2014/10/28

シーズン終了

今シーズンも終わりました。
シーズン終盤は遠征の連続でイタリアのアパートに帰る事も少なく、自分は完全にノマドライフマッサーと痛感しています。
ブログ更新も途切れがちでした。
今シーズンは、アルベルトのティレーノ、バスク、ブエルタでの総合優勝以外に、マッティのルクセンブルク、バルグレンのデンマーク、ラファのポーランドでの勝利、山岳ジャージ獲得、マイケルのジロ、ツールでのステージ勝利など結果適にも素晴らしいシーズンだったと言えます。
2015年のシーズンも同じく Tinkoff- Saxoにて活動します。
来期に向けてのチーム編成で新たな選手、スタッフが加わり、名前は変わらずも今までのチームとは全く違ったチームになります。
月末には、来シーズンに向けての始動として、チームビルディングキャンプが行われます。
新しい仲間達との連携を深める為のキャンプ‥…
場所は、タンザニアのキリマンジャロ登山‥…
大丈夫か?俺‥…

2014/09/15

ブエルタ終了

ブエルタ終了しました。
アルベルトの優勝。
素晴らしいの一言。
私自身3回目のブエルタでしたが、太陽が照らすスペインは私にとって大好きな国のひとつです。

次のレースは世界選チームタイムトライアル。
そして、世界選の日本代表チームに帯同します。
月末までまだスペインに滞在しますが、とりあえずバスク地方に住むチームスタッフの所に行って数日のみリラックスさせてもらいます。


2014/08/28

第5ステージ終了

今日も暑い中でのレース。
各チームのマッサーと話す事は、暑い…補給地点じゃなくてビーチに行きたい…

いつもの様にガソリンスタンドで氷を買いクーラーボックスに詰め込みしました。

明日は山岳フィニッシュのため、バスのパーキングまではバイクで下る予定です。
ジロの様に選手達が凍える様な事にはならないので、温かい紅茶の用意は全く必要ありません。
チームとしては大きなトラブルもなく小さなミスがあったとしてもうまく対応できている状況です。

今朝は日本人観光客の方々が同じホテルだったので、レストランで挨拶しました。


2014/08/27

暑さの中でのレース

さすが南スペイン、アンダルシア地方は暑い日が続いています。
昨日は38度、今日は40度近くまで気温が上昇しボトルの消費量もかなりのものです。
スペインでは氷を手に入れるのは簡単で、ほとんどのガソリンスタンドで購入が可能です。
ホテルで朝、まずいっぱいの氷をクーラーボックスにつめ、スタート地点に着いてからまた氷を追加します。
補給地点でも、サケットを渡した後には、チームカーに補充のボトルを30本ほどとまた氷を追加で渡しています。
スポーツドリンクも必要となりますが、頭から水をかぶったり腕や脚にも水をかけて体温の上昇を防ぐために使うケースも多いためにこの様なボトルの消費となります。
今回のブエルタでの準備で特に気にかけたのがボトルの在庫をキープする事…
スペインはチーム拠点のルクセンブルクからかなり離れた場所となるため、拠点に取りに帰るわけにもいきません。
北スペインのバスク地方に住むスタッフの家には約500本の追加用としてのボトルはすでに先日のクラシカ・サンセバスチャンの時に運んであります。
バスクに近いステージで、追加する予定となっています。
準備したのは合計3300本。
スペインではファンがボトルを欲しがって毎日要求されますが、残念ながらあげるわけにはいきません…
在庫を常に考えなければなりませんのでね。

故障明けのエースを抱える我々としては、雨が降っての体調を崩すよりまだこうして対応できる暑さはましです。
しかしながら、暑い…
補給地点では、全チームのマッサーは、Tシャツを脱いで上半身裸で補給の準備してます。
レースはまだまだ続きますが、仲間と様々な状況に対応出来る様に連携して働きたいと思います。

明日も当然、氷の準備は欠かせません。

2014/08/23

ブエルタスタートします。

スペインに入り数日が経過しましたが、明日よりついにブエルタ・エスパーニャが始まります。
スペインを反時計回りで周り、約3週間のレースが始まります。
私はブエルタ後のレースも入れるとイタリアのアパートには10月まで戻らない…
長い遠征がまた始まります。

スペイン南部のへレスという街にきています。
ここはフラメンコが有名な所らしいです。
日中は軽く30度超えますが、夕食後の散歩はとても気持ち良く感じる位に落ち着きます。
例年に比べてかなり冷夏らしい…
助かった…

