要ないくらい。
おいおい・・・こんだけ冷え込んでると、選手達は温かい紅茶が欲しいとか言い出すんじゃないないかな??と・・・
レストランにお願いして20本分のお湯を用意してもらいました。
他のスタッフからは、「お前、何してんの??」と・・・
「一応、冷えるから紅茶の準備だけでもしておこうかと・・・」
「マサァ~今は、何月??8月だぜ・・・必要ねぇ~べ・・・」
と・・・
冷たい視線を感じながらも、私自身で判断しなければなりませんので、一応準備はしておきました。

で、スタート地点について・・・
冷え込みは、相変わらず・・・
監督のシントから、「スタートと補給で紅茶を使おう!」と指示が出ました。
準備しておいて、良かった。
自分自身、「この8月に紅茶の用意は、ちょいとやりすぎ??かな」とも思いましたが、何とか乗り切れました。
何があるか、わからない・・・
何かが起きても、スムーズに対応できるのが、良いスタッフ。良いチーム。

と、すべてうまくいった様に書いてますが、自分の準備として、短パンしか持ってきておらず・・・
冷え込みのきつい、雨の中、短パンで補給しました。
しかも、1日のレースですから、スーツケースを一番小さいものにまとまて今回来ていたので、常にスーツケースにいれてある、レインジャケットなども入れ替え忘れ・・・

自分の準備の不手際は、自分に降りかかるだけ・・・
チームの仕事は、チームにレースに影響が出る・・・

まぁ、こんな事は、滅多に起こらないのですが・・・
準備をするスタッフとしては、絶対に必要でないもの、必要になるかもしれないもの、絶対に忘れてはいけないもの、それぞれの選別能力も必要ですわ。
氷を捨ててきましたが、これで急にレース中に暑くなり、冷たい飲み物が必要になってたら・・・アウトでした。

宮島、調子に乗ってはいけない・・・・

明日は、拠点から70㌔程のホテルに移動します。
地元に近いレースですから、当然我々も狙っていきます。
頑張るぞ。

今日は、バッソの地元?のレース。
彼が最後に振り切り、単独でゴールしました・・・
道には、バッソファンクラブの横断幕もいろいろ見れましたよ。

2010/08/05

仕事、責任

Gran Premio Industria Commercio Artigianato Carnagheseというレースに来ています。
同じホテルには、Colnago-Csf が泊まっています。
このチームとは、良くレースで一緒になるのですが、去年チームのマッサーが元々はここのチーム出身と言うことで、去年からいろいろ仲良くしてくれています。(今年はここに戻っています)
今日も、フロントでチームのテェックインのいろいろな手続きをしていると。後ろから突然、「オス!また後で・・・」と声をかけられ、食事前には、「めしあがれ!」、廊下ですれ違うと、「俺達、ともだち・・・」深夜には、「また明日!!」・・・・
結構うまく、しゃべるんです。
単語だけですけど、通じます。
面白いっす。
チームは違いますけど、職業は同じ・・・


今回のレースも責任重大。
担当している選手の構成が、帯同しているマッサーの都合で普段と違うのです。
イタリアチャンピオンであるヴィスコンティ、若手の中心選手ガット、そしてチームでの重要なアシストを毎レース懸命にこなすカッチャ、ロンゴボルギーニの両選手。
さすがに4人のマッサージ、というよりもそれぞれ選手へのアプローチの密度というか濃さが凄いです。
しかも今回のお手伝いで来ているマッサーは、まだ経験の浅いマッサー。
マッサージをはじめ、雑務の事も気がつかない・・・
(というよりも、経験がないのだから、気がつくはずもない)
仕事の流れがいちいち止まってしまう。
いちから教える。伝える。やってみせる。やらせてみる。やっぱっり任せられない。やれそうな仕事を探してあげる。
見付った仕事は、思いっきり単純作業。面白くない仕事。
でも、やってもらう。

自分もそんな時期があった事を思い出しています。
仕事の吸収力。人の仕事のコピーをする。いろいろですね。
こうした経験を自分にどう活かすか?は本人次第です。

かなり、頭の回転数を高めて今回のレースに臨んでいます。

もうそりゃ、頭の中で何度も何度もシュミレーションかましています。

今回のレース、いろんな意味で自分の評価が下される気もする。

正直、シーズン始めとは比べ物にならないくらいの責任感を感じながらチームに居ます。
お世話になります・・・という意識が強かったのは、確か・・・(春先は)
今は、そんな事いってらんない。
しっかり出来なきゃ駄目。
でもそれって、当たり前の事。
どんな仕事でも同じはず。

頑張る。

2010/08/02

8月

中国から帰国し、1日にはペスカーラ近くの街でレースをひとつ終えました。
実は、帰国前にトランジットした北京で完全に喉をやられてしまい。
体調最悪でレースの準備を行いました。
仕事にならないなら、レースに同行するのを断ろうとも思いましたが、何とか前日に回復傾向に向かいレースにそして仕事に大きな穴を開けることなく済みました。
いつも元気なだけに、元気の有難さを痛感します。
ホントに・・・
今は、もういつもの通りになっております。

この数レースは、自分にとってもかなり責任のかかるレースとなります。
チームの一員として、頑張ります。



中国のレースでは、補給地点に行く為にコースを選手より先に出発して進むのですが、道路を竹ほうきで掃いている人が居ました。(大会関係者なのか?ふだんの業者さんなのか?はわかりません・・・)
そして、たった一台のみ遭遇したのが・・・
道路清掃車・・・・
遠目では何か?解りませんでした。
近づいて、ズッコケました。
こんなの見たの初めてでしたよ。