2011/12/04

イスラエルより



team saxobank のチームプレゼンテーション(デンマークsaxobank本社)、チームビルディングキャンプ(イスラエル)に参加しています。
チームのメインスポンサーであるsaxobankの本社は、多くのアートが壁に飾られている以外にティラノザウルスの骨格標本(実物大)や会社の方針なんでしょね決断力のスピードを意識した為にフォーミュラーカーやモーターバイク、そしてスペシャライズドのTTバイクも飾られています。
オッフィワーク未経験の私にとってとっても魅力的なOfficeでした。

今は、イスラエルに滞在中です。
日本滞在中から、チームビルディングキャンプの内容は、首脳陣から秘密にされていて…
現地についても、「自転車スクールを現地の子供達相手に開催する」程度のことしか聞いていませんでした。
前日になって、ブリーフィングが行われ…
この近くの街には、宗教上、文化の違いからまったくお互い交流のない子供達がいるのです。
そこで、現地のスポーツ団体の企画でスポーツを通じて(自転車スクール)それらの子供達の交流を持てる場所を提供しよう!という事にチームトップのリース氏が賛同し、チームがお手伝いすることになったのです。
しかし、単にスクールを開催するというソフト面だけではなく、その場所の施設を作るのも手伝うというハード面の提供も我々全員で行おうということであるのです。
選手約30人、メカニック、マッサー、セラピスト、バスの運転手、チームオフィススタッフ、監督陣、チーム首脳陣を含めると70人の大人が一気に働きます。
施設建設という事で、ベンチやBMXのコース作成、そして大量の草刈り、大掃除、土ならしなどを行いましたが…
それがなかなか終らない…
結局、昼食と夕食の休憩を挟みましたが、深夜の2時過ぎまで作業は続きました。
私は、エントランスやベンチの作製の担当でしたが、一緒に作業したメカニックとずっと中腰で…
終わる頃には、みんな歩き方が一気におじいちゃんになってしまいました。
しかしながら、こうした作業をみんなで行う事で、お互いを呼び合ったり手伝いあいそれぞれの認識が高まったのは確かです。
スペイン人のメカニックとは、イタリア語とスペイン語での会話でしたが、意志の疎通もとれたと思っています。

これまで何回かチームが変わるたびになんだこのアジア人は??と思われてきた事を経験している私にとって、この状況はとても嬉しいことです。
体力的にはきつかったですけど…
チームビルディングが目的であれば、多少は無茶な要求も我々で解決、解消法を探しながら進めて行くことに意味がありますからね。

準備のおかげで当日は、子供達相手に自転車スクールを私も楽しんできました。
楽しそうに自転車を操るそれぞれの子供達の顔が輝いていました。
そして、その環境にいる現地の大人達がこうした状況になったことをとても嬉しそうにしているのが印象的です。
状況をしらない人が見たら、単に子供が自転車スクールを楽しんでいるしか見えませんが、こうして全く交流のない子供達が同じ所でしかも一緒に楽しんでいるというのは、今までなかった事なのですから…

今日は、イスラエルのサイクリスト数十人とサイクリングと聞いて行ったら、大きなグランフォンドでした。
1000人だそうです。

明日は、死海に行ってプカプカ浮かぶ予定。

言葉については…
選手、監督とのコミュニケーション、ミーティングは英語が公用語として使われます。
しかし、いわゆる
仕事仲間のマッサージ師軍団、メカニック達とは、フランス語、スペイン語中心のコミュニケーションになりそうです。
みんな英語は話せますが、こっちの方が良さそう。
これは、こうしたキャンプに来て肌で感じること。


同部屋のスペイン人マッサーは、マッサー歴25年。
オンセで長年過ごしたあと、リバティせグロス、ディスカバリーチャンネル、アスタナ、そしてサクソバンクだそうです。
「いろいろ教えて下さい」と話したら…
「君から学ぶ事もあるよ。俺は完璧じゃないからね」と…
こうした会話で、余計、尊敬が増すのです。
そんで、話が進んでいったら、彼はアルベルトのマッサージ師でした。

2011/11/27

再始動

ブログの更新が一気にストップしてしまいました・・・
2011年シーズンを終えて日本に帰国後、ジャパンカップ、トラックパーティー、サイクルモードと顔を出していましたが、それも落ち着くと書くこともなくなっちゃって・・・

いよいよ、2012年シーズンの活動の準備に入ります。
明日、チームの本拠地であるデンマークに出発します。
そこでは、チームプレゼンテーションが行われ、その後そのままイスラエルに移動し「チームビルディングキャンプ」に突入します。

これには、選手は当然、スタッフも全て・・・
つまり、監督、メカニック、マッサー、チームバス運転手、ドクター、広報、チームオフィスのスタッフまでも・・・

新しくチームに合流する私としては、いかに?チームに溶け込むか?は重要になります。
それには、時間もかかるのですが、こうして約10日を一緒に過ごすことで、それぞれの個性を知ることができます。
1月から始まるシーズンに向けて、新しい仲間とコミュニケーションをしっかりと取ってきたいと思います。

行ってきます。

2011/10/30

トラックパーティーin修善寺

伊豆の修善寺に出来た室内競技場のオープニングイベント、トラックパーティーに行ってきました。
自転車業界に居ながらも、トラック競技を生で見るのは、初めての経験です。
私の所属するチームからもイタリア人選手が来日するので、挨拶も兼ねて見に来ました。
やはり、生の現場はスピード感が圧倒的。
ゲストで来日した、我々のバイクスポンサーであるチッポリーニ氏も圧倒的な存在感で多くのファンが喜んでいました。

イタリアでもピストでしっかりとした成績を残すリクイガスのヴィヴィアーニ選手の走りは、さすがの一言。
彼は、まだシーズンオフに入ってはなく…切れが一味違う気がしました。
まだ若い選手ですが、必ず今後も活躍する事でしょう。

ロードの日本代表陣の走りもとても新鮮でした。

こうして、ロード・トラックのナショナルチームを一気に見れる機会はとても貴重ですし、楽しんで見る事ができました。

トラックのナショナルチームのスタッフの方々の働きぶりも機敏で、ロードのスタッフとの働きの違いも見れました。
タイムスケジュールに追われながらの仕事。
大変そう…

明日、イタリアに帰る仲間達を空港まで見送りに行ってきます。

今年最後の彼らとの行動です。

気持ちよく、サヨナラしたいと思います。
また、レースの現場で会える日を楽しみに……

2011/10/28

熊野

今日、NHKのツールド熊野の放送をタイミング良く見ることが出来ました。

この大会に関わるスタッフの皆さんを特集されたもので、レースの内容よりも運営側の皆さんのご苦労が見れる内容でありました。
この大会を立ち上げた方々は、10年以上も前に所属したチームキナンでお世話になった方々・・・
熊野でレースを開催するためにツールド北海道のレースにまでチームに帯同し、レースの現場、チームスタッフの動きなども視察されていた事を思い出しました。
レースの運営母体の方々は、地元の企業の方々、この方々はほとんど自転車界とは全く違う業種の方々・・・です。
日本で行動を使うレースを開催する難しさ、大変さ・・・
海外でレース活動していると、警察との連携や協力がうまく行われていますが、日本は、交差点も多いし、信号も海外と比べ圧倒的に多い・・・
そうした中でのボランティアの方々の協力、地元への理解の要請、住民の皆さんの理解・・・
いろんな事が必要でそのひとつのレースが作り上げられていくのを再確認しました。

私も近くでそれを見ていましたので、ここまで続くレースを運営される努力というのは、本当に大変な事だなと感じます。

番組では、ここ何年も連絡を取っていない運営スタッフの方のお顔も見れました。
本当に何も無い所から作り上げられたレース。
そして、これからも良いレースを作りたいという気持ちが十分に伝わってくる内容でした。
レースに関わる人間として、チーム側だけからでなく、運営側から見たレースを見れて勉強になりました。

海外で年間、100レース以上も回っていると、今日はここ、明日はあそこ・・・
と、日々移動の連続であります。
今後は、今まで以上に「そこ」に住む人々、景色、空気を味わいたいな・・・と思いました。

2011/10/22

挨拶

10月の末といえば、ジャパンカップ。
今年はチームとしての参戦はありませんが、イタリアチャンピオンのビスコンティが来日するとの事で、仕事ではなく何かお世話でもできればと考えていました。
しかし残念ながら来日はキャンセルとなってしまいました。
綺麗なイタリアチャンピオンのトリコロールカラーのウエアをファンの方々にお見せ出来ずに残念です。

多くの自転車レース関係者が集まるこのレース。
顔を合わせる絶好のチャンスでありますので、今回は仕事は全くせずに挨拶回りをしておりました。

日本のレースで活動していた頃のマッサーの仲間、メカの仲間、監督さん方へそれぞれ挨拶。

来期活動する事になったチームもこのレースに参戦しており、チーム関係者、選手、スタッフとも挨拶を交わすことが出来ました。
レースで何度も同じホテルになった事があり、顔見知りで、挨拶をした途端に、「何だぁお前がうちに来るのかぁ!!」「よろしくな!!」と返事をもらいました。
来期の活動は、11月末からの約10日間の「チーム・ビルディング・キャンプ」でスタートです。

SAXO BANK-SUNGARDの一員となります。
また新しい環境となりますが、私にとっても全てがまた新鮮になるはず、ひとつひとつを五感でしっかりと味わいながら、充実した活動になるように頑張ります。

宮島正典

2011/10/08

誕生日

41歳になりました。
こっちにいると自分の年齢を意識する事よりも、自分の存在、価値を意識する方が強いです。
チームにとって必要なスタッフとして機能できているか??

こっちでは、もうこんな年なんだから……と感じることは少ないですね。
誕生日は、さすがにいくつになったのか?聞かれるので意識させられますけどね。

実は2年前の今日、このチームと契約する機会を得ました。

途方にくれていたあの2年前。
頂いたチャンスを絶対に逃したくないと強く思い、過ごしてきました。
あれから…今までいろんな事をこのチームで経験させてもらいました。
スタッフにとって重要なのは、経験。
当然、成功も失敗も自分のものになります。その数が多ければ多いほど……

今シーズンは、特に意識を高く持ちどのチームに行っても、問題の無いように仕事をしてきたつもりです。

そして、来期は他のチームで活動する事を決断しました。
サインも済ませてます。

なんだかんだいって、いろいろありましたが居心地の良い仲間達と仕事をするのもあと少しです。
Farnesevini-neriの一員として、しっかり自分の最期のレースまで働きます!

移籍先はシーズンが終わってからここでお知らせしたいと思います。

2011/10/06

COPPA SABATINI

明日は、拠点から近くのレース。
今日の朝にボトルなどのレースの準備をほとんど終わらせてから、ホテルにやって来ました。
6チームも一緒なんで、レストランが大変。
テーブルに運ばれてくるのが、遅れる遅れる…
明日の朝がこわい……

そういえば…
去年はこのレースがシーズン最後のレースだった…
今年はまだレースプログラムがあるけど、時間が経つのが早いなぁ~。

2011/10/04

どこの遠征だったのか??

トスカーナの拠点に戻りました。
洗濯機を回してます…

今回のベルギー遠征。
結局、一回も雨が降りませんでした。
素晴らしい天気。
そして、綺麗な景色と可愛らしい家々がとても印象に残ります。

各チームのスタッフとふざけた会話を楽しんでます。
「俺たちレースを間違えた…」
「ベルギーに来たつもりが実は、ここスペインじゃねぇ~の??」と…

確かに私のスーツケースには、防寒としてのニットキャップからジャンバー、ジーンズ、長袖シャツ、ハイネックなどなど入っていました…
でも、使ったのはポロシャツと短パンのみ…
想定外のいい天気で、今回の遠征は何だかとっても楽に感じてしまった…

イタリア・トスカーナまでの1300キロ道もいい天気に恵まれ、気持ちの良いドライブとなりました。
同僚マッサーといろんな事を話しながら帰って来ました。
お互いの仕事のこと、人生の考え方、そして未来の事。
仲間意識が強くなってきた今年のシーズン。
残りレースが少なくなると、何だか物足りない様な、寂しい様な…


2011/10/02

明日は最終ステージ

ベルギーの4日間のレースも明日、最終ステージとなります。
レースプログラムでは、明日が今期最後のレースになる選手、スタッフがいます。
監督のジュリアーニとも最後の挨拶をしました。
今期の私の成長を見守ってくれた監督です。

シーズン終了が身近になったのを感じます。
私は、シーズン前のトレーニングキャンプに出ませんでしたので、マレーシアのツールドランカウイからのスタートでした。

帰国予定の日まであと2週間。
時間があっとういまに過ぎていきます。
あと5レースの予定です。

2011/10/01

言葉の通じない口喧嘩

ベルギーにはボトルコレクターが多くいます。
家にあるボトルの棚の写真をチラリと見せて・・・
「こんな感じで集めているのであります!!」とアピールしてくる。
確かにスゴイ数のボトルですよ。
でも‥これホントにアンタの家の棚なの??と疑ったりもしちゃったりして…
実は、頼まれてるか?売買目的だったりして…
と、性格が歪んでる私は、思っちゃったりするのは、事実。

今日のレース後に少し余ったボトルを配り始めたら…
スタート前やレース中に「くれくれ」言ってくるので、「レース後にね…」といつも伝えているのです。
コレクター同志のボトルの奪い合いの口喧嘩が始まりました。
でもオランダ語とフランス語・・・の口喧嘩。
「オメェ~オランダ語わかんねぇのか!!」
「俺は、フランス語使うんだよ!!」と…

通じていないようで、実はお互い分かってたりして…

ボトルもただではないので、ポイポイあげませんが、さすがにシーズン最後になってくると来期に使えなくなってくるので、特に子供にはあげちゃいなさい…と監督からの指示が出ました。
で、ずる賢いコレクターは、「子供が欲しがっているから…」と近づいてくる。
でも、子供は全く興味なさそう…
まぁ、あげちゃいますけど…

今日もいい天気。
明日は10月かぁ~。


2011/09/30

風車回ってません・・・

ベルギーのレースでは、雨と風を覚悟しなくてはなりませんが、今日の天気は最高。
風力発電の風車は、全然回ってません…
暑いくらいで、半袖、短パンで全く問題なし。
観客のおっちゃん達によると、数日はこの天気が続くらしい…


確かに、クーラーボックスには9月の終りなのにしっかり氷を入れたし、温かい紅茶の為に準備したお湯は全く今日は使わなかった…


自転車好きのおじさんが多いのですが、宮澤選手を見つけて「この前のケルメスで勝った選手だ!」と…
さすがベルギー。
そして、驚いたことに私を見て「あっ!君はアミカチップスに居たマッサーだべ??」と聞いてくる。
確かに2年前の春にベルギー遠征に来ましたが…まさかねぇ~。


今日のレースは、マッキュインが勝ちました。


明日もスタートは午後1時。
朝は、ゆっくり準備します。







2011/09/29

Circuit Franco-Belge 2011

世界選手権の行われたデンマークをレース翌日に出発し、昨日の夜ベルギーのホテルに無事、到着しました。
今回は、マッサー3人での交代しながらの1200㌔でしたので、全く問題なし。
しかし、私が担当したスイスは、渋滞とスピードのコントロールが厳しく、ダラダラ運転…
参った…