明日は20時過ぎのチームタイムトライアル。
レース後には少々ドタバタしそう。

2014/08/18

片付け&準備に追われる‥…

デンマーク後、無事にルクセンブルクのチーム拠点に到着し、チームトラックの積み込みも終えて、イタリアのアパートに帰ってました。

レースプログラムとにらめっこして‥…
どうやら、このアパートに戻るのは2日しかない‥…
という事で、荷物の整理に追われました。
捨てるべき物、とっておくべき物の判断で頭が疲れ果て‥…
ブエルタへ向けての準備も同時進行で、進めてしまい‥…
頭が痛くなるくらいです。

シーズン後半戦のアパート滞在のために買ってきた白米も残っちゃいました。
 
スペインは食事も美味しいので全く心配ありませんが、出発前最後の夕食は、イタリア料理でなく、カレーライスに決定です。

部屋を整理してたら、賞味期限が2010年の蕎麦が出てきました‥…

2014/08/11

デンマーク終了

結果としては、マイケル・バルガレンの総合優勝で幕を閉じました。
首位にいたボアロは、結局総合3位。
マイケルはプロ1年目ながらも、すでにデンマークチャンピオンになっています。
地元のビッグレースでの優勝で、スポンサーのサクソバンクのゲストも大喜びとなりました。
チーム総合も果たし、チームとしても素晴らしい結果となりました。

コペンハーゲンの空港にスタッフ、選手を送り届け今は、ドイツのハンブルグのホテルで一泊です。
チーム拠点のルクセンブルクに向かい、次のレースであるブエルタの準備を済ませてから、イタリアに戻ります。
もうシーズンも終盤戦に感じます。
なぜなら、レースプログラムを見てもう今シーズンは一緒のレースがないスタッフ達とは、お疲れさんの挨拶をしたから…

まだ8月というよりもシーズンも残り2ヶ月といった感覚です。

ルクセンブルクではポーランドを終えたスタッフ達とも合流します。

今シーズンの印象としては、アルベルトのみが勝っているわけでなく、マイカの飛躍、ロジャースのグランツール3ステージの勝利、マッティのルクセンブルク、マイケルのデンマーク、オーストリアでのペトロフ、ボアロのデンマークでのステージ勝利と多くの選手達が結果を残して来ています。
あと2ヶ月…
まだまだ選手達にがんばってもらいたいと思います。

明日も朝からアウトバーンでのカラオケドライブ楽しみます!

2014/08/09

マニュエレ・ボアロの勝利

ボアロが勝ちました。
彼とは3年間マッサージを担当していましたが、期待のイタリア人若手選手と言われながらも、なかなか初勝利にたどり着けませんでした。
実は昨日のステージでラストの周回を間違え、両手を上げてしまい…
念願のプロ初勝利は一瞬にして消え去ったのでしたが、今日は早速そのリベンジわ果たしました。
ラスト1キロはデンマークでは珍しい急勾配。
見事に独走が決まり、完全な勝利を味わいました。
ゴール後は遂に果たしたプロ初勝利をしっかりと味わい、嬉しそうに知人からの国際電話に対応していました。

ポーランドでは、ひとあし先にツールでプロ初勝利を挙げたマイカが昨日に続きステージ勝利、リーダージャージゲットしています。

ボアロも18秒差でリーダージャージを獲得しています。
短いステージ、タイムトライアル…
彼には、総合優勝のチャンスがあるはず…
一気に掴んで欲しいです。

明日は長い1日になりますが、あと2日ですのでしっかりと乗り切りたいと思います。

2014/08/07

デンマークツアー 第1ステージ終了

5日間のステージレース デンマークツアーに来ています。
今日はスタート時から天候が安定しませんでした。
我々はデンマーク人選手が6人とイタリア人、スロベニア人の8人で出走。
デンマーク新チャンピオンのマイケル・バールゲレンを中心にクリスアンカー、ブレッシェル、モロコフといった経験値の高い選手がわきを固める布陣です。
スタート時に強い雨が降り、途中で止みましたがレース中のパンクがかなり発生した様です。
今回はプロツアーチームは我々とロット、アスタナの3チームのみ。
集団内は普段より危険だったと選手は話していました。
確かに補給地点でも、危ないチームが居て、単なるお手伝いで補給をしているチームもあり…
そんなチームからは離れて立ちました。

デンマークはほとんど平坦。
補給地点の設定も真っ平らの直線。
スピードが出ていての補給は慣れている私達でも難しい場合があります。
マッサーがレース中に関わるのはこの補給時のみ…
絶対に補給地点でのトラブルは避けたいのであります…

