2011/05/31

ジロ・デ・イタリア2011終了

 本日の午前中にチーム倉庫でのチームトラック、バスからの荷降ろしや整理などの後片付けを終えてきました。
これで、ジロ・デ・イタリアは終了です。

プロチームで活動をするようになってから、目標となっていたこのレース。
イタリアのチームで活動するに当たり、外人である私がアピールするべきところは、仕事での評価です。
これしかありません。
このチームに入り2シーズン目。
昨年はチーム自体がジロの選考から外れてしまい、途方に暮れた5月。
今年ついにこのグランツールでの活動が現実となりました。
昨年のイタリアチャンピオンシップにてジョヴァンニ・ヴィスコンティ選手が見事にイタリアチャンピオンになった事が我々のチームの選考理由の大きな理由である事は、間違いありません。

膝に問題を抱えながらも、彼はイタリアチャンピオンとして、そしてチームリーダーとしての責任感も持って最終ステージのミラノまで走りきってくれました。
彼には、今回いろいろな出来事がありました。
同部屋の仲間であり、そして親友でもあり、そして重要なアシスト選手でもあるファイッリ選手が、レース前半戦で落車による怪我でリタイア・・・
そしてかつてクイックステップ時代のチームメイトであり、練習を一緒にしていたウェイラント選手のレース中の落車による死・・
決して、平常心でない状態での毎ステージでありました。
そんな中での僅かに残されたチャンスであった、第17ステージでの出来事。
単に「彼が押したら降格」。とは簡単に片付けられない私であります。
本当に勝たせてあげたかった。


そして・・・
チームリーダーの一人でもあるオスカル・ガット選手の第8ステージの勝利。
我々に大きな意味があります。
チームの力関係から見ても、我々には総合成績を上位で争うというよりも、ステージを狙いに行くというのがはっきりしていました。
(とはいえ、ステージ狙いといっても、簡単に勝てるわけではありません)

しかしながら、贔屓目には見てますが、彼の勝ち方は、とても美しかった。
思い切りの良さ、後ろから追ってくるコンタドールとの距離感・・・
彼のガッツポーズ。
ゴールの写真もいくつか見ましたが、絵になってますね。
初めてのグランツールでしかも、自分の担当する選手がステージを制するなんて・・・
この日、ホテルに戻ってから他のマッサー達からも「お前これで、レース勝者の担当マッサーの仲間入りだな」と言われたり・・・
スポンサーの方々も多く各ホテルに訪れては、大喜びです。
ジロに出るチームをスポンサーする事。
そして、そこで勝つことによる、スポンサーへの貢献・・・
単純な事が目の前で見れました。


まだまだ書くことは、あるはずなんですが、一気に書く能力がありません・・・


2 件のコメント:

Naco さんのコメント...

本当にお疲れ様でした。
初のジロで、優勝者のマッサー。
でもそれだけでなく、いろんなことが裏側であったことでしょう。

書くことで、記録になるだけでなく、おぼろげに感じてたことを具体的に考えにまとめられるから、見えなかったものも見えてきたりしますしね。

なにより、私たちに貴重な体験を共有頂くことで、レースがいっそう深くなり、感謝です。
(書く能力がないどころか、宮島さんの”ひとりごと”、拝見するのが楽しみです。
お疲れがでませんように!

宮島 正典 さんのコメント...

Nacoさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
チョコチョコ書いていきます。
いろいろ感じた事がありました。

ただ……失敗してるのがtwitterとブログを使い分けてない事。
今後考えます。

昨日の大片付けで…腰にきました。
調子は良いけど疲れてるみたいです。
ハハハ。

また元気な姿を見せれるように頑張ります。
いつもありがとうございます。