今日は、レースのオフィシャルホテルに移動し、選手も到着しました。
明日からCircuit Franco-Belge が始まります。

グラルディーニが来ていますので、スプリントの場合、彼の今期12勝目を期待したいと思います。
彼をマッサージしましたが、世界選手権の話になり…
2015年のアメリカのコースは、平坦基調らしいと…
当然、狙ってる。
あと4年後…
彼の素晴らしい人格と選手としての素質なら…
そんな事を考えられる選手であります。はい。


チームに合流し、いつも通りの仕事に戻りました。

世界選手権では、仕事のコーディネートに気を配りました。
仕方の無いことですが、いつもナショナルチームで年間一緒に活動しているわけではありませんので、自分の仕事でないことも気にしなくてはなりません。

選手たちもプロとしてレース活動をしているわけですから、スタッフもプロとして成長し、ナショナルチームとして一緒になった時に、それを発揮しなくてはいけません。
今回の世界選は、特に私の働きが重要と感じました。
私自身、これからも様々な事を学び経験し、ナショナルチームに還元できたらと思います。
それを期待されて呼ばれた訳ですから…

このレースは、午後1時からのスタート…
朝にゆっくり準備が出来る。

前回のベルギー遠征では、寒さを感じましたが、昨日今日は暖かい。
このままいい天気が続いて欲しいなぁ~。

アルバイテン。

2011/09/26

レースを終えて

今年の世界選手権は、夕方4時に終わる高速レース。
周回も多いので、補給地点とクラーボックスを置いてあるピットとの往復の連続でした。
知人の多い、イタリア代表チームやレースで良く一緒になるスタッフ達と…
私のやるべき事は、普段通りの事。
しかし、早く終わったからといって、楽だったわけでもなく、レース後、ホテルにて後片付けが終り、夕食を取ったら急に疲れがどぉーんと押し寄せてきました。

レースの現場では、小さなトラブルなどもありましたが、スタッフの皆さんとの連携できたと感じています。

ありがとうございました。

月曜日の今日、イタリアに戻りすぐにベルギー遠征の準備です。
そして、10月…
早いなぁ~


来期もヨーロッパで活動する事を決めました。
まだチャレンジ出来ることを嬉しく思います。


2011/09/25

明日

明日は、世界選手権エリートの部です。
レースに対する選手とスタッフによるミーティングもすでに終え、あとは明日を迎えるだけとなりました。
普段チームで行なっているレース活動とは、違いもあります。
しかし、ナショナルチームのスタッフの皆さんと何度も話し合い、いかにレースにおけるサポートをスムーズにするかを追求しています。
出来ることをしっかりする事。

そして、私がナショナルチームに求められていることは、私のヨーロッパでのレース活動を日本代表に還元することです。

レースは、生き物。
予想外の事があきるかもしれません。
しかし・・・
いろんな事を想定し、準備することにより問題も最小限に抑える事ができるはず…

日本代表の選手それぞれ、そしてスタッフにとっても良いレースにしたいと思います。

明日は、スタートに行かず、補給地点に待機します。
周回も多いですが、普段通りを心がけて補給をしたいと思います。


アルバイテン!!

2011/09/22

世界選手権 調整中

昨日、遅れて日本から合流するスタッフの皆さんと選手たちがコペンハーゲンに到着しました。
日本代表チームが全員揃いました。
ホテルには、日本代表以外にポルトガル、イラン、カザフスタン、ポーランド、エストニア代表陣が宿泊しています。
ヨーロッパ大陸にある国は、それぞれチームバスやカミオンを準備しています。
当然、他大陸から着ているチームは、チームカー以外にはレンタカーでの活動。
普段の仕事とは大きく違う働きに頭痛が始まっていましたが、他のスタッフの皆さんと連携して何とかギリギリ最低限ではありますが、機能し始めていると思います。
(ホテルにあるはずの洗濯機がなく、ジュニアの柿木コーチと共に夕食後に街を徘徊し…何とかコインランドリーを見つけたり…)

食事に関しては、3日間連続でサーモン。
これに関しては、各国のスタッフがぞれぞれ、フロントにて抗議、抗議…
パスタも今日にしてやっと、パスタビアンコがテーブルに並ぶ。
フロントに行っても、コック長に相談すると…
「そんなら、キッチン貸してくれたら私がやります」と言っても、当然、キッチンに入る事は許されません。
家族経営の様な小さなホテルなら、簡単に貸してくれる事もありますがね。
チームバスがあれば、お湯を沸かしてパスタを茹でるなんて簡単なこと…
まぁ、仕方がない。
何とか対応してもらえるように、毎日のように柿木コーチと共にレセプションでの交渉の毎日です。

ナショナルチームの選手の皆も、良い雰囲気で日々を過しています。
毎日、細かい雨や強い風がありますが、体調を崩さないようにレースを迎えてもらいたいと思います。
当日、太陽が顔を出してくれますように…


今日の夕食後、イタリアナショナルチームに帯同している我々のメカニックに運んできてもらった宮澤選手のスペアバイクを取りに彼らのホテルに行ってきました。
イタリアは当然強豪国の一つ。
各カテゴリーにそれぞれ、制限いっぱいの選手とスタッフが存在しているので、プロ組、女子プロ組、男子U23組、女子組、ジュニア男子、女子とそれぞれに別々のスタッフ達が帯同しているそうです。
Farnesevini-neriの中心選手である、ジョバンニ・ヴィスコンティとオスカル・ガットにも挨拶をしてきました。
ガットにイタリアから持ってきたコーヒーをご馳走してもらいましたが、久しぶりに飲むエスプレッソがやっぱり美味しいなぁ。
彼らには、「じゃぁ~補給地点で!!」とサヨナラをしてきました。

2011/09/17

ロングラストスパート・・・

9月も中旬になり、シーズン最後のレースまであと1ヶ月となりました。

明日から、世界選手権の行われるデンマークのコペンハーゲンに日本ナショナルチームのサポートスタッフとして帯同してきます。
日本代表としても最も重要なレースに連盟から声をかけていただき感謝しております。
いつもと違うことは、チームのカミオンもフルゴーネも持って来ていない事。
ホテルといかにうまく付き合いながら、仕事を進めるか?が重要。
ホテル側の対応が優しい事を願っております。
これ重要。

デンマークの世界戦を終えたら、イタリアに戻りますが、すぐに1週間のベルギー遠征が始まります。
10月をベルギーで迎えその後、イタリアでの最終戦、Giro di Lombardia (HIS)まで一気にイタリア国内のレースが続いて行きます。


そう考えると、ここサンバロントの寮にも少ししか居ない事になります。
そんでもって、大掃除ではありませんが、小掃除を始めました。


今年の荷物をまとめ、日本に帰る準備を始めました。
掃除、荷物のまとめをしながらいろんな事を考える。


全て自分で決めたこと。
後悔だけはしたくないし、しないつもり。
まだ頑張ろう。


アルバイテン!!

2011/09/15

フルゴーネ・・・

今日は、午前中にチームオフィスに行き、ベルギー遠征の後処理。
チームからクレジットカードを渡されているので、遠征でカードを使った際の領収書などを整理し、ご報告するわけです。


今年は、中期間(10日前後)の遠征が多くプログラムされ、さっと思い出すだけでも、マレーシア、トルコ、スロベニア、オーストリア、ポルトガル、ベルギーと…
イタリア国内のレースは、何だか少なかった気がする…


遠征の時にお金を使うケースのほとんどは、食料の買い出し…
特にチームのカミオン(大型トラック)を持ち出さない場合は、フルゴーネが登場します(日本でいうワンボックスカーのデカい奴)
このフルゴーネには、最低限の設備として、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機が備え付けられています。
しかし、物を保管するスペースは多くありません。
いわゆる移動型倉庫として、業務に使う我々マッサーとしては、このフルゴーネとうまく付き合わなければなりません。
マッサー陣は、選手の食事に関する物の管理が必要となるので、保存の効かないチーズ類、ハム類、フルーツ、野菜等は毎時買い出しに繰り出さなければならないのであります。
(冷蔵庫がありますが、当然ホテル移動時には、電源が落とされていますし、猛暑ですと車内は一気に暑くなります。凍らしたペットボトルを入れる工夫うとかしてますがね)
まぁ、いろんな国のスーパーを回るのは、楽しい事でもありますが、いつものんびりブラブラ買い出し出来るわけでもなく、次のホテルへの移動時にサッと寄って、ババッァと買う事もあるのであります。
良くホテル担当のマッサーと「今日、買わなきゃいけない物何だべか??」と話し合っています。
遠征時にイタリアから忘れてはいけない買い出し品は、チーズと生ハム。
生ハムは、レース時のスタッフ用のサンドイッチに使うのですが、海外だとイタリア産は一気に高くなる。チーズも同じ…大量のチーズが選手、スタッフに消化されちゃう…




カミオンは、最高速度制限が100㌔以下ですから、例えば1000㌔移動なら単純計算で10時間かかりますね。
しかし、このフルゴーネは、普通の乗用車と同じ130㌔…
早く移動が可能という事もあるので、ちょっとした海外遠征には、こっちが出動するわけです。






右中段の写真は、カミオンの内部(働くスペース、物の保管にも余裕があります)
左のジョバンニの写っている写真は、フルゴーネ…
二人並ぶだけで肘が当たる位。
これは、3月のMonte Paschi Strade Biancheのレース前にカメラマンからパニーニを作るジョバンニをリクエストされ撮影してる風景です。


右の写真は、カミオンに貼られてるガットのファンクラブのポスター。いい写真だ・・・




お金の話が、チームの車両の話に見事に逸れていきました。
はい。

2011/09/09

IZEGEM

今日のレースで、宮澤選手が勝ちました。
アリーボ担当でしたが、彼をポディウム裏でコーディネートするのも初めて。
ベルギーは、自転車に対して熱狂的な国。
勝った彼に対して温かい声がたくさんかけられてました。
レースコンディションは、ベルギーですから厳しいですが、最終回に入ってからは、我々スタッフでは、あいつ行けるぞ!と話してました。


1998年のシーズンを共にした橋川とも連絡を取り合い、フィニッシュで会うことも出来ました。
当時お世話になったマッサーを交えて話していると、あの当時が少し甦る…
あの当時は何にも分からないまま、ベルギーに来て大変な思いをしたけど、懸命にやってたな…
明日はフランスに移動します。
明後日はパリ〜ブリュッセル。
この遠征もあと2レース。
そして世界選手権に向かいます。

2011/09/06

危ないじゃん

夕食時のテーブルで「ナイフを取ってちょうだい」と頼まれ、刃先を自分に向けて(テレビで見たのですが、看護婦さんがドクターにメスを渡すように…)「「はいよぉ」と渡してあげたら…

「マサ、この渡し方だと刺されるぞ!」と…
「刃先を相手に向けたら、傷つける可能性があるからアブねぇ~じゃんよ」と…私。
「お前は、相手に対しての配慮って事をしねぇ~のか?」と…私。
「俺たちは、そうしない…自分がアブねぇ~じゃん」と…
お互いナイフが危ないという意見は、一致してますが…

確かにそれぞれの意見も分かる気がするけど…
ナイフを取ってくれと頼んで、そして刺してくる様な奴なら、ナイフを渡さないのが良いのかもしれない。
もしくは、「自分で取りやがれ」と言うべきなのか??

で、結論としては、「ナイフを横に向けて渡しましょう」という着地点を見つけました。

お国柄なんでしょうか??
イタリア人皆がそうではないと思うけど…

レストランのテーブルでこんな事で、口論になりました。

今日、明日とレースがないのでゆっくりしています。

今日も全く自転車と関係ない話。

2011/09/05

チームカー‥‥

ベルギーのレース。補給には、ベルギーに滞在しているイタリア人の車を使ってます。
他のチームは、コースに入れるのに、我々はコースをコントロールしてる警官の近くを通り過ぎる度に、止めらる。
あのぉ〜我々はチームのスタッフで、補給に行くのです!と何度も説明しましたが‥‥
一般の車と間違えられる。
チームカーを一台しか持って来ていないのが問題。

血圧が上がりまくり。
同乗してたマッサーは、まだ新人。
何にも分かってない。

警察なんて無視して行っちゃおうとか言ってるし‥
イタリアなら入れるのに‥
と言ってる。
おい!ここは何処だよ!
イタリアじゃね〜んだよ。
と、何度も説明。
イライラしながら、何とか補給地点にたどり着きました。バスの置いてある場所から数キロしか離れてない所に一時間半かかりましたわ。

イタリアでも、レースがあり。
2グループに別れているから‥‥
聞いた話ですが、ラボバンクは22台のチームがあるそうですわ。
ちょっと想像出来ません。
管理が大変だろうな。

イタリア組は、昨日のセッティマーナ ロンバルダの最終ステージでは、ジョバンニが勝ち。
今日のロマーニャでは、ガットが勝ちました。

いい感じ。

天気は、レースの準備をしてる朝からスタート地点に着くまでは、雨。
幸いレース中は、降らなかった‥‥。

2011/09/04

天気‥

昨日、スイスの大渋滞にハマりながらも予定よりかなり遅れましたが、無事にHotelに着きました。
今日は、一日中良い天気に恵まれ、暑い一日でした。
明日のレースの為にこりゃ大量の氷が必要だなと感じる位。

しかし、夜遅くにベルギーに到着する選手達を空港に迎えに行く途中から、雷が落ち始め‥
選手達をピックアップし、Hotelに出発した途端に豪雨。
ワイパーがまったく効かない位。
20分で着くはずのHotelが遠く感じました。
絶対に事故は起こしたくないので、安全第一運転モード‼

Hotelに着いても止まない空を見て‥
明日は、温かい紅茶が必要かも‥‥と感じたのであります。

北に来たのを忘れてはいけない。

2011/09/02

ラストスパート

明日からベルギー、フランス遠征です。
1200㌔位。
今回は、2人でチームカーを運ぶので運転は交代しながらになります。
体力的に楽です。

5つのレースに参加します。

9月4日 GP Jef Scherens Leuven (1.1)
8日 Memorial Rik Van Steenbergen (1.1)
      9日  IZEGEM KOERSE (1.1)
10日 Paris - Bruxelles (1.HC)
11日 GP de Fourmies / La Voix du Nord (1.HC)


そして、このレースを終えて一旦イタリアに戻りますが、数日後にはデンマーク・コペンハーゲンに出発です。
ヨーロッパ側からのサポートスタッフとして、今年の世界選手権、ナショナルチームに帯同することになりました。
代表の選手達、そして一緒に活動するスタッフの方々も良く知った仲なので、連携に問題はないはず。
うまく機能して皆でいい仕事をしたいと思います。


その後すぐに
月末ベルギーで行われるCircuit Franco-Belge (2.1)がある・・・
あれ?もう一回、北に行く事になってた…


働くぞ。
アルバイテン。


2011/08/31

どこでも同じ

ここトスカーナの人達は、イタリアの中でも冗談やおふざけが好きな地域に感じます。

まぁトスカーナにいる時間が多いからそう感じるだけかもしれませんがね……
とにかくしゃべる事が大好き。

スーパーのレジで行列が出来ていても、レジの人が知り合いならお喋り始まっちゃうし…

仕事に関する会話が出来るようになってきた今年は、おふざけイタリア語に悩まされています。

いつも同じ仲間といると、真面目な話ばかりじゃすまないですからね。

イタリアは方言が多く存在します。
だいたい、「彼は北イタリア」
「こいつは、南の海側の奴」
「ん?ベルガモだなこやつは!」
と分かるようになってきました。

前にも書きましたが、トスカーナは「こ」を「ほ」と発音する事が多いので、コリドーレ(選手の事)はホリドーレ、そして良く知られているホハホーラ。
答えはコカ・コーラ…
特にフィレンツェ出身のマッサーとオフィスにいるマネージャーの奥さんが強烈で面白いんです。

昔、江戸っ子のおじちゃんの多いトレーニングセンターで働いている時に良く耳にした
「しゃくえん!」(百円)
「しこうき」(飛行機)
と同じ…
世界共通。
方言万歳!