明日もスタート、補給、ゴールの仕事頑張ります。

2014/08/03

シーズン終盤へ向けて…

ツールも終わり、無事にイタリアのアパートで数日間、いつもの様に冬眠生活を行い、エネルギー充電完了です。

シーズン終盤に向けてのレースプログラムがチームより送られてきました。

ツール・ド・デンマーク
ブエルタ・エスパーニャ
世界選手権チームタイムトライアル
ミラノートリノ
ロンバルディア
ツール・ド・北京

ブエルタからの連続プログラムと見ると…
世界選手権で日本代表のお手伝いをするとなると…
ほとんどイタリアのアパートに帰る暇がないと気づくのです。

ということで、昨日からアパート片付けを始めました。
まだ8月なのに10月の準備をしているというか、シーズン終了の準備です。
数年使わなかったものは、思い切って処分しないと単に荷物が増えていくだけ…
最終後片付けは、ブエルタ出発前に行いますが、ロンバルディアを終えたらすぐに中国に出発でしょうから、ホントに時間はないのです。

明日からデンマークへ向けて出発ですが、まずはチームの拠点であるルクセンブルグまで1,000キロ移動して、準備を行いそこからまた1,000キロ移動でレースに入ります。

安全運転で移動します。

2014/07/26

明日はタイムトライアル

ツールドフランスも残り2ステージとなりました。
明日のタイムトライアルを終えるとパリには行かず家に帰るスタッフもいます。
次の担当するレース、スペインのクラシカ・サンセバスチャンの準備を始めるスタッフもいるくらいです。
すでにサコッシュの準備は終えて、あとは当日朝にパニーニを作って終了!と流石にベテランのスタッフは先を見て仕事してますね。
そんなところを尊敬します。
私は明日、タイムトライアルを手伝いホテルに選手達と泊まりますが、ほとんどのスタッフはパリ近郊で日曜にスタートするためタイムトライアルのゴール地点から直接北上し、日曜の最終ステージの準備にかかることになってます。
私は、選手が空港に出発するのを見送ってレースで使っていたマットレスを回収しパリに向かいます。
シャンゼリゼのゴールに間に合えば、最後のフィニッシュを見に行くつもりです。
そういった意味では明日が最後の大仕事です。

写真はナンバープレートに貼られたステージ勝利数を示すVナンバー。
うちには、マイケル、ラファの他にベンナ、セルジオ、マッテオも勝利者として出場しています。

2014/07/25

山岳ジャージキープ

昨日に続き山岳ステージとなった今日のステージ。
ラファは粘り3位に入り、山岳ジャージをキープしました。
ポディウムの裏では、悔しながらもこのツールの後半戦でパフォーマンスを発揮出来たことに満足もしている様です。
まさしく山岳ステージを終えたので山場は越えました。
明日は平坦ステージ、そしてタイムトライアル、最終日のシャンゼリゼゴールでこのツールも終わります。

心配していた山岳ステージでの悪天候もなく、サポート側としても助かりました。

残りの7人の選手を無事にパリまで送り出したいと思います。

2014/07/23

マイケル・ロジャースのステージ勝利!

今日はアリーボ担当。
スタート地点からチームバスで移動しましたが、事故渋滞にはまるなどで、レースがラスト50キロ地点でやっと到着。
ラストは彼1人でゴール。
普段はおとなしく、まるで学者さんの様な落ち着きのあるマイケルがポディウム裏の待機所で着替え中に「やったぜぇっっーっ!」と絶叫しました。
ジロでグランツール初勝利をあげて、今度はツールでの初勝利。
そりゃ嬉しいですね。
こちらも感動してしまいました。

アルベルトが抜けてしまい、チームは完全にステージ狙いですが、簡単にはツールでは勝てません。
大きなチームからのアルベルトへのエールになったと思います。
まだツールは終わっていません。
まだチャレンジは続きます。

2014/07/22

第2休息日

ツール・ド・フランスも折り返しを過ぎ、第2休息日を迎えていました。
朝から片付けと明日の準備を始め、お昼前にはほとんど仕事は済ませました。
日差しは強くても風が強いので、部屋から出ると爽快な気分になります。
休息日は洗濯日となるのですが、今回のホテルは各部屋に洗濯機が備え付けてあるので、スタッフに関しては自分の部屋で洗濯機を回してもらったので、普段よりもずいぶん楽でしたね。
外に干せば、一気に乾くし、乾燥機もさほど働かなくていい日となりました。

Massageを終えて、外にでると心地よい風に気分もすっきりします。

残りの1週間。
無事に選手たちをパリに送り届けたいと思います。

ユーロップカーと同じホテルでしたが、新城選手の所にたくさんの日本人ファンの方々がいらっしゃっていました。
海外のレースでこんなに多くの日本人の方々を見るのは珍しいですね。
さすがツール……



2014/07/20

マイカのステージ勝利!

ひラファエル・マイカのステージ勝利。
彼はまだ若いですが、トップレベルのレースで何度もポディウムを経験してきました。
しかし、ポディウムといっても2位や3位での経験‥…
何度も彼とポディウムの裏で、「マサ!俺いつになったら勝てんだよぉ〜。」と彼が嘆いていた記憶があります。
世界最高峰のこのツール・ド・フランスのステージ勝利でプロとして初めて勝利者としてポディウムに上る事を果たしました。
HOTEL回りでレースのサポートしてないので実感してませんでしたが、山岳賞ジャージも射程圏内に入ってきました。
これからまた一段階上のレベルで戦う事になるでしょうが、若いパワーで一気に駆け上がってもらいたいですね。
我々はアルベルトをこのレースでは失ってしまいましたが、強力な大人のチームです。
ジロでエースとして走っていた時よりもいい顔してるなと感じます。
強力な信頼できるチームメートの存在も大きいのではないでしょうか?
レースにまた新しくスタッフが合流しましたが、彼の一言目が「マサ!またハラキリ逃れたな!」と‥…
明日もHOTEL担当ですから430km移動です。レース組みのHOTEL到着も2時間はかかると思うので長い1日になります。

2014/07/16

休息日

イギリスから始まったツールも今日の休息日を挟みまた明日から再開です。
朝からチーム車両の修理に出向きましたが、泊まっている街が大きいのでホテルから数キロの所に運び、明日からの準備も整いました。
フランス人スタッフの助けでこうした作業も簡単に運びます。

昨日ホテルに着いた際にチームトラックの整理も済ませていたので今日の休息日は我々マッサーも時間に追われる事なく仕事が出来ました。
のんびり空を見る事がなかった数日でしたが(天気も悪かったのでね)今日は気持ちがいい空を見れました。

今日働いたのは、洗濯機です。
一日中グルグル回ってました。

チームの中心選手、アルベルトはお昼にホテルを出てスペインに渡り、有名なドクターのもとで精密検査を行い今の現状をしっかりと把握出来たと聞きました。

我々は総合成績にはどの選手も絡んでいませんので、毎ステージがチャレンジになるでしょう。

明日もホテル担当組。
スーツケースと選手用のマットレス運びの完全肉体労働再開です!

2014/07/15

最悪のステージ

とても残念なステージとなってしまいました。
我々の絶対的なエースであるアルベルト・コンタドール選手が落車でツールドフランスをリタイア…

彼のこのツールにかけてきた全てが一瞬で消え去ってしまいました。
とても残念です。

Hotelに着いた彼は右脚を簡易ギプスで固定され肉体的にも精神的にも辛い状況でありながら集まった多くの報道陣に対応しています。

明日は休息日ですが、全く予想外の状況の中、全てをリセットする必要があります。
まだツールは続きます…
チーム全体で彼の早い復帰を期待しながらも残った強力な選手達、素晴らしいスタッフの仲間達と闘いたいと思います。

2014/07/12

ツール 一週目終了。

ツールに合流して数日が過ぎました。
私は基本的にHotel先回り担当ですので、レースの現場にはほとんど顔を出しません…

マッサーが6人とボディセラピストで7人体制でこのレースに来ていますが、Hotel担当はお互い良く知る仲のValentinとFirmin。
お互いの仕事内容を把握しあっているので非常にシンプルに仕事が進んでいます。
私にとって初めてのツールですが、中野マッサー始めみんなが機能しているので、変なストレスもなく朝から顔つきが悪くもなりません。
とはいえ、やっと第一週目が終わったばかり、あと二週間あります。
体調は良く全く疲れはありません。
ちょっと腰が痛いけど…



2014/06/16

Dauphine 終了

最終ステージは、130キロの短いステージでありながらも厳しいステージ。
天候も連日の暑さとは全く別物。
一応、温かい紅茶の準備は済ませました。
前半47キロ地点のGPMにて補給を行いましたが、通常、130キロ程度の距離であれば補給は必要ないですが、レース強度、レースの状況からチーム首脳陣からの支持で我々は補給をすることになりました。

補給を終えた後、アリーボに向かいましたが、フランス警察は交通規制が非常に厳しく、かなり大変でレース残り5キロの地点でアリーボに到着、今回はフランス人マッサーのフィルマンが担当し、私はレース後の片付け、レース後各地へ散らばる選手スタッフのスーツケースの配分などを行いましたが、片付け中から雨がまた強く降り始めドタバタ…