ガソリンスタンドでの話。
監督の車に頼まれたガソリンを20ユーロ分を入れて、支払いでお釣りが30ユーロの所…
「はい!300万ユーロ!!」
「ヒヒヒ」と……
「ん……??」
「オイオイ、そんなにもらって良いの?」
「次来るときは新しい車買ってくるわぁ〜」
「チャオォ〜」
と挨拶してスタンドを去りましたが、こんなふざけた感じが心地よかったりして…

こんな会話も世界共通!

全く自転車と関係ない内容失礼しました。

2011/08/27

日常

 ポルトガルの遠征中は何度か山火事に遭遇しましたが、先日のCARNAGOの帰り道、トスカーナでも山火事発生していました。
高速道路に直接の影響がないにせよ、渋滞の発生です。
車に乗っていても喉がイガイガしてきます。

こちらは、日本と比べ湿度も低く、カラッとしているので山火事の発生率は高いのでしょう。
確かにここ最近、雨も降っていません・・・
もう8月も終り。

雨が降れば、空気も一気に冷え込んで秋のモードになるのでしょうが・・・

今日も晴れていますが、いつもよりも陽射しが強くない・・・風が強いです。
チームトラックを修理に出すのに付き合ってサンバロントの山を下っていたら、近くの山でまた山火事発生してました。
早く収まって欲しいです。


私の住むサンバロントは、小高い山の村・・・
嫌でも自然の力を感じる場所です。
秋になると、トスカーナでは、落ち葉焚きしてる農家もたくさんいて、煙いですが、何だか昔の日本を感じられるんですよね。
焼き芋したら美味いだろうなぁ~とか感じます。
こっちはいい煙。

山火事は、もう結構。
雨も適当に振って欲しいものです。
お願いします。




先日、イタリアに来た友人からお土産で貰ったお味噌汁。
最中の中に味噌汁の具が入っていて、お湯をかけるとふわぁ~っと具がお椀の中に広がっていく・・・
良い香りを嗅ぐと「あぁ~やっぱり俺・・・日本人ね」と感じる。

他の味もあるんで、当分味噌汁三昧!!
楽しみます。

ありがとう。




2011/08/26

CARNAGO

ミラノの奥にある、ヴァレーゼ(2008年の世界選手権開催地)近郊で行われたレース。
今日は非常に暑い1日でした。

このレース…去年は、朝から雨に叩きつけられ温かい紅茶を8月なのにレースで使った…というはっきりとした記憶があります。
なんせ去年と同じホテルでしたので…
「あぁ厨房に入れてもらって朝からドタバタしたなぁ」と…
今朝は大量の氷を抱えながら、レストランを通り過ぎました。

レースは大きな周回を9周。
補給地点では、大量のボラーチェが消費されていきました。
自転車ファンも多く来ていて…
何度「ボラーチェ頂戴!」と要求してくる一般客に「ダメぇ」「レースが終わったらねぇ」と返事をした事か…
断ってばかりいると、性格が悪くなっているような気がしてきます。

配る為に用意している備品(うちならキーホルダー)とは違いますので…
来月はベルギー遠征がプログラムにあります。
北のボトルコレクターとの戦いが必ず勃発しますわ。

残りの数とか、考えずにヒョイヒョイあげているスタッフがいたら、説教開始です。
(私と観客のボラーチェ交渉バトルを楽しんで見ているスタッフもいるくらいです)

レースは、ジョバンニ・ヴィスコンティが勝ちました。
暑い1日でしたが、最後の締めが最高の形でしたので、気持ち良く終れました。
写真は、表彰台の後からの姿。
9月は、イタリア組とベルギー遠征(5レース)に別れます。
私は北へ……

2011/08/24

倉庫内作業 灼熱編・・・

この所のトスカーナはとてもいい天気というよりも暑い日が続いています。
まぁ、洗濯物がよく乾いてくれるから、遠征帰りなんかは助かるんですけどね。
今日は、ヴァレーゼの近くで行われるCARNAGOというレースの為の準備。

暑くなる前からと想定して、午前中に作業を始めましたが、何だかんだいって時間はかかるもの。
先日のポルトガルの準備を他のマッサーに全てやってもらったので、今回はお返しということで一人で作業してたのですが、汗がダラダラ・・・
最終的には、Tシャツ脱ぎ捨てて、上半身裸で作業です。
ポルトガルで十分に日焼けした肌に今度は、トスカーナの太陽光線を浴びさせました。
超非効率的な作業をしておりました。あっち行ったりこち行ったり・・・
チーム倉庫は、2つに分かれていて、それぞれにマッサーの備品を置いているため、何度も往復が必要となるのです。しかも、80m位歩く・・・微妙な距離。しかも坂・・・
大量の水分補給をし(チーム倉庫には水が沢山ありますのでね)、体内の水分を全部入れ替えた気分です。


シーズンも8月終盤を迎え、倉庫内で邪魔なくらい場所を陣取っていたボトルの箱もかなり減ってきて・・・
夏のシーズンでいかにボトルを消費したか?がよくわかります。
(右の写真は、ジロの為の準備中に撮ったもの5月始めですね。一箱250本入っています)

来期に向けて、チーム倉庫の移転も決まったようで、もっと広くて綺麗な倉庫を借りたとチームマネージャーから聞かされ、一緒に昨日見に行ってきました。

ここにカミオンとチームバスを並べて入れて・・・
メカニックはここで・・・
マッサーの作業場はあそこで・・・
オフィスは2階で・・・
なんて話をしていると、引越しが決まって、部屋のレイアウトを楽しんでいるのと同じ気分になりウキウキします。

チームスタッフの仕事現場・・・
まずはレースの現場。
マッサーに関しては、ホテルの部屋でのマッサージがメインの仕事現場。
そして、ホテルの駐車場においてあるカミオンとレストランが第2の仕事現場。
そして、スタート地点、補給地点、ゴール地点が第3の仕事現場。
そして、第4の仕事現場は、チーム倉庫となります。
ここは、当然レースの準備と後片付けをする場所となります。

チーム倉庫が働きやすい環境になるという事は、仕事の効率があがり、我々スタッフにはとっても重要となります。


2011/08/21

Trofeo Melinda

ポルトガルから無事に拠点に戻りましたが、帰りのフェリーが遅い時間に出発のため、バルセロナをブラブラしたり、パエリアを食べたりちょっと観光客になりました。
20時間のフェリーの旅・・・
いい経験しました。









イタリアでのレースも再開です。
Trofeo Melindaは、北イタリアのトレントからちょいと奥に入った山の街で行われるレース。
トスカーナとは、全く違う山の風景が見れます。
りんごの名産地だったりします。
Melindaというりんごのブランドがあるのです。
このレースは、天気が崩れると一気に冷え込みます。3年前にニッポエンデカ時代にも経験しています。
あの当時は急に温かい紅茶を用意した思い出があります。
スタート地点もゴールも補給地点も同じ・・・(ただ、補給地点の看板が立っている所を無視して全チーム同じ場所でやってますがね・・・)
今日は、素晴らしい天気に恵まれ、山独特の急な天気の変動もなくレースを終えました。
うちの選手には、ミレンダという名の選手が居ます。
このレースは、メリンダ・・・よく間違えます・・・
そのミレンダとレースの帰り道、高速でぶっ飛ばしていた所、遠くにパトカーが見えました・・・
自然にスピードを落とし、抜かしていったのですが、後ろに付いて来る・・・
そしてパトカーに抜かされ、「そこのチームカー止まりなさい!」と・・・
こっちに来て初めて、国際免許証の提示することになりましたが・・・・
「どこに向かっているんだ?」
「トスカーナのピストイアです…」
「ドキュメントを見せて…」
「はい、これです」
「おぅ日本人か!」
「で、悪いんだけど、チームキャップかグローブない??」
「明日の日曜、自転車に乗りに行くんだよね」
「・・・・・・・・・・??」
「ボトルならあるけど・・・」
「おう、グラツィエ!!」
「さっそく使うよ!!」
「じゃぁ気をつけて」
「チャオォ〜」
と・・・いう事。
有り得る話と聞いていましたが、本当にあるんです。
明日は、日曜日。
倉庫の作業は最小限にしようと思いますが、「日曜日働くんじゃねぇ〜」と他のスタッフに言われてしまいました。
皆、プールか海に出かける様です。
私のポルトガル産の日焼け具合を見て、「マサは海に行く必要ないね・・・」とも言われております。
8月のレースは、あと2レース。そして9月に入れば、世界選手権に向けて雰囲気も変わってきます。
もうそんな時期・・・
残りは、少い。

2011/08/11

プール情報

休息日を終え、また明日からレースが再開します。
今日のプールサイド情報。
我々マッサーは、午前中に夕方のマッサージ以外の全ての仕事を終わらせるために必死に働く・・・
そして・・・
お昼を過ぎてから、マッサージ開始までは、マッサー軍団の日光浴タイム・・・
夕方には、自転車の整備を終えたメカニコ達の日光浴タイム・・・
選手は・・・
日焼けは身体にダメージを与えるからと、練習から戻りクールダウンとして20分くらいプールで泳いで部屋に戻る選手と、自転車選手特有の日焼けを解消するために、ズーッと太陽の下にいた選手に分かれました。
選手の自覚の問題かな・・・
はっきり分かれましたねぇ。

最終ステージのリスボンまで、頑張ります。

2011/08/10

ホテル先回りの日々・・・

このレースは、ホテルの先回り隊をしています。
レースには、同行せずに選手、スタッフの荷物を泊まるホテルへ運び、レースを終えた選手、そしてスタッフがすぐにマッサージを受けられるように、スタッフに関してはすぐに仕事が始められるように・・・
そのために、実は重要な仕事でもあります。
この仕事は、経験が無いと務まりません。
部屋に荷物を運ぶのは、もちろんですが、マッサージベッドを開き、シーツをしき、タオルを用意していおく・・・
メカニックの為に水の確保、トラックの整理、チームバスの為の場所取り・・・
次のステージの為にボトルの準備、パニーニの準備などなど・・・

まぁ、これを全て済ませれば、あとは、ゆっくり選手を待つ事になります。
ポルトガルに入った数日間は、冷え込みがありましたが、この数日間は素晴らしい天気が続いています。
ホテルには、プールがあるので、時間があればちょいと日焼けなんかしたりして・・・
で、ホテルに帰ってきた選手やスタッフに自分の顔が黒くなってるのを見て、「マサ・・・プールにいったろ・・・てめぇ~~」と言われるのであります。
日光の吸収率が高いので、すぐに真っ黒になります。

仕事は、順調に進み、今日のステージでは、グアルディーニがスプリントを制しました。
ブラァ~ボォ。
明日は、休養日なんで、選手、スタッフ全員確実にプールサイドにいる事になるでしょう。

2011/08/05

美味い・・・と不味い・・・

今日は、プロローグとしてのタイムトライアルが行われました。
雲が多く、太陽がのぞくと一気に暑くなり、雲が覆うと涼しいくらいです。
去年、このレースを経験したマッサーに聞くと、かなりの暑さだったそうですが、今年はどうやら違う様子。
雨が降らないだけましではあります。

ポルトガルは初めて来る国でありますが,
まだ、一箇所に留まっているのですが、洗練された街に感じます。
綺麗な所に感じます。

食事も日本人の口に合うのではないでしょうか?
スタッフ仲間から、「マサ!これ美味いと思うか??」と聞かれ・・・
「うん!美味いね」と答えると・・・
「お前何でも美味いっていうだろ・・・」との返答。

「お前と食うと美味いものも不味くなる」と言うと・・・
「ブラァーヴォ!!」と・・・
まぁ、トスカーナの人間にはこれで通じるのであります。
なはは。

確かにイタリアでも、「これ美味い」を連発してます。
まぁ、なんでも美味しくいただける事は、幸せな事。

味音痴なわけでは、御座いませんよ。

明日は、第1ステージ。
ホテルからホテルへの移動の始まりです。




2011/08/02

寒い・・・

ポルトガル。
暑いことを想定してきたので、驚いています。
昼食をとりに外にスタッフ全員で出たのですが、レストランから出たら、冷たぁ~い風が吹いている。
陽も出ていないので、完全に身体が冷えました。
去年は、異常な暑さの中でのレースだったそうで、ボトルを大量に持ってきていますが、このままなら消費も少なくなります。

まぁ、今日が特別なんでしょう。
明日、選手たちが到着します。

2011/08/01

ポルトガル到着

昨日の夕方にフェリーでジェノヴァを出発し、今日のお昼にバルセロナに到着しました。
道を間違えて、サグラダファミリアが遠くに丘に登ってしまったのですが、これが有名なモンジュイックの丘とあとで聞きました。
バルセロナからスペインを横断すること1100㌔・・・
イメージ通り、スペインは茶色の大地が延々と続いていました。
私の家の近くのヒマワリは、すでに下を向いて枯れてきていたのですが、こっちのヒマワリはまだまだ綺麗に色づいていました。
陽も長く10時過ぎまで明るいので、運転しやすかった。
綺麗な夕日を浴びながらの運転は、疲れていても気持ちのいいものです。
選手の到着まで、少し余裕があるのでのんびり準備します。
今日は、よく寝れそう。
頭と目が疲れた・・・

オスカル・ガット選手がマテオッティというレースで勝ちました。
我々のスポンサーである、ファルネーゼの拠点の近くで行われるレース。
スポンサーにとっても嬉しい勝利になったはずです。

2011/07/30

出発

チームのスタッフ達とオーストリア以来約3週間ぶりに会い、現場に戻ったのを実感してます。
皆から、しっかり休めたか?日本で生魚食ったか?いろいろ聞かれます。
選手達は2日に現地入りの予定。

まずは、スペインにフェリーで渡りそこからは陸送三昧になります。

さぁラストスパート。
頑張るべ。

さっそく



予定では、簡単に着くはずのトスカーナの拠点が今回の移動では、かなり遠く感じました。

ヨーロッパ中がヴァカンスシーズンだからなでしょうか?
特急の席は、全て満席。
取れたのは、急行のチケット。
時間は、倍かかる。
駅に着いてからのバスで1時間も待たされましたが、


夕方に何とか、ここサンバロントに到着し、チームオフィスへ帰国の報告をしてきました。

そこには、イタリアの友達「オギ」も居るのであります。

チームスタッフとオフィスで話を終えて出たら、来た時にはなかったボールを咥えて私を待ってるではありませんか・・・
すごいアピール。



明日からポルトガルに向かいます。

レースは、4日からですが我々スタッフは車両を運ぶ必要があるのと、2000キロ以上の距離ですからね。
早めに出発です。


ミラノ駅が綺麗になっています。
空港って独特な雰囲気あるけど・・・
駅もまた違った空気があるんだよなぁ。











ここ最近のトスカーナも日本と同様に涼しかったらしい・・・
確かに自然の持っている色が弱い気がする。
「もう夏は終わってる・・・」って事は、ナイでしょうが
ポルトガルは暑いらしい。

働くぞ!!
アルバイテン!!