レースの内容もほとんど見ることが出来ませんでしたが、レース展開が我々にとって困難なものとなり、残念ながらアルベルトは、総合2位となってしまいました。

あくまでも、標準はツール・ド・フランス。

私は、数日後に一旦帰国し休養をとります。

昨日は、深夜0時にアパートに到着、そのままベッドに倒れこんで寝てしまい。
連日早朝に起きていたので、今日は6時半に目が覚めてしまいました。

2014/06/15

アルベルト首位に…

今日のステージは重要ですが、私は1人で補給を行い、集団を抜いてアリーボに向かいました。
ラストはアリーボにある巨大なビジョンで見ることが出来ましたが、現場でもアルベルトのアタックに観客は興奮状態でした。
素晴らしい結果に今日レースの現場に到着したチームオーナーのオレッグも大喜びです。

明日の最終ステージがとても重要。
チームでツールドフランスに向けて良い形でレースを終える事が重要です。
明日は天気が不安定らしい…


2014/06/06

ジロ終了 そしてシーズン前半最終戦へ

ジロがおわり、いつもの様に完全休養をベットにて過ごしました。
先日、ジロでMassageを担当していたEvgeny Petrov選手から、「Masa! マッサージは何時から?」と携帯にメッセージが届きました。
彼は、私がレース後には完全休養を取ることを知っているので、冗談でのメッセージです。
一瞬、「あれ?マッサージの約束していたっけ??」と驚きましたがね。

ジロに入る前のトレーニングキャンプからほとんどこのグループで過ごしてきました。
約2ヶ月毎日同じメンバー…
若手とベテランがうまく交ざり面白いメンバーでした。

マイカの総合6位とマイケル・ロジャースの2ステージ勝利。
チームオーナーのオレッグ・ティンコフ氏も満足の結果となりました。
彼は、ほとんどのステージを短縮はしていますが、バイクで走りました。
あの雪の吹き荒れていた、ステルビオ峠にも登ってきたのです。


今年もジロの期間中は天気が不安定…
朝の天気は信用ならず、特に山頂ゴールのステージでは、完全な被害妄想から「どうせ雨が降るんでしょ~」と温かい紅茶の準備をしていました。
使わければ、お湯を捨てるだけ…
準備していなければ…ゴール後…カオス。
まぁこのジロは山頂ゴールの多いこと。

このジロでの仕事分担で私がボトル関連を担当していたのあり、他のスタッフ以上に天気に敏感になっていました。
毎朝、氷の準備とお湯の準備をしながら頭がこんがらがっていた次第です…
この数日間で、見た夢の中で何度も「あっ次のホテルの住所をカーナビに入れるの忘れた…」で起きた事に自分でもあ~疲れてんのね。と実感するのであります。

次のレースはCritérium du Dauphiné 。
チームにとってはツール・ド・フランスに向けた重要なレースとなります。

レースを終えたら、日本へ一旦帰国します。
前半戦最後のレース、しっかり仲間と連携して働きたいと思います。


2014/05/24

第13ステージ終了

今日のステージも補給地点では、ジリジリと太陽の強さを感じるほどの暑さでしたが、補給を終えると雲行きがまたもや怪しくなり始め案の定、雨にやられました。
Goal地点では降られませんでしたが、ラスト30kmは超不安定の天気。
無事にゴールしてくれましたが、明日からは山岳ステージに突入していきます。
HOTEL周りの担当のはずが、結局最後までレース担当となりました。

明日は122キロ地点のGPMでBottle渡しを担当です。

1000m 以上の山岳の場合は、完全に被害妄想的に温かい紅茶を用意する事にしてます。
紅茶を作らなくていいようにお願いしたいもんです。
厳しい戦いが始まります!

2014/05/23

個人タイムトライアル

今日のステージ、午前中にスタート地点に着き準備をしていました。
選手がウォーミングアップを始めると雲行きが怪しくなり始め‥…またもや雨‥…
我々はマイカが良いパフォーマンスを見せてくれました。

残念ながら、クリス・アンカーは昨日の落車で記憶が飛んだ時間があり、ドクターストップがかかりました。
出走しないと聞いたのがスタート地点に着いてから‥…
マッサージを担当していましたが、脚の状態も良く、体脂肪率は3.5%。
キャンプからずっと同じ時間を過ごしてきたので、彼のジロに対する準備も知っているだけにとても残念でなりません。
ホテルでは普通にしている限り問題なさそうですが、ドクターの判断です。
毎ステージ落車が発生し、まだジロは折り返しにきたばかりですが、まだナーバスな状態が続いています。

私の仕事は何とか流れができてきたので、順調ではありますがいろいろ予想、予定がつかないこともあるので気は抜けません。

2014/05/22

マイケル・ロジャースの勝利!

素晴らしい勝利!
とはいえ‥…実は私はラスト30キロのGPMでBottle渡しをしていたので、あの現場にはいませんでした。
ポディウムには、マイカも上がるのでチームに取って素晴らしい結果です。

チームオーナーのオレッグから、このジロでステージ勝利がなかったら、「マサ!カラキリな!」と言われてました。
腹切りです。
当然、冗談ですが、乾杯の時に「マサ!カラキリは解除!」と指令が出て‥…みんな大爆笑。
チームの雰囲気が一気に変わりました。
明日は個人タイムトライアル。
明後日のステージからはHOTEL先回り組を担当します。

2014/05/11

ジロ・ディ・イタリア

既にアイルランドにて今年のジロは始まっていますが、明日拠点を出発しイタリアに到着するチームを受け入れる準備に入ります。
チーム構成は、ベテランと若手がうまく混ざり面白い構成です。

初日のチームタイムトライアルでは、天候にも恵まれ、良いスタートを切りました。

マッサージャーは3人入れ替わりますが、チームの雰囲気を変えない様にうまく合流したいと思います。

アイルランドの第3ステージを終えた選手達は、もう一泊し月曜の昼にイタリアに到着します。
バイクは、オーガナイザーの用意したチャーター便で運ぶそうですが、メカニック達は大変でしょう。

アイルランドで使ったチームバス、カミオンはイタリアに運ぶ事なく次のレースに出発です。

明日、イタリアで使うチームバス、カミオンが先にHotelに到着し、明後日の受け入れ準備に入る流れです。

ロマンディを終えてゆっくりしましたが、月末までアクセル全開です!

良いジロ・ディ・イタリアにしたい!
天気は去年みたいな事になりません様に…

2014/05/04

明日は最終ステージ

今日のステージ‥…
雨は降りませんでしたが、冷たい風が吹付け体感温度はかなり低く感じました。
雨が降っていないのに、温かい紅茶が必要になる位です。
5月になったのに、ダウンジャケットを着用し、まるでシーズン初めの2月頃の感じです。
来週からジロ・デ・イタリアが始まりますが、このロマンディに帯同するスタッフは皆イタリアでの待機組です。
カミオンはレース後一旦チーム倉庫のあるルクセンブルクに帰り、その後南イタリアまで移動する事になってます。
積み込み荷物の再確認などを行なっていますが、ジロが始まる実感が何だか、まだありません。
レースの現場でピンクに染まった雰囲気を味わえば実感が湧くのでしょう。

明日は最終ステージの個人タイムトライアル。
総合成績は残念ながら絡んでいませんが、ジロのチームタイムトライアルに向けてしっかりと集中して走ってもらいたいと思います。
明日はアリーボ待機です。

2014/05/01

ツール・ド・ロマンディ第1ステージ終了

第1山岳を含むステージでしたが、山頂には雪が降っているとの事で、レースは前半をキャンセルとなり補給地点がスタート。
残り90kmでのレースとなりました。

レース前の情報では、各チーム3台ずつで連隊し、車両専用の鉄道にのるとの事でしたか、悪天候は山頂のみという事で走るはずだったコースをチームカーで移動する事になりました。
途中までいい天気で、今日走れたじゃん!なんて車の中で選手達と話してましたが‥…
標高が上がるにつれ‥…
景色が真っ白になり始め、先週のエトナ山での悪天候と同じ状況。
前は見えず、雪は横から吹き、しかも道路工事が多い‥…
とても危険な状況でした。

まぁ昨日の深夜からまた朝にも仕事のプログラムが二転三転し、頭が痛くなりました。

明日は普通に第2ステージが行われます。
スタート地点がホテルから近いので朝はゆっくり準備ができるのが有り難く感じてます。

2014/04/28

いよいよレース

シチリア島でのキャンプを終えて1週間。
キャンプ中も激務に追われていたわけではありませんが、3年目となるLuccaのアパートで休養をしっかりと取りました。
土曜日には気分転換でフィレンツェまで…
何度行っても、フィレンツェのドォーモは美しいです。

チームはアルデンヌクラシックを終えましたが、明後日からはスイスで行われるTour de Romandie。
シチリア島でのキャンプを行った選手達が中心の構成となります。
ニコラス・ロッシュ、ラファエル・マイカを中心にエフジェニー・ペトロフ、ジェイ・マッカートニー、クリス・ユーリエンセン、オリバー・ザウグ、パウェル・ポヤンスキー、エドワルド・ベルトランの構成です。