2011/07/28

シーズン途中でありながら、チームから休養の許可をもらい、オーストリアの後のこの数週間は、完全なプライベートの時間を過ごしました。
今まで、仕事中心のイタリアでの活動でしたが、こうした時間を過すのは、4シーズン目にして初めての事です。


現地に着いたら一気にギアチェンジして仕事してきます。

時間が経つのは早く、シーズンはあと三ヶ月。

胸張って帰れる様に頑張る。

2011/07/17

イタリアを回る

チーム側からのレースプログラムでは、当初、国内選手権の時期に帰国し、7月中旬までに戻れば良いということになっていましたが、いろいろと変更があり・・・イタリアに残りレースを行いました。
先日のオーストリアのレースを終えて、今月のプログラムは終了です。

そして・・・
この数日間は完全プライベートでイタリアを回っていました。
今年で4シーズン目を迎える私の活動で、チーム側からこうした休みをもらうことは初めてでした。

一緒に回った仲間達と完璧なツーリスト。
仕事でいろいろ回っていましたが、まだまだ気づいていない景色ってあったんだなぁ~。

私の次のレースは・・・
Volta a Portugal em Bicicleta 2011 (2.1)となります。ポルトガル遠征です。

時間がまだあるので・・・
一時帰国します。

2011/07/10

最終ステージ

オーストリア明日、最終ステージです。
綺麗な山に囲まれた前半戦から、ウィーン近郊の街に滞在していますが、都会・・・
世界的な大都市と同じです。
レースで何度か来たことはオーストリアに来たことがありましたが、さすがに1週間転戦すると、いろんな景色に出会えました。
天候に恵まれ、綺麗な空と緑の強くなった山々は絶景です。
冬は雪に囲まれるので、ウィンタースポーツのメッカになるのがよくわかります。

今回は、スポンサーの関係で大学を卒業したばかりの女の子が同行しています。
彼女は、語学の専攻でイタリア語を母国語としながらも、ドイツ語、英語、オランダ語、フランス語、スペイン語、スロベニア語、中国語を使いこなします。
大学院に行って、通訳の仕事に就きたいそうですが・・・
やはり、語学を学ぶテクニックを持っていて、日本語もこの一週間だけで、少し話せるようになってしまいました。
私のイタリア一年目の時のイタリア語と同じレベルで日本語を使いこなします。
参った・・・
シーズンオフは、きっちりと勉強しなくては・・・・・・
彼女に、日本の礼儀について(言葉使いや挨拶など)話をしたら、急にまわりの皆が、「オゥ!マサ!」と呼んでいたのが、「マサさん!!」と呼び方が変わりました。(彼女が説明したのでしょう)
こっちは、敬語を使う習慣がないので、年下だろうが年上だろうが、お互い呼びつけてます。
(キチンとした所では、きっとちゃんとしたイタリア語が存在するのでしょうが、我々トスカーナのチームは・・・・・ちょっと事情が違うんです・・・はい)
ちょっと、違和感ありますが、笑っちゃいます。


レースの方は、スプリンターのグアルディーニを山岳ステージでタイムオーバーにならないように、総合成績に関わっていいない選手達総動員で彼をアリーボまで運ぶ毎日でした。
明日は、ウィーンの中心街を走る平坦ステージ。
何とか勝利を挙げたいと皆思っています。

レース後は、オーストリアの端っこからトスカーナへの移動です!!

2011/07/03

Tour of Austria

オーストリアに来ています。
山に囲まれた景色のいい所。
山には、まだ雪が残ってたりして・・・
風が吹くと、クーラーを強風にしたような冷え込み感があります。
風が止み、陽に当たるとポカポカ陽気。
スキーリゾート地のホテルですが、各チーム近くに泊まっていて、夕食は全チームが一緒の場所です。
ということで、いつものようにパスタが足りなくなったり、肉が待っても出てこなかったりで、行列が出来ております。
各チーム、知り合いのスタッフがいるので挨拶も交わせます。
明日からのレースですが、ボトルを冷やしすぎないようにしないといけないか??判断が難しい。
雨が降ったら一気に冷え込みそう・・・
10日までレースが続きます。
今回は、グラルディーニを中心とした構成。
スプリントのステージで勝利を挙げたいとチームで考えております。
この時期になって、上着を着て外を歩くとは、思ってもいませんでした。
シチリア島で日焼けした肌もすっかり落ち着きます。
仲間から「マサ!今回のレースは涼しいから、汗かかなくて済むべぇ~」と言われております。

2011/06/26

イタリア選手権

シチリア島にて、イタリア選手権が土曜日に開催されました。
我々は、12名の選手が出場。
レース中盤にも多くの選手を残し、消耗戦に対応しました。
結果として、ジョバンニ・ヴィスコンティ選手の2連覇達成。
補給を終えてアリーボに向かいましたが、警備員に足止めされてしまい(今回は補給が担当でしたが、アリーボ担当のマッサーを手伝おうと急いで戻ったのですが…… )、ラスト400メートル地点でジョバンニを含む先頭集団の通過を見ました。
ここまできたら絶対に勝ち取りたい!

「イケェ!ジョバンニィィ!!」と叫び……
アリーボのアナウンスを聞いて彼が勝った事を知りました。
イタリアチャンピオンの価値を十分に理解したこの一年。
またこれを実感しながらシーズンを過ごせるなんて……
素晴らしい。
タイムトライアルが日曜日に開催されます。
出場選手は、ジョバンニのみ。
スタッフ数人と彼の奥さん、息子ちゃんとの少人数での食事となりましたが……ワインとシャンパンで乾杯の連続となり、ぶっつぶされました。
タイムトライアル、ジョバンニは安定した強さを見せます。スペシャリスト相手にどんな走りが出来るか?注目です。
それにしても、精神的に余裕が出来たのでリラックスして走れるでしょう。

わざわざトスカーナから駆け付けたスポンサー関連の方々も大喜び。
お互いにガッツポーズとりながら、喜びを味わい合いました。

2011/06/20

スロベニア終了

Tour de Slovénie
このレースは、3年前のチームで来た時に、マッサー同志の仕事に対する状況が最悪となり「もうイタリアでは通用しないかも…」と落ち込んだことのある因縁のレースであります。

今は、チームも環境も変わり仕事の内容把握も出来ていますが、当時は「何をしなくてはいけないか?は分かっているのに何も出来ていない、出来ない」自分にちょっと限界を感じた事があったのです。

そして、今日の最終ステージ…
アリーボに着いて、その当時の記憶が一気に戻りました。
あの3年前と同じゴール…
嫌な記憶は、しっかり脳裏に焼き付いていました…
「あぁ~ここかぁ~…」と…

しかし、今日のアリーボ・・・
イタリア期待の若手選手であるグアルディーニが見事にスプリントを制して、ステージ優勝。
自分に向いているステージできっちりと勝利を挙げるのは見事です。
帰りに一緒だったメカニックによると彼は今日のレース、前輪、後輪それぞれ別々にパンクし、その都度チームメイトが集団復帰に全力を尽くしたと聞きました。
アリーボにいては、分らない…
チームのアシスト陣、そして、そんな彼らの期待にしっかり答える彼も素晴らしい。
テレビインタビューに流暢ではないにしても、しっかり英語で受け答えしていました。


そんな勝利で、スロベニアのこのアリーボのイメージが塗り替えられたと思います。
「ここは、辛い事があった場所だけど、グアルディーニが勝った場所!」と・・・


今日のホテルは、スキーリフトの乗車場の為山の中・・・
朝の気温が3℃・・・
オイオイオイ・・・

次のレースは、週末に行われるイタリア国内選手権に同行します。
今年は、シチリア島が舞台。
またまた、イタリアのつま先までの長距離ドライブが待っています。

2011/06/16

スロベニア

スロベニアのレースに来ています。
出場選手の構成が、直前に変わり、ヴィスコンティ、ガット、グアルディーニとチームの中心選手で構成されています。
タイムトライアルと3つのステージの4日間のレース。
明日のタイムトライアルは午後6時のスタート・・・
陽が長いので、明るいですが、夕食の時間に影響するのでスタート順を監督はいろいろ考えています。
ジョバンニがチームの第一走者になります。
(早く終えて、ホテルでマッサージが出来るように・・・)

スロベニアは3回目となります。
いつも雨が降っているイメージでしたが、今日はいい天気。
レースの準備中また汗かきっぱなし・・・
またまた、皆から「マサ!!どうした??」と心配されましたが、いつもの事です。



シーズン前半戦の山場であるイタリア選手権まであともう少し。
去年は最高の結果をチームが勝ち取りました。
イタリアを拠点とするチームにとってのイタリアチャンピオンの存在価値。
この1年、十分に理解しました。
どのチームもどの選手も欲しいタイトル・・・

それに向けての最後のレースによる調整となります。


このレース後にベルギーに良く予定でしたが、チームの出場をキャンセルしました。
ということで、このレース後にはトスカーナに戻ります。

2011/06/08

Delta Profronde

オランダのレース通称デルタツールに行ってきます。
デルタ地帯・・・真平ら・・・
このレースは、コースプロファイルには載っていない、風の強さが敵。
コース自体のキツさが低くても、レースをする訳ですから、強度はキツイはず。
そして、各選手ナショナルチャンピオンシップを控えています。
スプリントになる可能性が高いですが、落車のトラブルだけは、無いように・・・
宮澤選手も出場します。


我々スタッフは、ベルギーの空港で選手たちを出迎えるために、明日出発。
選手は明後日。

ここんところのヨーロッパは、天気が安定しておりません。
この数日間、トスカーナでは、まるでスコールの様な雨が降ったり止んだりしております。
ジロの期間中のイタリアは、綺麗な青い空の毎日でしたが、今はそんな気配は全くなし・・・

ジロが終わってから、ゆっくり出来たので、これからまた飛ばして頑張ります。
このオランダの後は、スロベニア、ベルギーと連戦です。

アルバイテン!!

2011/06/04

夢みて起きたら・・・

ジロが終わり、休養をもらいゆっくりさせてもらっています。
(倉庫の作業は相変わらずありますが、のんびりやっております)
最近、「チームの洗濯物のタオルがまだ乾いていないから早くカミオンに行ってチェックしないと!!」・・・
という夢で朝目覚めます・・・
起きてから・・・
「あぁ~あああ夢かぁ~」とまた二度寝にはいる訳であります。
まだ、頭の中ではジロが終っていないのでしょうか??

そういえば、ジロの最中は、よく寝れました。
こんな変な夢も見ずに、自転車レースとまったく関係ない夢を見て・・・
起きたら・・・
「あぁ~ジロの最中だった・・・」と・・・
スタッフの健康管理も重要と先輩マッサーから何度も言われていました。

レース中にワインやシャンパンを飲む機会があり、酔っ払って寝た時もありましたが、そんな時は非常に良い睡眠が取れ、翌日はかなり調子が良かったです。
弱い私ですが、少しくらいは飲んだほうがいいのかもしれませんね。

さすがに二度寝はしません。
朝にこそいろんな仕事が待っています。
選手よりも1時間半から2時間前には起き、朝食をスタッフ皆で済ませ・・・
「さぁ、働くべ!!」ってな感じで朝の仕事に入ります。
役割分担がレース前の不安と比べ、スムーズ機能していたので、些細な文句は出ましたが、それぞれ動いておりました。
私は、他のスタッフの援護的な仕事が多く、ボトルの準備などが終っていなければ、手伝い・・・
チームカーの準備が遅れていれば、手伝い・・・
朝から額に汗かきっぱなし・・・
「マサ・・・また汗かいてる」「何かあったのか??」
なんて会話によくなったものです。


ここ数日トスカーナは、昼は暑いですが夕方には雷ゴロゴロ・・・空気も涼しいです。
先月の晴天続きとは、また違います。

さて、明日からスイスの1dayレースにチームが参戦します。
私は、帯同しません。
つぎのオランダのレースまであと1週間。
その後、スロベニア、ベルギー、そして7月のオーストリアのレースに帯同する様なプログラムに変わりました。
イタリア選手権には行かない事になりました。
そうなるとイタリアのレースは8月になってからだわ・・・

2011/06/03

雑務・・・車両編

今日は、車関係について・・・
ジロには、9人の選手以上にスタッフが同行しています。
監督、メカニック、マッサー、広報、ドクター、マネージャーなどなど・・・
全員で24名。

当然、レースに運ぶ車両も多く。
チームカーが3台。(カテゴリーが上のチームだと、4,5台はありましたね)
大型バスが1台。
中型バスが1台。
ワンボックカーが1台。
カミオンが1台。
マネージャー用の車がもう1台。

今回のジロは、まさしくイタリア1周レース。
ということで、必然と長距離の移動となります。

私は、免許の関係から、チームカーやワンボックカーを運転するのみでしたが、さすがに3週間、毎日長距離を移動すると車両関係のトラブルもたくさん出てくるわけです。

パンク・・・(スタート地点に着いてからのパンクが一件、ホテルを出発前に1件)
バスのモーター異常・・・(毎度)
空調が効かない・・・(第2週目の数日間)
鍵がどこかにいっちゃう・・・(4日に1回ほど…)
などなど・・・
ジロには、バスやカミオンの内装を手がけた業者も同行しているので(様々なチームの車両をメンテナンスしていました)故障の都度にその業者を呼び、修理・・・また故障、修理・・・の連続でありました。
鍵に関しては、スペアを必ず用意しているので問題ありませんが、だいたい誰かのポケットに入っていたり、そのままポケットに入れたまま洗濯物の中に入ってたりで・・・

うちは最終的に選手に被害は出ませんでしたが、第17ステージでは、BMCレーシングのチームバスが故障し、結局我々のチームバスでレース後選手がシャワーを浴びる事態になったりもしてました。

そして有り得るのが・・・
車両をぶつける、擦るトラブル。
私の運転中は大丈夫でしたが、ジロが終わって結局、傷のついた車両は・・・
大型バス、中型バス、チームカー、カミオン・・・
そして、チームカー1台は、レース中縁石に乗り上げ、故障リタイア・・・
最後の数ステージは、チームカーが1台少い状態でレースしてました。

選手のケガだけでなく、車両関係の故障もこうして長いレースだとあるのです。

2011/06/02

雑務・・・洗濯編

チームによっては、マッサーの雑務の内容に違いがあるかもしれませんが・・・
我々のチームでは・・・

ウエアの洗濯・・・
レース後、選手のウエアを洗濯し、乾燥させ寝るまでには各選手の部屋に運びます。
チームによっては、朝食時にレストランで配る事もあるようです。
(チームによって、それぞれですね)
今回のジロは、晴天が続き、いわゆる泥汚れがベットリといった状況はありませんでした。
もしも、酷い汚れの時は、各マッサーが担当している選手のウエアを手洗いしてそれから洗濯機に放り込もうという事に事前の打ち合わせでなっていました。

我々のウエアは、白と蛍光イエローが基調となったものですので、泥汚れは非常に目立ちます。
汚いまま洗濯機に放りこんでも、白い部分の汚れは落ちていない事が多いのです。
(ホテルについて、すぐにマッサージに入りたいのではありますが、こういった状況下では、そんな洗濯の下準備も必要な事になりますし、選手もそれは理解しています)
そして、選手はチームバスでシャワーを浴びますから大量のバスタオルも毎日洗濯・・・
タオルは、ご存知のとおりなかなか乾かないので・・・
朝起きたときに、もう一度乾燥機を回すって事が多々ありました。

カミオンとチームバスにそれぞれ、洗濯機と乾燥機が備わっているので、いくら9人の選手で洗濯物が多くても大丈夫!!と思っていても・・・
ホテルのブレーカーがやたらと落ちまくったりで、結構面倒なものでもあるのです。


結構、マッサージが終わった頃に洗濯を終えたウエアを乾燥機にぶち込んで、食後乾いているか?チェックするとまだまだで、イライラして乾燥機の前で待つ・・・って事あるんですよね。

機械に何かと振り回される担当です。これ・・・



2011/06/01

しゃべる!!