例年、この時期はツアー・オブ・ターキー(トルコ一周レース)に帯同していましたが、今回はチーム自体が出場しませんので、ロマンディは初めての担当となります。

既にチームは、ジロ・デ・イタリアの準備にも当然入っています。
今年はアイルランドがスタート地となるため、チームは完全に2つのグループに別れます。
アイルランドからは約3,000キロ。
日程を考えても、車輌関係を運ぶのは無理があります。
(単なる移動ではなく、着いてから仕事がたくさんあるわけですから)
と言う事で、アイルランドの3ステージのみを担当するスタッフ、チームバス、トラック組。
そして、第4ステージからのイタリア待機組と別れます。
私は、ロマンディ直後にアイルランドに行くのは、スケジュール的にタイトすぎる為イタリア待機組となります。

カタルーニャから1ヶ月レースの現場にいませんでしたので、しっかり目を開いて動きたいと思います。


2014/04/20

トレーニングキャンプ終了

エトナ山での長期キャンプも終了し、明日は移動日となります。
カタルーニャからほとんど休みなく外回り‥…
Luccaのアパートに帰ったら、数日間は冬眠生活確定です。

ジロ・デ・イタリアに向けた高地トレーニングキャンプ。
約2000メートルのHOTELに滞在しましたので、通常よりも身体にかかるストレスも多くなります。
ベテラン選手達が若い選手に飛ばし過ぎない様にアドバイスしてるのを見ました。
2日働いて(トレーニング)、1日休息日のローテーション。
マッサーは二人いましたが、選手は10人。
1日5人の選手がマッサージを受け、次の日は他の5人とローテーションしました。

レース時と違い、ホテル移動もありませんので、マッサージに集中する事ができ、私自身いろいろ今までのアプローチに少し変化を加えたりしながら、勉強になる事もありました。

終わりのない事ですが、マッサーとしてもっとスキルアップしたいとこのキャンプでより感じた次第です。

明日は早朝に出発する選手を空港に送り、その後トスカーナに出発です。

アムステル・ゴールドレースを気にしながら安全運転で北に向かいます。

2014/04/09

シチリア島 キャンプ

シチリア島でのキャンプも流れが出来てきたのでリラックスして仕事をしています。
約3週間のキャンプ。
朝に全ての準備を済ませ、選手を送り出したら我々はトレーニングから帰るまでリラックス。
マッサージに関しても、時間に追われる事なくできるのでしっかり出来ています。

このグループは、ロマンディ、ジロと続くので付き合いが長くなります。
ジロの最中には、お互いにお前の顔見るのは飽きた…
となるでしょう。




2014/03/24

Volta ciclista a Catalunya 2014

バルセロナ近郊のレース。
上りのコースが多いので我々の選手構成もスプリンターは存在せず、全選手上れる選手達です。
当然アルベルトを中心に、パウリーニョ、ヘスス、ピレス、クリスアンカー、パウェル、ローリー、ジェスパーの8人です。
マイカは、先週のパリ-ニースの最終ステージに落車に巻き込まれ残念ながら出走をキャンセルとなり、新人のジェスパーが入りました。
今回、新人のジェスパーとパウェルが走りますが、アルベルトの勝つ為のレースに召集された事は、誇りでもありながらも緊張感を感じているようです。
マッサージ中に、アルベルトがふらっと部屋に来て…
「ゆっくり休めよぉ〜明日はがっつり働いてくれよぉ〜ははは」なんて軽く声をかけてくれます。
当然、声をかけてもらえた選手は喜んでます。
頑張ってチーム内の信頼を勝ち取ってもらいたいと感じます。

スタッフはいわゆる気の合うスペイン軍団が中心。
仕事の準備をしながらもふざけ合い、既に良い雰囲気の中で仕事が出来ています。

明日の第1ステージはホテルの近くでスタート、ゴールなので準備は余裕を持って行えます。
良い1週間にしたいです。



2014/03/19

Tirreno-Adriatico終了


最高の結果。
毎年帯同していたこのレースですが、ランカウイから帰ったばかりということで、今年のレースプログラムにはありませんでしたが…
家から近いので仲間に挨拶しに行ってきました。
今年のオフはキャンプに参加しなかったのもあり、10月に帰国して以来、5ヶ月ぶりになるので顔を合わせたかったのもあります。

チームオーナーのティンコフ氏のドライバーをしたり、メカニックの荷物を運んだり…
宅急便やタクシー業務。
マッサージは当然してません。
終盤にかけてアルベルトが首位に立ちチームの雰囲気も良く、良いレースとなりました。