ネタが新鮮なうちに書いておこうと思います。

今回のジロには、ジョルナータ(短期間契約)のマッサーとして、アンドレア・ノエ選手の弟であるパオロが我々に加わりました。
何度かブログにも書いていますが、彼もジロは14回目・・・
経験を持ったマッサーで、どのチームでもバリバリ働けるレベルのマッサーです。
ミラネーゼ・・・
我々のチームは、トスカーナ・・・
スタッフのほとんどが、トスカーナ野郎ども・・・(いい意味ですよ)
しかし、このミラネーゼ対トスカーナ人達のバトルが面白かった。
仕事に対する考え方、進め方に相違点が出るとすぐにバトル開始・・・
最終的には、「どっちが税金多く払ってんだ!!当然ミラノだべぇ~」ってな感じで、論点が変わってきますからね。

でも最終的に、いろいろ言い争っても、お互い根に持つ感じじゃないのですっきりしてるんです。

5人のマッサーでこのジロ・デ・イタリアを戦いましたが、いろいろお互い文句(「あぁ~俺の方が大変だぁ~」とか「マサはいつもより楽してるぅ~」とか)を言いながらも大きく崩れることなくそれぞれ仕事をこなしたと思います。
うまく仕事を運ぶために感じたことは、理解、協力、連携です。
それぞれ同じような意味を持つのではありますが・・・
お互いの仕事を理解して、内容を把握し、手が空けばすぐに手を貸す・・・こうしていけば、連携はうまくいくはず。
うまくいかないときには、何かが欠けている。
ずるがしこい考えを持つ持つ者がいれば、簡単に崩れますよね。

実は、今回のジロの第1週目・・・
皆のテンションが高く、ベラベラ喋りまくっているのを横目にしながら、最初から飛ばしてはいけないとおとなしくテーブルや普段からしていたら、イタリア語が急に下手になった気がしました。
「マサ!!元気ないけど、大丈夫か??オイオイ・・・・」と言われたりもしました。
仕事には大きく影響せずに、だんだん感覚を取り戻しましたが・・・
3週間も一緒に居ると実は、何気ない普段のふざけた会話が結構重要だったりして・・・
要は、ストレス解消や愚痴をこぼすという事。
我々のチームのスタッフは、みな明るく、どちらかというとフザケるのが好きなタイプ(トスカーナ野郎どもだからかな??)
私はこの雰囲気に助けられたのかもしれません。

仕事に使う言葉が一番大切ですが、よりコミュニケーションを図るならそれ以外の話もできないとね・・・
あ~ぁ、やっぱり大変。


2011/05/31

ジロ・デ・イタリア2011終了

 本日の午前中にチーム倉庫でのチームトラック、バスからの荷降ろしや整理などの後片付けを終えてきました。
これで、ジロ・デ・イタリアは終了です。

プロチームで活動をするようになってから、目標となっていたこのレース。
イタリアのチームで活動するに当たり、外人である私がアピールするべきところは、仕事での評価です。
これしかありません。
このチームに入り2シーズン目。
昨年はチーム自体がジロの選考から外れてしまい、途方に暮れた5月。
今年ついにこのグランツールでの活動が現実となりました。
昨年のイタリアチャンピオンシップにてジョヴァンニ・ヴィスコンティ選手が見事にイタリアチャンピオンになった事が我々のチームの選考理由の大きな理由である事は、間違いありません。

膝に問題を抱えながらも、彼はイタリアチャンピオンとして、そしてチームリーダーとしての責任感も持って最終ステージのミラノまで走りきってくれました。
彼には、今回いろいろな出来事がありました。
同部屋の仲間であり、そして親友でもあり、そして重要なアシスト選手でもあるファイッリ選手が、レース前半戦で落車による怪我でリタイア・・・
そしてかつてクイックステップ時代のチームメイトであり、練習を一緒にしていたウェイラント選手のレース中の落車による死・・
決して、平常心でない状態での毎ステージでありました。
そんな中での僅かに残されたチャンスであった、第17ステージでの出来事。
単に「彼が押したら降格」。とは簡単に片付けられない私であります。
本当に勝たせてあげたかった。


そして・・・
チームリーダーの一人でもあるオスカル・ガット選手の第8ステージの勝利。
我々に大きな意味があります。
チームの力関係から見ても、我々には総合成績を上位で争うというよりも、ステージを狙いに行くというのがはっきりしていました。
(とはいえ、ステージ狙いといっても、簡単に勝てるわけではありません)

しかしながら、贔屓目には見てますが、彼の勝ち方は、とても美しかった。
思い切りの良さ、後ろから追ってくるコンタドールとの距離感・・・
彼のガッツポーズ。
ゴールの写真もいくつか見ましたが、絵になってますね。
初めてのグランツールでしかも、自分の担当する選手がステージを制するなんて・・・
この日、ホテルに戻ってから他のマッサー達からも「お前これで、レース勝者の担当マッサーの仲間入りだな」と言われたり・・・
スポンサーの方々も多く各ホテルに訪れては、大喜びです。
ジロに出るチームをスポンサーする事。
そして、そこで勝つことによる、スポンサーへの貢献・・・
単純な事が目の前で見れました。


まだまだ書くことは、あるはずなんですが、一気に書く能力がありません・・・


2011/05/30

最終ステージ

ミラノの中心街、ドォーモにゴール。
ミラノには、何回か来たことがありますが、素晴らしい天気にも恵まれ華やかな舞台となりました。

また落ち着いて今回のジロについて書きたいと思います。

我々の最終走者であるヴィスコンティが、フィニッシュし、バスに戻り今日の結末を見る前に既にミラノのバス駐車場から、トスカーナに向けて出発しました。

毎日続けたブログですが、自分でも読み返してみたいと思います。

2011/05/29

第20ステージ

ミラノを直前に控えての厳しいステージ。
我々の選手では、マッツァンティ選手が逃げの集団に入りましたが、最終局面までは残れませんでした。
今日の様な上りゴールのステージでは、多くの選手が辿り着く前に表彰式が淡々と行われていきます。
我々の選手を待つ間に、コンタドールの表彰も終り、ピンクの紙吹雪が舞い散ります。
狙って撮ったものでもないので、うまく撮れていませんね。
ついに明日、最終ステージを迎えます。
ミラノでのタイムトライアル。
タイムトライアルでは、スタート前にいろいろな準備が必要ですが、私は最後もアリーボ担当。
ジロ・デ・イタリアの最終ステージのアリーボということで、仕事の締めくくりをします。
とはいえ、最終的には拠点のトスカーナまでチームカーを運ぶ仕事が待っていますが・・・ねぇ。
初めてのグランツール・・・
落ち着いてから、また・・・

2011/05/28

第19ステージ

ベルガモの中心街をスタートするのですが、朝の渋滞に巻き込まれ間に合うのか?不安になりました。
大体スケジュールとしては、一時間前にはスタート地点に着いて、バスの中で具体的な作戦、指示が出されます。
選手は着替えながら、そして雨が降りそうならチームカーに積む自分のウエアの下準備、そしてオイルが必要な選手がいれば、スタートオイルを塗ります。
チームバスには、エスプレッソマシンが備えつけられているので、バスから出発するまえに、一杯飲んでレースに出ていきます。
これらのルーティーンが崩れてしまうと…
メチャクチャになります。
まぁそこまで遅れなかったからセーフでした。
イタリア国外のレースだと、オーガナイザーが酷くそんな事も有り得ますけどね。

今日の天気は、スタートしてすぐに大雨…
ジロの前半戦に使っていた、日焼け止めなんてまったくいらない…
同じレースですが、さすがに3週間ですと、随分前の出来事の様にも感じたりします。

コースレイアウトは、最後の上りは勾配はキツくなくても距離が長いので、楽なステージではありませんでした。
今日もラボッティーニ選手が大きく逃げに乗り、ジョバンニと一緒にゴールしています。

今日のフィニッシュに行く途中には、別府選手の応援をされている方がつけたのでしょう。日本国旗が見れました。
アリーボの警備のおっちゃんも彼の名前を連呼してましたね。
とても友好的で、ナイスガイと誉めてました。

ついに明後日はミラノです。
明日のレース後は、ミラノですが…
最終ステージは、タイムトライアルですので、明日が最後のチャンスとなります。

我々は、総合成績には関わっていませんが、非常に厳しいステージになります。

あと少し…
頑張ります!

2011/05/27

第18ステージ

ベルガモ近郊に来ています。
今日のステージ。
いつもの様にアリーボ待機ですが、ゴール地点に着いたのが一番最後になり、少々焦りましたが普段通りに仕事をしました。
今日は昨日のステージの成績が良かった為にチームの表彰がありました。
今日のステージでもチャレンジはしていますが、簡単に自分達の思惑通りにはいきません。
チームそれぞれに考えがありますから…
これから週末にかけて天気が怪しいですが、残りのステージをしっかり味わってミラノにたどり着きたいと思います。

2011/05/26

第17ステージ

非常に残念ながら、ジョバンニのフィニッシュでの行為により降格処分となりました。

ラストの下りから、平坦が続き、ラストは一直線ながらやや上りながらゴール。
このパターンは、彼の得意とするレイアウト。
少人数に絞り、勝ちパターンに確実に近づいてきていました。
アリーボ待機としても、来る!可能性が高いと心拍も上がってきてました。
最後の最後については、私から発言する事はできません。

ジロで勝つ事の意味。
チームバス内での激論からしても、強く感じました。

2011/05/25

第16ステージ

今日は山岳タイムトライアル。
スタート順は、総合成績の下位選手から・・・
我々のチームは、総合成績でみると上位に選手がいません。
ということで、一番上位のジョバンニでも総合では1時間以上遅れています。
全ての選手が走り終え、駐車場に停めてあるバスに向かう途中、各チームのマッサー達から「マサ、どこ行くんだ?」と半分本気で半分フザケて声をかけられる。

ガットは、ベネト出身。
北イタリアには多くの知人がいるようで、ゴールの整理係、ゴールにいる警官、観客のおっちゃん、皆から「オスカルはまだか??」と声をかけられます。
チームバスをゴールから数百メートルのところに停めているので、各選手ゴールしたらすぐに飲み物を渡し、バスへ戻らせますが・・・
ガットに関しては、サイン攻め。写真攻め・・・
多くの知人が彼の勝利を喜んでいて・・・
足止め・・・
しかも急に風が吹いてきて・・・
ということで、もう一枚上着を着させ、身体が冷えないようにしました。
まだ厳しいステージが待っています。
最後の最後に体調を崩す事のないように気を付けなくてはいけません。

長丁場のレース。
疲れが溜まっていないか?多くの人から声をかけられます。
最初に飛ばさなかっただけに現在、絶好調。
まだまだいけます。
とはいえ、今回は5人のマッサーで仕事を分担しているので、各マッサーに対するマッサージ業務以外の仕事のストレスが極端に普段のレースよりも少なくなっています。
私も普段の仕事量と比べたら、半分は大袈裟かもしれませんが、その位楽に感じます。
その分、マッサージの時間は大切にして、集中して行うようにしています。

2011/05/24

第2休息日

休息日では、午前中にすべてのチームカー、カミオン、バス、ワンボックスカーの整理、掃除、そしてこれから始まる1週間の準備を終えました。
疲労の溜まっている選手はじめ、スタッフたちにも休息の日となりました。
大量のスーツケースを毎ホテルで運び込むスタッフには、肉体的な疲労が出てマッサー同志で施術を行ったり・・・
またそこで、マッサージに対する情報交換を行えたりもします。
マッサージに対する考え方は、各マッサーそれぞれ持っています。
自分だけの世界に入らずに、アンテナを張ることは、良い情報は自分の身につけ、そして選手に還元できるようになるはずです。

ミラノまでまだ厳しいレースが待っていますが、選手そしてチームのスタッフたちと乗り切りたいと思います。

北イタリア・・・
素晴らしいですね。
休息日には、雨も振らずに素晴らしい景観を目に出来ました。
トスカーナの人間臭さとは違う、ドロミテの人達の雰囲気に癒されました。
話すイントネーションが、ゆっくりで良いんですよね。

残りのステージ。
タイムトライアルが2ステージあります。
総合成績に関わる選手、チームはまだ気が抜けません。
我々は、まだあるはずのチャンスを狙います。

2011/05/23

第15ステージ

今日も上りゴール。
昨日は、選手のゴールと共に天気が大崩。
今日は、選手のゴール準備中は天気が最悪、選手のゴールと共になんとか雨が止むといったところ。
天気が崩れるのは、山頂にいれば当たり前ですが、アリーボ待機担当としてはいろんな事を想定していないとありません。
小さなトラブルなどありますが、こういった事の積み重ねが経験となるのでありますね。

休息日に入ります。

2011/05/22

第14ステージ

一部コースが削除されたとはいえ、さすがに厳しいステージでした。
アリーボ近くの駐車場に着いた時に残念ニュースが入りました。
チームの中心選手のひとり、アンドレア・ノエ選手がリタイアしたと…
彼はこのジロデイタリアが最後のレース。
つまり、ミラノに着いて選手のキャリアを終えるということ。
その為に今シーズンはレースを重ねてきました。
春からティレーノ、ミラノサンレモ、トルコと私が担当してきたのでチーム内でも身近な選手のひとりであります。
16回目のジロ…
口は悪いけど、やる事に筋の通った選手。ワガママとかではありません。
今回のジロには、また経験豊富な彼の弟が我々と一緒になり担当していました。
彼もプロですから、リタイアは理解していますが、残念に違いありません。

ファイリ、ノエと二人が抜け七人になりました。

レースはアリーボ担当でしたが、選手が近くになるにつれ、空模様が、怪しくなり…
ついには雨、雷、アラレもうメチャクチャ。

凄い観客でしたが、レース後にバスの駐車場に降りるのも一苦労。
徒歩で下るひと、バイクで下るひと…
レースも凄いですが、レース後の移動も凄い事になってました。
明日も…
覚悟します。
でも明後日は、休息日。
少しだけ余裕ができるかな?