次はカタルーニャです。
このレースもチームは勝ちに行くレース。
仲間と連携して働きたいと思います。

2014/03/09

ツール・ド・ランカウイ終了

今回のランカウイは、ホテル先回り担当でしたが、幸いにもオーガナイザーの配慮が行き渡り、各チーム階がばらばらになることもなくチェックインは想像よりもスムーズでした。
とは言え‥…
各チーム、部屋の鍵をゲットし、スーツケースを部屋に運び込み、フードルームと呼ぶ軽い食事の出来るマッサーの部屋を準備、次のステージの為のボトル作り、部屋に冷蔵庫があればパニーニも作るし、様々な買い出し‥…
これらをやるためには、時間の無駄は省きたいのであります。
他のチームとはいえ、やってる仕事の内容は同じですから不思議な連携もできるのです。
最後の2ステージは連泊となるためホテル移動がなく、やっと落ち着きました。

シーズン3戦目でしたか、ハードな仕事と暑さで痩せました。

チームは直ちに出発せずに明日の夜に出発のため午前中に少しトレーニングに行きます。
まだ寒いであろうヨーロッパ。
私はチームと離れ、デンマークのチーム拠点に今シーズン使うチームのミニバンをピックアップの為に向かいます。
そこから2000キロ弱のイタリアまでのドライブです。

変則的なレーススケジュールでしたが、ヨーロッパに入ったら、カタルーニャ、トレーニングキャンプ、ロマンディ、ジロと一気に突っ走ります!

2014/02/23

マレーシアへ…

今シーズンの1.2月は、レースに行っては日本にまた帰るというプログラムでした。
例年ならばすでにヨーロッパに渡り、あちらで過ごしていましたが、レースの度に帰国するとなんだか精神的にスッキリしません。

オーストラリア、ドバイと毎ステージホテルの移動も無く、仕事始めとしてはとても快適でした。
明日の朝、マレーシアに出発します。
ツール・ド・ランカウイは、ほぼ毎ステージ、ホテルが変わりますので目を覚ましてしっかり動ける様にしたいと考えてます。

レース後は遂にヨーロッパに渡ります。

もうすでに2月も終わりが近くなりました。
ランカウイは3月のレース。
今シーズンは、スタートがゆっくりなだけに時間の経過も早く感じる事でしょう。

ブログ更新がかなり滞ってしまいましたが、充実した日々を報告できる様に過ごしてきます!

2014/01/26

ダウンアンダー終了

2014年初戦はオーストラリアのダウンアンダーでしたが、このレースはオーガナイザーがすごく機能していてスタッフにとっては最高の環境下仕事ができると話は聞いてきました。

確かにシーズン初戦としては、とても働きやすかった。
スーパーは近いし、ホテルの移動はないし、水や氷の準備に関しては、全チームにスーパーにあるような大型冷蔵庫が用意されてそこに補充もきっちりしてくれます。
これだけで、かなりの負担が減るのです。

他のチームともホテルも一緒、作業するテントもとなり、補給地点も一緒ということで、仲間同士の会話も弾みました。
チームは違えど、やってる仕事は殆ど一緒ですから、変な連帯感も出来るんですよね。

明日、出国しますが、チームとは別行動で日本に戻ります。

腕と顔がこんがりいきました。

2014/01/18

チームプレゼンテーション

猛暑も落ち着きやっと心地良い真夏の気候となりました。始まります。
各チーム、ヨーロッパからの移動という事で、かなり早めにオーストラリアにはいってましたが、いよいよレースが始まります。
まずは明日の19時スタートのショートクリテリウム。
あさっての月曜はまた1日休んで、ダウンアンダーが火曜から始まります。
シーズン初戦。
怪我なく良いレースにしたいと思います。

2014/01/15

オーストラリア

真冬の日本から、真夏のオーストラリアへシーズン開幕戦に帯同してます。
想定の範囲を軽く超える猛暑。
まぁ今週は異常気象らしく、現地の人も暑い暑いの連発です。
各チーム、練習時刻を大幅に早めて、炎天下での活動は控えてます。
来週からレースは始まりますが、気候も落ち着くらしいです。
良かった。

明日はなんと7時半にホテルを出発!
お昼前には帰って来て、昼食後ゆっくり出来るのでかまいません。

ホテルの移動もなく、全日程同じ所に滞在できるのは、とてもありがたいです。

時差ボケのない私としては、そろそろ明日あたりにレースしてもらっても良いのですが、フライトの都合でユーロッパカーとガーミンは今日着いた様で、大変そうです。

2014/01/09

2014年シーズン

長いオフシーズンを終え、いよいよ今シーズン初戦に出発します。

今シーズンもTinkoff- Saxo のマッサーとして活動致します。
良い1年になる様にチームスタッフと協力しあい乗り切りたいと思います。

シーズン前半のプログラムは、例年よりもスロースタートです。

ダウンアンダー
ドバイツアー
ツールドランカウイ
ヴォルタカタルーニャ

なんと、ランカウイまでの2レースはレース後にまた日本に戻ります。
ヨーロッパは、ランカウイ後に直接向かいます。