2011/05/21

第13ステージ

レースもついに山岳三連戦のステージに突入しました。この三日間を乗り切らないとミラノには辿り着けません。
総合成績を狙っているチームにとっては待ちに待ったステージであり、この三日間の出来で勝負のほとんどが決まりそうであります。
我々はアンドレア・ノエ選手が先にゴールしましたが、先頭からは7分以上遅れてのゴールです。
山に入り…レースそのものが違う雰囲気を持ってるような気がします。
天候も一気に変わり暑さ対策ではなく、寒さそして雨の対応が必要となります。
明日のステージは一部山岳がカットされたとの事。
喜ぶチーム、くやしいチームに別れますね。
明日もアリーボ担当、

2011/05/20

第12ステージ

今日のステージは、平坦。
当然スプリントになる事を想定したレースになりたした。
リッチヴィッティが逃げに加わりチームとしては、動きを見せたレースではありましたが、結果は、カベンディッシュのスプリント勝利。

そういえば、スタート前にジョバンニに着いていたライトウエイトは、レースの放送が始まったらガットが着けていましたね。

グアルディーニがチームバスに顔を出しに来ました。
こちらのジロの番組にゲストで来たらしいのですか、イタリアでも注目の選手であります。
若いですが、非常に素晴らしい人格の持ち主。
スタッフ皆からの評判もダントツです。
今日のステージ、お前がでてたらどうなるかね?なんて聞くと…
冗談半分にきっと出てもエトナ山のステージで………
彼のプロ生活はまだ始まったばかり、このあとジロで何勝出来るのか?長い目で見てみたい選手ですね。
実は彼は先日練習中に車に横切られバイクが真っ二つになる事故をしています。
身体の事を聞いたら、肩にガラスの破片が数ヵ所刺さっただけで、大丈夫との事。
相手の車のフロントガラスは、見事に彼のショルダーアタックで、砕けていました。
うまく肩で当てたようで…
スプリンター体型の彼は、上半身にもしっかり筋肉がついています。

レース後の移動が長いこのジロ。
選手達がホテルに着いたのは、夜の10時過ぎ。
マッサージは、いらないからすぐに寝る選手と軽くだけ行う選手に別れました。

明日からの3日間でこのジロの結果ははっきりするでしょう。
しかし、うわさではこの3日間でかなりの選手が家に帰るだろうとも言われています。
数人どころではない…可能性が大。

2011/05/19

第11ステージ

コースレイアウトは、ギザギザ。つまり、上り下りの多いコース。距離が短くとも強度の高いレースでした。
ジョバンニが、このステージでも最後の局面でチャレンジし、残念ながら三位。
膝に問題があるとこちらでも報道されていますが、連日集中してレースに入っています。
彼は三位では納得してません。

今日のホテルはレース後の移動も短く、数十分で着きました。
しかしながら、明日のレース後の移動はまたまた長距離。
確実にホテルに着くのが遅くなります。
チームバスには、キッチンもあるのでパスタを茹でる予定。
シチリアからの移動は休息日前だったから良いけど、明後日はレースあります…
しかも山に入っていくのであります。
いろんな意味で身体の強さが要求されますね。
そういえば、今日のレストランにはチームスカイのロゴの入った白衣ならぬ、黒衣を着たコックさんがいました。チーム契約のひとなんでしょうね。
凄いなぁ〜。

今日はガットのマッサージしながらのインタビューという取材が入りました。ビデオで撮影しているのですが、話も終わったなと思ったら…
最後に突然私にも話をふられ、頭まっしろ…。
言った一言。
ガンバ…エ…ボーノ…
(脚は良いですね)
何を聞かれたのかも思い出せない。

2011/05/18

第10ステージ

今日は雨が降ってもおかしくない空模様。風もあり、補給地点には一応温かい紅茶がすぐに作れるように準備をして行きました。
補給の始まる前には、JSPORTSの電話インタビューに中野マッサーと御一緒しました。
アスタナのチームカーに閉じこもり、周りのマッサー達の洒落にならない悪ふざけから逃れて……

このジロでは、初めての補給担当。
何度やっても遠くにパトカーの先導によってコントロールされて近づいて来る選手達の集団には、緊張します。
今日は距離も短く、サケットを取る選手、取らない選手が、はっきり別れていました。
補給を終えてチームバスの駐車場に戻ったら、大勢のファルネーゼヴィーニ関係者でバスはギュウギュウてました。

ホテルでの夕食時には、ファルネーゼ関係者から今日もシャンパンを飲まされて…
眠い。

2011/05/17

第9ステージ&休息日…

レース前にシチリア島に渡り、エトナ山を上る厳しいステージ。
ジョバンニは、早くにバスを出て昔からの仲間達との再開を楽しんでいました。
レースでは、逃げのグループに入りましたが、簡単には勝たせてもらえませんでした。
(それにしても、コンタドールの爆発力は恐ろしいですね。ちょっと次元が違う気がする…)

そしてシチリア島でのレースを終え、すぐに移動開始。
フェリーに他のチーム達と一緒に本土に渡り大移動。
フェリーは、ジロに出ているチーム、オーガナイザーのみです。
移動は本当に大変ですが、楽しむ事にしています。

今日の早朝5時過ぎにホテルに着き、先に着いているスタッフ達から気を使ってもらい、昼過ぎまでゆっくりさせてもらいました。

先輩マッサーから「しっかり休む事が大切!」と力説されました。
このレースは、ジロ・デ・イタリアなんだから…!!
しかもまだ半分も終わってない。

まだ他のステージも狙っているので、選手に対して良い仕事をするためにスタッフも体調の回復が必要という事です。
日本的な考えでは、「スタッフなんて休んでる暇あるなら何かしろ!」
ってな感じもありますが、ここは違います。
選手達からも、「マサ!ちゃんと寝れた?」と気にしてもらってます。
お互いにリスペクトする関係が築きあげる事が出来ていれば、そこから繋がる結果にも大きな影響がでてくるはず。
日本で考えている以上に選手とスタッフの立場は対等です。
これは上のチームになればなるほどそうなはず…。

という事で我々も明日のレースの準備もすでに終えゆっくりしました。

ホテルにスタッフの家族が訪れ一歳になる赤ちゃんの誕生日を皆で祝いました。
とてもかわいい子で皆の顔も穏やかになり、神経質でピリピリといったことはありませんでした。

スポンサーのファルネーゼの偉い方が夕食時に選手達に激励をしに来ました。
すでにステージ勝利を納めている事は、チームにとって良いムードを作っています。
当然、スポンサーに対しても!

正直言って、シチリア島からの大移動時に北へ向かうのですが、レースを終えてトスカーナに帰る錯覚に陥りました。
まだまだレースは、続きます。
というか、これから激しくなるんだよなぁ。
頑張ります。

2011/05/15

第8ステージ

最高のアリーボを経験できました。
オスカル・ガット選手がステージ優勝。
残り5キロ位まではマッサーの待機場でテレビを見てましたが、スプリントになるのは分かっていたので、ゴールから離れた場所に待機していました。
実況放送でガットの名前が連呼され、もしやと思ったら、我々のウエアである白と黄色のジャージが一人でアリーボに突入してくるのが見えました。
最高の瞬間を目の前にしました。
ジロでのステージ勝利は、彼のキャリアの中でも大きな実績となります。
マッサージ後にポディウムでシャンパンファイトしたボトルと記念撮影。
マッサージ中も祝福の電話、メールが鳴りっぱなし…
それだけこのレースは大きいということ。

我々チームとしても是非欲しかったステージ勝利を勝ち取れたのも素晴らしい事です。

明日はシチリア島でのレース。
スケジュール的にも仕事のオーガナイズがないと大変な事になる。
朝からフェリーでシチリア島に渡りレース。
選手は飛行機で次のホテルへ…
スタッフ達は、チームカーの長距離運転となります。

彼のポディウムの姿を見たら、急に勝利を実感して泣けてきた…。

2011/05/14

第7ステージ

上りゴールのステージ。
山頂で待機しました。
チームバスは山頂にて待機出来ないので、私とドクターは山岳電車?にてアリーボへ…
一般客と我々チーム関係者でいざこざがありましたか、遅れる事なくアリーボ待機できました。
選手は自走で麓のバスまで下るためウエアの準備が必要となります。
様々な事を経験でき、私もエンジンがかかってきました。
同じホテルにアスタナが泊まっているので、ゆっくり中野マッサーはじめ昔の仲間達と話をしたかったのに時間がとれませんでした。
ただ元気に活動している姿を見せられたのは良かった。
良いスタッフとの仕事は、精神的な余裕が出来るため密度の濃い仕事になるんですよね。
アミカチップス時代が懐かしい…
チームは違っても自転車界という枠の中では同業者、仲間であります。
明日もレース前、レース後の移動が長い…。
そして、明後日は…もっと凄い移動が待ってる。
モッツァレラ食べました。

2011/05/13

第6ステージ

今日も快晴。
ゴール後の選手たちから今日はホントに暑かったと・・・
今日のステージは、ジョバンニやガットに向いているアリーボだったためチームとしてトライをしました。
結果としては、勝利を勝ち取ることはできませんでしたが、他のアシストの選手達も懸命に仕事をしました。

明日のステージは110キロと距離は短いですが、上りゴールということで強度が低いというわけではありません。
スタート時間は、テレビ放送にあわせ午後2時10分・・・
ホテルで朝はゆっくりしてスタート地点に向かいます。

明日で三分の一のステージを消化することになります。
まだまだレースは続きますが、仕事のペースも掴めてきたので、これからチームの一員としてチームの為に機能できるように働きたいと思います。
通常のレースは、マッサー3人体制で8人出走。
今回は、マッサー5人で9人出走。

昨日のステージでファイッリ選手が落車し、両膝、肘を50針も縫う大怪我。
残念ながらレースを離れることになってしまいました。
彼は、貴重なジョバンニのアシストとして今シーズンから我々のチームに合流し春先から重要なアシスト選手として機能していました。
しかもジョバンニとの部屋のパートナー。
(監督と相談して、どの選手と一緒にするか決めます)
貴重な選手を失ってしまいました。
現在8人の選手でレースを行っています。

明日のレース後の移動が120キロ・・・
マッサージの時間も当然遅れる・・・

2011/05/12

第5ステージ

ホテル先回り隊でしたが、ホテル側の対応が親切で助かりました。

レースはホテルで見ましたが、レースを終え戻ってきたチームカーは、細かい砂埃まみれ…

明日はまたレース現場に向かいます。

2011/05/11

第4ステージ

今日のステージは、集団にてレースを終える形となり競走ではありませんでした。
レースが終わりホテルに着いたのが20時前…
マッサージを急いで行っても遅い時間の夕食となってしまいました。
トスカーナに入り、特にスタッフはほとんどトスカーナ人ですので、夕食のメニューに喜んでいます。
選手達と違うメニューを頼めたので…
やっぱりトスカーナ最高らしい。

レースは、まだまだ続いて行きます。
明日は、レース現場には行かずにホテル先回り隊を担当します。
チームにはカミオンと呼ばれる大きなトラックがあり、荷物を大量に運びます。
そのカミオンより一回り小さなワンボックスカーを私は運転し、ホテルでチェックインを先に済ませ、選手達の部屋の確認作業(空調は効くか?シャワーのお湯は出るか?静かな場所か?)等を行い、カミオンの到着を待ち、一気に荷物を部屋に分配していきます。
レースの現地に行かなくてもこれはこれで重要なレースに関する仕事。

2011/05/10

第3ステージ

今日のステージでベルギーのウェイラント選手がレース中の転倒で亡くなってしまいました。

選手と身近に接している我々の仕事は、レースを重ねる毎に家族のような存在になってきます。
実際、年間通して家族以上に一緒に活動し、ホテルを転々と共に移動します。
選手の身体を触る我々マッサーは、気持ちと共に手を動かします。

選手の荷物は、次のホテルに運んでおきます。
レースから帰ってきてすぐに休めるように・・・

今日の夕食もとても静かなテーブルとなりました。
新人監督のスカルセッリ、チーム中心選手のヴィスコンティは、クイックステップ時代に一緒にレースを共にしたチームメイトだったので・・・

ご冥福をお祈りします。

Farnese Vini - Neri Sottoli
Masanori MIYAJIMA

2011/05/09

第2ステージ

パルマがゴール。
昨日のトリノの混雑ぶりは落ち着き、純粋な自転車ファンが集まる今日のアリーボ…

アリーボからホテルまで、近かったので、食事は20時に選手達を送り出せましたが、これが長距離移動になるとタイムスケジュールが遅れていくので、速やかにマッサージを開始するためにも無駄を省いた仕事も要求されます。
飛ばしすぎないように落ち着いて仕事してますが、いまいち調子がでない…
皆が疲れた頃にバリバリ働ける為にも、焦らずに頑張りたいと思います。
それにしても暑かった…
選手によるとボトル10本は消費したとか…

サクソバンクとホテルが同じですが、このジロのサクソバンクの監督は、日本の自転車界では知られた存在のフィリップ・モデュイ氏です。
彼とは日本にいた時、大門監督とともにツールド北海道やツアーオブジャパンを転戦した仲間であります。
このジロで会えた事を喜んでくれています。
彼は優勝候補の選手のチームの監督。
日本での活動が実はイタリアでも繋がっていたりするのですね。

夕食後、カミオンにマッサージベッドを積み込みに外に出たら、雨と強風のオンパレード…
あの天気はどこに行ったのかしら?
暑い日もあれば寒い日もあるはず、まだまだ先は長い。

2011/05/08

第1ステージ

ついに始まりました。
このレース。
普段と違うのは、ゴール後の混雑をいかにすぐに抜け出すか?
まぁ今日は異常な雰囲気でしたね。
自転車レースファン以外に酔っぱらったアルピニスト達がうようよ。

今日はJSPORTSの電話インタビューに出させて頂きました。

2011/05/07

トリノ三日目

今日は、午前中選手達のタイムトライアルの試走と軽いトレーニングに付き添うチームカーに同乗してきました。夕方からのチームプレゼンテーションに合わせ、早めにマッサージを開始しました。
レースが始まる三日前から乗り込んでいると何だか時間がありすぎて疲れたりもしますが、いよいよ明日からジロが始まります。
長い期間のレース。
想定外の事も起きるかもしれませんが、チームの仲間と乗りきりたいと思います。
頑張ります。

2011/05/06

トリノ二日目

今日も準備の一日となりました。
昨日に続き、スタッフミーティングが重ねられています。
同じ事を繰り返していますが、頭に叩き込んでいなければマッサー達の働きに大きく迷惑がかかる。
お互いに・・・
何度も何度も言われること・・・「長いレースだぞ!!」

食事のテーブルで「マサ!元気がないなぁ~」と言われました。
うちのチームはトスカーナベースのチームですが、ふざけるのが好きな雰囲気を持っています。
テーブルのあちこちで「ナハハハハハ!!!」「ガハハハハ!!!」「イヒヒヒヒヒ!!!」と聞こえてきます。
自分としては、初っ端から飛ばし過ぎないようにというのと、仕事に対する頭の中を整理しているところなので、元気が無いように皆は感じるようです。

単にジロに来ただけでなく、しっかりとこのレースを身体、頭の深いところまで染みこませたいと強く思っています。

今日の夕食時に食事が大幅に遅れるトラブルがありました。
我々は選手とスタッフの食事の時間が違います。
今日は7時半に選手の食事が開始。
我々スタッフは、30分遅れの8時から・・・
特に選手の食事が遅れることは、次の日にも大きく影響するため(就寝時間にも)ないようにしています。
日本の食事と違い、こちらでは前菜、プリモ(パスタやリゾットなど)セコンド(肉類、魚など)と出てきます。
酷いときは、パスタを食べた後に肉が出てくるまで45分待たされる事もあったり・・・
雰囲気が良い時は、「今、豚を捕まえに行ってる」とか冗談もでますが、そんな場合じゃない場合は・・・
テーブル担当のマッサーは、調理場に催促しに行ったり、イライラしたり・・・

今日は、選手でなく、スタッフの方で遅れたのですが・・・(選手でなくて良かった)
テーブル担当のマッサーは、食事後にシェフを呼び出し、緊急ミーティング開始です。


明日は、プレゼン。
いつもなら、ちょうどマッサージをしている時間帯。
帰ってきてからマッサージだと、食事が遅くなるし、プレゼンの前に終わらせるには、午前の練習から帰ってシャワーを浴びて、昼食後すぐにマッサージ開始しなくてはなりません。
簡単には、行きませんね。
しかもほとんどのレースは夕方にゴールしますから、その後ホテルへの移動があり、長距離移動時にはマッサージの開始時間が遅くなることは多々あるようです。
マッサージの時間と食事の時間との戦いになります。
スタッフも基本的に、夕食までに仕事を終わらせます。
食後はゆっくりして次の日に備えなくてはいけません。
そのためにも仕事をスムーズにシンプルにする必要があるのですね。
いつも遅くまでやってるから、頑張ってるとは思われません・・・(当然特例はありますがね)

明日は、午前の練習にチームカーで追走予定。




2011/05/05

トリノ一日目

レースの時は基本的に監督は一人部屋。ドクターは一人部屋。
マッサーはメカニックと同部屋。
選手は、監督と相談して誰と誰を一緒にするかを決めます。
私と同部屋のメカニックは、アンドレア・ニエリ。チームのヘッドメカニックです。
経験豊富な彼に何回目のジロか?聞いたら「んー20回位かな?数えてねぇ…」との返事。
選手では、ノエ選手の16回目のジロ…
彼の弟のマッサーパオロは、14回目だとか…
私を含め初めてのジロを迎えるスタッフが三人います。
未経験者の我々は、彼らの経験に耳を傾け、良い仕事にする事が必要ですね。
3週間のレース。
中野マッサーから、以前聞いた「仕事をシンプルに、スマートに…」の意味が今になると良く分かります。
チーム内での存在感を失わないように、「私は何を求められているのか?」をしっかり肌で感じて、アンテナ張って働くのみ…

2011/05/04

Giro d'Italia 2011

シーズンが開幕し、いつの間にか5月…といった感じもします。

ついに7日からGiro d'Italia 2011が始まります。

私にとっては未体験ゾーンの活動になります。
経験豊富なスタッフから毎レースいろいろ叩き込まれてきましたので、それを活かすのみです。
今日はマッサーのミーティングを行いました。
私は、スタート・ゴール担当という事で、スタート地点では、チームバスの中で出発前の選手のケア、そしてバスでアリーボに向かい、ゴール地点で選手を迎え入れる仕事を担当します。

ジロのチームの構成は…
選手9名。
監督2名。
ドクター1名。
広報1名。
メカニック3名。
マッサー5名。
バス運転手1名。
の構成となります。

マッサーが5名ですので、2選手を担当する事になります。

我々は、世界規模からみたら、大きくないチーム。
家族総出で出発するような感じもありますが、とにかく仕事の連携を大事にして、スムーズに運ぶようにしたいと思います。

明日にはトリノに入ります。

アルバイテン!

2011/05/02

トルコ終了

レースが終了。
このレースとジロ・デ・イタリアの2レースで引退をするアンドレア・ノエ選手と・・・
いつの間にか、私も40代に突入し、自分よりも年下の選手ばかりなのですが、彼だけは年上。
まぁ、日本ほど年齢に関してはこちらは気にしないのですが、さすがに40歳を過ぎてもハイレベルの戦いが出来る選手は特殊であります。
サルデーニャでのレースから、彼を担当していましたが、最後のレースとなるジロ・デ・イタリアは、彼の弟(マペイ、メルカトーネウノ、コルナゴなどでしっかり経験のあるマッサー)が担当することになります。
今年で16回目の出場だそうです・・・

普段、選手と写真を撮ることはほとんどないのですが、今日は最後に一枚だけ・・・

今回のレースもスタッフの連携の大切さを痛感した場面がたくさんありました。
自分の仕事という認識以上に、我々の仕事という認識の上にそれぞれが責任をもって仕事をしないといけなのですが・・・
今回は、1週間のレース。
次は、3週間なのですから、小さいストレスも重なれば大きくなるはず。
我々は大きなチームではありませんが、なんとか連携をしながらいい仕事がしたいと思っています。

イタリア人達は、イタリアに帰って美味しいパスタが食べたいらしい・・・
日本に帰ったら、美味しい白飯が食いたいのと同じかな??
でも、トルコのお米は美味しかったです。
もち米みたいに歯ごたえがあり、ベチャベチャしてませんでした・・・

2011/04/27

ツアーオブトルコ

3ステージを終えています。
初日には、グアルディーニの豪快なスプリントで、一勝しました。
イスタンブールは、涼しいですが、さすがにエーゲ海近くになると暑さが一気にきます。
当然、クーラーボックスには氷が必要であります。
今回のレースも昨年から担当しているオスカル・ガット、春先のレースから担当する事になったアンドレア・ノエ選手をマッサージしています。
二人ともジロの仮メンバーに選考されているので、このレースで大きく体調を崩す事の無いように、気を付けています。

何だか明日は天気が怪しいらしい…
寒さよりも道が悪いので、それが嫌ですね。

ホテル先回りなんで、ほとんどレース見てません…

2011/04/18

南へ…

昨日のアムステルゴールドレースを終えて、選手と監督、ドクターは飛行機。、我々はバス、トラック、ワンボックス、チームカーをトスカーナまで運びます。昨晩はドイツにて一泊し、只今南下中…
幸い天気が良いので気持ちよく運転できます。
緑が綺麗に色づき始め長距離運転は疲れますが、目の保養しながら安全運転で帰ります。
お昼過ぎには濃いぃ〜エスプレッソが飲めるでしょう。
次はツアーオブターキー、トルコへの遠征です

2011/04/17

Amstel Gold Race

オランダのマーストリヒトに来ています。
明日はビッグレースであるAmstel Gold Race
260キロの非常にタイトなレース。
補給地点も二ヶ所。
私は、アリーボ担当。

この数日、ベルギー・オランダは良い天気です。
自転車ファンもたくさんいますね。
イタリアと雰囲気が違います。

ボトルちょーだい攻撃に対応する毎日で、断ってばかりなんで性格が悪くなった気がします。

260キロ‥
長い一日になりますね。
頑張るぞ






2011/04/11

Giro dell Appennino

イタリア、ジェノバにゴールするレース。このレースは、イタリア国内では非常にキツイレースとして知られているそうです。
先日、砂田さんがサンバロントに取材にいらっしゃった時に教えて頂きました。

ランプレのクネゴが少数スプリントを制して勝ちました。
我々は、ジョバンニの8位が最高順位。
第二グループの先頭でゴールしましたが、その中にはニッポの佐野選手もいました。
ゴール後に一言だけ挨拶をしましたが、うちのメカニックは、奴は強いな…と言ってましたね。

今日は非常に暑く、クーラーボックスに氷を入れるか?悩みましたが…(過剰に気にしすぎかな?と思ったりして…)、冷やしておいて正解でした。
ゴール後、皆「暑かった…」と言ってました。

明後日からは、ベルギー、フランス、オランダの遠征が始まります。
天気が続く事をちょっと期待して、短パンをスーツケースに入れようと思います。

2011/03/31

想定の範囲内

今日は朝からオランダ方面のレースの準備の為にいつもの様に行ってました。
出発前の今日になってスタッフ、選手の派遣内容に変更があり、私は2日のレースには同行しない事になりました。
確かに、4月のスケジュールは大変です。
今のうちに休んでおけ!と言われてます……
行く気満々で、準備してたのでズッコケです。
先日のティレーノ〜アドリアティコでは、最初の2日間だけの予定の急な変更で最後までやりきりましたし…ね。
という事で次のレースは、10日となります。

2011/03/29

4月のプログラム・・・

すでに3月のレーススケジュールは終り、4月からの遠征に向けて休養しています。
とはいえ、チーム倉庫に何かと用事で行くことになるのですが・・・
今日こそは、仕事は一切しない!とゆっくり休んでいます。

4月2日 Hel van het Mergelland (1.1)       NED
4月10日 Giro dell Appennino (1.1)         ITA
4月13日  Brabantse Pijl (1.HC)           BEL
4月14日 GP de Denain Porte du Hainaut (1.1) FRA
4月17日 Amstel Gold Race (PT)          NED
4月24日  International Presidency Turkey Tour (2.HC) TUR
〜5月1日

と・・・
遠征続きとなります。
一旦、オランダに行き、その後イタリアに戻り、そしてまたベルギー、フランス、オランダのレースに帯同します。
体力勝負。
そして、月末にはトルコのレース。
トルコから戻って数日で、Giroに出発。
ここからが、本当の勝負。
しっかりと働きます。


そのためにも、今日は休む!!

2011/03/25

Settimana Internazionale Coppi E Bartali

今回のレース、スタッフの構成が直前で変わり、準備などで忙しく過ごしましたが、第3ステージを終えてあと2ステージとなりました。

選手は、走りで評価されますが、スタッフは働きで評価されます(と私は信じています)。

今回は、レース経験の少い新人マッサーが来ています。
日本人であれイタリア人であれ、知らない事は仕方のない事ですが、それを解消するために自分自身でアンテナを張り、「自分が何をしなければいけないか?」「何をしたら、仕事がスムーズに動くか?」を考え、感じなければいけないと思います。

まぁ、経験が少いということは、失敗の経験もまだ少いし、成功(スムーズに行きいい仕事ができた)の経験も少いですから、時間のかかる事であるのは当たり前なんですけどね・・・

このレース、4年前イタリアに来てまだ1ヶ月の時に帯同したレースなんで、いろいろ感じることがあるのです。
自分の事を振り返るいい機会にもなっているのです。

2011/03/20

Milano-San Remo

ミラノサンレモはとても注目度な高いレースでありまかすが、やるべき事は、いつもと同じ‥
補給地点が2つあるという事。
距離が約300キロ‥

ん?‥‥いつものレースとは、やっぱり違うかなぁ~

早朝からバタバタしてゆっくりしたのは、第1補給地点で待ってた時だけ‥
疲れ切って帰り、寝ましたが自動的に朝5時過ぎに目が覚め‥
今日は、ゆっくり寝れると確認してから素敵な二度寝をしました。

また明日からレースに出発です。
という事で、準備の為にチーム倉庫の作業に出かけてきます。
まだまだレースは続く‥
来月は、オランダやベルギーの遠征、トルコの遠征といろいろ動きが激しくなります。

アルバイテン‼

2011/03/15

最終Stage

今回はレース日程の前半のみの帯同予定だったのですが、結局最後までチームと一緒に居ます。

このレースは、ほとんどHotel先回り、昨日と今日は同じHotelに連泊のためレース会場に顔を出しました。

久々に会う他のチームのスタッフ達からも日本の地震の心配をもらっています。

周りにいろんな意味で助けられてるなと感じます。

うまく書く事が出来ないのですが、頑張ります。

今日はタイムトライアル。
レースを終えて、拠点に戻るのは深夜確定。
週末は、ミラノサンレモです。
4月スケジュールがほぼ決まりました。
ほとんどレースと移動。
オランダとイタリアの往復が二回とツアーオブトルコまで‥
ちょっと凄いスケジュールなんです。
アクセル全開にしすぎない様に‥‥
シンプルに仕事をしないともちませんね。

2011/03/09

Tirreno Adriatico

明日のチームタイムトライアルからスタートします。
スタート時刻はお昼過ぎなので、ゆっくりと我々スタッフも準備が出来ます。
しかし、スタート地点でのチームバスの場所取りなどもあるので、午前中から私は、スタート地点に行きます‥‥

今回のレースもオスカル・ガット選手、アンドレア・ノエ選手の担当です。
マッサージ後に「Masa!Grazieee」と言いながら、二人ともトイレの扉を開けて、部屋の扉を開けたと勘違いしてました‥‥‥
まぁ、マッサージ後はリラックスし、ボォーとしてるのもあり、良く選手達は、マッサー部屋に携帯電話やら部屋の鍵を置き忘れるんですよね。
二人揃ってだったので、面白かった‥‥

海の目の前に居ますが、反対側の海までイタリアを横断するレースです。

天候は、悪くはないのですが空気が冷たいです‥‥

リラックスして、しっかりと働きたいと思います。

2011/03/08

今日も朝から倉庫。

朝からレースの準備。
新しくなったカミオンに物資を詰め込み、タルトを毎度の様に包み‥
全てを終えて、アパートでゆっくりしてたら、オフィスから連絡が入り‥‥
スポンサーからワインが届いたから、また倉庫まで運んでちょうだいとの事。

当然、ホテルでの夕食時に飲むため‥
完璧な肉体労働してきました。

2011/03/05

久しぶりに

チーム合宿に参加せずに過ごしたシーズン始めでしたので、まだ挨拶も交わしていないスタッフ、選手達がいました。
今回のレースで、ほとんどのチームメイトと挨拶も交わす事が出来ました。
シーズン前の合宿では、うまいモッツアレラや生ハムが毎日出ていたそうで、私の好きな食べ物と知ってるマッサー仲間は、「マサがいたら喜ぶのになぁ〜」と話をしていたそうです。
なははは

それにしても、選手によって身体、顔の絞れ具合が違う‥

今まで、三人の監督とそれぞれレースをしてきましたが、今回は第一監督のルーカ・シント監督。
彼を知る人には分かるのですが、食事の時の会話の内容が違う‥‥

チームの雰囲気は、監督で変わったりもするんですよね。

2011/03/03

プログラム

Giro del Friuliに来ています。
フィレンツェからボローニャに抜ける高速道路は山道ですが、雪が降っていてびびりながら運転して来ました。
幸いホテル周辺は降ってませんが、冷え込みは厳しいです。
春は感じません…

5日に行われるMonte Paschi Strada Bianche  19日に行われるMilano-Sanremo、22日〜26日に行われるSettimana Ciclistica Internazionaleに同行する事になりました。
突然のプログラム変更も有り得ますが…

今回のレースは、去年たくさんのレースを一緒にこなした同僚との仕事なので、精神的に楽です。
眉間にシワがよってません。

Tirrono-Adriaticoに、行くか?はまだ確定してません。
行かないのなら、ひと休みします。

明日は、温かい紅茶は絶対に準備しておく必要あり!ってな冷え込みです。
働くぞ。
アルバイテン!

2011/02/26

ホテル移動終了。

今日明日と連泊なので、明日はレースに行きます。
アリーボ担当します。
夕食時には、たくさんのチームが一緒になるので、大行列。
皆でワイワイガヤガヤ文句垂れながら並んでるのも面白い。
明日は最終ステージではありますが、日曜日にももう一つレースがあるので、実質あと2ステージみたいな感じで、仕事します。
皆に良く言われるのですが‥‥
もっと楽に仕事しろ‥と。
自分でも眉間にシワがよってるのは、気がつきます。
食事の時だけは、そうでもないっすけど‥‥
もっとスマートに仕事が出来る様になりたい。
とは、いえまだ来は抜けないんだなぁ〜。
マッサージは、ガット、ファヴィリ、ノエを担当しています。
ノエ選手は、42歳の超ベテラン選手。
凄い重低音で話します
今日のホテルは2007年のジロで泊まったらしい‥
マッサージ中に思い出してました。
監督のジュリアーニは、シャトーダックス時代にこのホテルで合宿したらしく、練習後に馬に2時間乗ったのを覚えてると言ってます。

みんな、そうした経験があるんです。
いろいろ教えてもらってます。

明日も、スタッフの為のサンドイッチ作りから始まりますわ。

2011/02/25

ホテル移動

ホテル先回りの毎日ですが、明日の移動で最後になります。
残りの日程は同じホテルに連泊になるので…
いろんな事が起こりますが、何とか乗り越えなければ先はないので…
監督からも不安はあるけど、やれるはずと期待されてるのも感じるので…

レースは毎晩テレビで見てます。

2011/02/22

サルデーニャャ

フェリーで、夜に出発し朝にサルデーニャに着きました。
矯正的に船内放送で起こされます。
綺麗な朝焼けを期待して飛び起き、外に出ましたが、雲に邪魔されていまいちでした。

2011/02/19

レースの時は、前日にホテルに入ります。
昼に着いて、昼食を取り選手達は軽く乗りにいき、その間に我々はボトルの準備やパニーニの準備、そしてマッサージです。

今日も助っ人のマッサーが帯同してますので、我々のシステムを説明しましたが、経験の豊富なマッサーなので全く問題なし。
やはり、経験は大切な事。
経験がないなら、必死に働いて吸収するのみ。

明日は、晴れそう‥‥

2011/02/18

明日より現場

長い事、レースが空きました。
土曜日に開催されるTrofeo Laiguelia、そして、サルデェーニャ島で行われるGiro di Sardegnaに行ってきます。
時間の感覚が、ランカウイが終われば1月は終わり…
サルデェーニャが終われば2月は終わり…
と、そんな感じで過ぎていきます。
何だかホントに時間が経つのが早いものです。
ここのところ、サンバロントは雨ばかりでしたので、レースの時は晴れてほしいです。
でも…
花粉が飛ぶんだろうなぁ〜

働くぞ。

2011/02/14

倉庫内作業

次のレースまで、時間が空いています。他のスタッフは、カタール、オマーンのレースに帯同しています。
レースの為の下準備、これから続いていくシーズンに向けて1人でもできる作業をチーム倉庫に出向き、淡々と行なっています。
昨シーズンの活動で、何をしておくべきか?何をしておけば、仕事がスムーズに運ばれるか?把握できているので、まだレースまで時間がたくさんありますが、レース活動のひとつとして楽しんでいます。
何より、自分のペースで作業出来るのはいい事。

倉庫での作業中に、メカニックのアンドレアがバイクの作業に来ました。
彼は、マペイ最強時代にブーニョ選手などのバイクを担当していた優秀なメカニック。
世界選手権にもイタリア代表のメカニックとして、帯同しています。
かつて、ずーっと遠征に回っていた影響でしょうか?今は、イタリア国内のレースをメインに帯同してます。
自分のお店をも持っていますからね。

そんな、彼と倉庫でシーンとした中、お互いの仕事をしている空気感が何となく心地よく感じます。
仕事はレースの現場だけではない‥‥のであります。

現場の雰囲気も好きですけどね。

で、倉庫でやってた事ですが、倉庫の整理と掃除と毎回恒例のボトルへのキャップ付け作業だったりします‥‥

また明日も倉庫に行きます。
仕事は探せば、何でもある。

2011/02/07

拠点に戻る

イタリアでの初戦を無事に終えました。普段イタリアのレースでは、マッサー3人体制が基本なのですが、昨日は2人のみでした。
再度、最低限の仕事の確認をして、何とかレースを終えました。
補給も一人で8人相手…
サケットを無事に渡せるか?不安でもありましたが、レースの展開上補給地点では選手が止まるくらいのスピードでしたので全く問題なし…
選手たちも私が一人で待っているのを知っているので、笑いながら持って行きました。
レースは、ネオプロのfavilliが3位に入賞。
無事に表彰台に立ちました。
しかし、このレース。
ドーピングコントロール対象が、1.2.4.7.9.11.13位などとマッサーを困らせるものでした。
レースはスプリントでしたので、ゴール後チームバスに戻ってしまった選手も多いので、レース後は、ドタバタ…
うちの選手は3位入賞ですが対象にならなかったので、なんにも大変ではなかったのですが…
対象者を確認するのもマッサー達にとって、アリーボ待機の重要な仕事です。

マレーシアで、レースをこなしてきたので、取りあえずのイタリアのレースの始動は完了です。
次のレースは、ライグエリア。海沿いのレースです。
かなりの時間があくので、イタリアでの生活の準備をするつもりです。
マレーシアに入ってから、イタリアとずっと気を張っていたので、すこしリラックスします。

こっちは、極度の乾燥です。マレーシアの湿気よりもずっと快適。
イタリアで使っている乳液が肌に染みこむぅ〜。

--
Farnese Vini - Neri Sottoli
Masanori MIYAJIMA

2011/02/05

Gran Premio Costa degli Etruschi

イタリアでの初戦です
昨晩は星が凄い綺麗でしたので晴れを期待しましたが、とっても良い天気です。今、補給地点にて待機中。
各チームのマッサー達に会うと現場に戻ったのを強く感じます。

マレーシアに行っていた他のチームのマッサー達と話こんでおります。

スタート地点にて着いた瞬間からくしゃみが始まった…
今年は山の中からスターとなったので、シーズン開幕と共に強烈な花粉症も開幕してしまいました。
日本も今年の花粉の量がすごい事になると聞いていたので、海外に脱出すれば問題ないと思っていたけど…
天気の良い山の中に居れば、イタリアでも同じ…

2011/02/04

昨晩というより今日の早朝に拠点に戻りました。
空港を出発したときに一番、睡魔に襲われ…
拠点に戻った際には、目がさえてしまいマレーシアの洗濯を済ませてしまいました。
早速、明日からドノラティコに向かいます。
シーズン始めの忙しいオフィスにいますが、やっと現場に戻った気持ちです。
現在チームは、イタリア組とカタール組に別れて活動しています。
とりあえず、自分の部屋の整理と時差ボケ解消してます。
さぁ、始まります!!

2011/02/02

白いフランクフルト

無事にマレーシアを出発できて、今はドイツのフランクフルト空港。
ローマ行きのフライトが12時なんで、思いっきり暇潰しします。
フランクフルトは、雪が降ってます。
蒸し暑くて、額に汗が吹き出しているよりもましです。
寒いのは着込めば良いんですからね

2011/02/01

明日、最後ステージ

雨のマレーシア。
毎日雨の降る中での仕事。
やっと最終日。
イタリア国外でのレースは限られた、環境の中でいかに仕事を連携させていくかが、重要になります。
普段とは、違う訳ですからね。

しかし、このレースのおかげで、現場でやるべき仕事の再確認も十二分にできました。

普段一緒に働いてきた仲間とは違っていましたので、「じゃいつもの感じでやろうぜ」が通用しません。

言葉の問題はまだまだありますが、頑張るしかないです。


レースの現場で、他のチームのマッサー達とふざけあうのも居心地が良いです。

2011/01/30

スプリンター

今日のステージも、グアルディーニが制しました。
ホテル先回り組としては、レースの状況が気になる。
レース展開もそうだけど、何時頃に選手達が着くか?を知りたいのもあるのです。
ホテルのロビーでは、連日CSFコルナーゴのマッサー、グァルニャーニと話し込んで選手達の到着を待ちます。
彼は、永井メカ、中野マッサーとかつて一緒のチームにいたらしく、永井メカの真似をしてきます。
なかなか特徴つかんでますよ。

今日は、テレビでの中継を見る事ができました。
とはいえ、ゴール正面からのいちカメラのみ‥‥
あとは、前のステージなどのダイジェストなどで繋げています。
ヘリコプターも飛んでいて、レースを追っているけど、さすがに生中継は難しいのでしょうか?

今日は、事情によりグアルディーニもマッサージしました。
毎日、表彰台に上がる彼は、ホテルに戻るのも最後。
第1ステージの後は、ドーピングコントロールのオシッコがなかなか出なくて、困ってたらしいけど、この連日は、5分で大丈夫になったとか‥‥
コントロールルームではまた会いましょう。とスタッフと言葉交わしているらしいです。
北イタリアなまりのある彼のイントネーションは、和みます。
トスカーナ弁は和まないという訳ではありません‥‥
21歳には、感じない落ち着きがあります。
このまま、順調に育って欲しいなと、思います。

そして、イタリアのレッジョカラブリアのレースでは、オスカル・ガット選手もステージを制したとの連絡が入りました。
チームにとってとても素晴らしい、シーズンインです。

残りあと、3ステージとなりました。
ホテル先回りの各チームのマッサー達とあと二回、チェックインと荷物運び仕事だな‼と話してます。

大きなトラブルを起す事なく、レースを終えたいと思います。

そういえば、ここの所雨ばっかりで、太陽を見たのはレースの始まった2日間のみだったような気がする

2011/01/27

第5ステージ終了

暑い開幕戦と比べ、昨日、今日は雨。
上着が必要になるような状況下でのレースの準備です。
昨年は3月開催だったこのレースは、ほとんど快晴。
この時期の天気は中途半端らしい‥

このレースは、ホテル先回りを担当しているのですが、チームのワンボックスカーを運転する現地スタッフの役割がとても重要となります。
今回のドライバーは、そこ抜けに明るく、とてもフレンドリーに接してくれています。
良いコミュニケーションが取れているのが、幸いです。

今日のホテルは、昨年も使った所。
エレベーターに荷物を運びこもうとしたら、後ろから「マサ‼」と呼ばれ、振り向くと‥‥
去年、我々のチームを担当したマレーシア人でした。
昨年、彼ととても良いパートナーとしてレースしたので、実は今年もその彼がいないか?初日の担当が決まる前に探したのも事実です。
今回は、レースの担当には関わらず、ただ見に来たらしいです。
偶然だったのかもしれませんが、とてもとても嬉しかった。
アジアのレースは、ヨーロッパのレースとはちょっと違う状況もあり得ますが、レースに関わる皆がとても温かく、コミュニケーションをとる事が楽しくなります。
とにかく明るい‥‥


明日のステージは、9時にスタート、しかもスタート地点まで1時間弱かかるという事で、早朝の暗いうちから準備です。

2011/01/24

開幕戦で

チームにとっての開幕戦。
今年プロになった新人選手達にとっても、プロ選手としての開幕戦になります。
Andrea Guardini選手が、第1ステージを制しました。
彼も、プロ生活をスタートしたばかりの一人です。
(嬉しそうにしていますが、どこか冷静な所も感じる彼)
チームにとって、今シーズン最高の滑り出しです。
チーム全体で喜び合いました。

新人マッサーの初めてのアリーボ待機を手伝いしてましたが、おかげでゴールの瞬間に立ち会えました。

まだまだレースは始まったばかりですので、ミスをせずにクアラルンプールまで行きたいと思います。


いやいやにしても、暑い・・・というか、蒸し暑い。
汗かきなんで・・・

2011/01/23

イレギュラーな状況

明日よりレースがスタートします。
しかし、レース後にランカウイ島から本土に渡るフェリーの関係で、かなりイレギュラーなスケジュールとなっています。
夕食時のミーティングで監督から明日のプログラムの話がありましたが、半分しかわかりません。(悔しいですが現実です)
同部屋のメカニックに教えてもらい、何とか把握しました。
新人が来ているから、自分がしっかりしないといけないのですが・・・
こういった、状況に対応できないのは、まだまだです。

周りとコンタクトをとりながら、クリアしていかなければなりません。

何事もそう簡単には、いかないっす。

2011/01/21

仕事を教える難しさ

マレーシアに入り、チームと合流して数日が経過しております。
レースは、日曜からですので、選手たちは、時差調整、体調管理の日々・・・
我々スタッフは、これから始まるレースの下準備をしています。
今回のチームの構成は、監督1人、マッサー2人、メカニック1人、選手6人です。
予定では、働きなれたマッサーが来るはずでしたが、突然のスタッフプログラム変更に伴い、新人マッサーが来ております。
あっちでは、「マサがいるから大丈夫、マサが知ってるから・・・マサに聞け」と言われてきたらしい。
という事で、一気に頭フル回転です。
人に教えるというのは、自分にも跳ね返ってくるということですし、自分の仕事の再確認になります。
しかもイタリア語で教えるというのは、非常に難しい事ではあります・・・
何とかしっかりと2人で連携しないといけません。

レース中の仕事をスムーズにするために今するべきことが沢山あります。
準備の為の準備って事です。
とっても、とっても重要。
「これしておかないと、絶対にああなるぜ・・・そうなるとた大変だから、今これやっておいて、絶対ああならないようにしておこうぜ。」
ってな感じ・・・
何書いてんだか・・・