2009/09/30

9月が終わる…

無事に大きなトラブルもなく、レースを終え一安心しております。
重要なレースに同行させていただき感謝しております。
イタリアでの活動が、突然停止してしまい、実質数週間は何にも進展がない状態の続いた8月でした。その頃に比べ、この一ヶ月は、中野マッサーのご配慮により、リクイガスに同行させていただいたり、イタリアでのジュニアの遠征、そしてボゴーニョで行われたパラサイクル世界選手権ロードの日本代表のサポート、そして今回のメンドリッシオで行われたロード世界選手権日本代表のサポートスタッフと連続で仕事を与えていただきました。
とても充実した1ヶ月です。

仕事がある有り難味を感じています。

いつの間にか、もう9月も終わりが近づき、「いつ日本に帰るんだ??」と聞かれるようになってきました。
何とかして、来期の活動に結び付けたい私は、もうちょっとイタリアに残ります。

少し進展がありそうな状況ではありますが、すべてにおいて確実な事はきまっておりませんので…

とにかく、元気で活動しております。
代表で泊まったホテルの食事が美味しくて美味しくて…

2009/09/28

疲れた分、栄養補給・・・

今日のレースは、10時30分スター・・・
ゴールは7時間後・・・

予想に反して、ボトルを冷やす氷が必要となる状況下でした。
私は、二つある補給ポイントの第1ポイントにて補給スタッフとして、良い天気の中、お仕事・・・
顔は真っ黒になりました。

今回のレース、周回の距離が短い分、回数が多く・・・
19周です。
新城選手の大きな逃げもあり、補給して、また補給して・・・
何だか、すんごい回数ボトルを持っていた気がします。

スタッフ間の連携もうまく行ったのではないかと思います。
深刻なトラブルも起きませんでした。

こうなったら、「最後の夜に絶対ピザ食いまくってやる!!」という事で・・・
美味しい、フンギポルチーニ&水牛のモッツアレッラ&生ハムのピザを頂きました。

次のレースは決まっておりませんが、こうして緊張感の高いレースをすると・・・
「あぁ~レースって良いなぁ~」と思います。
ま、疲れましたけど・・・

今回の遠征、最後の最後まで・・・
私の名前を皆が呼び間違える・・・
ま、最後に皆と良い笑顔で挨拶できたから、良いか・・・


2009/09/27

いよいよ

明日、エリートのレースが行われます。
U23のレースには行かずに、エリートの選手達と一緒に残り、明日の準備を行いました。
皆、初めて一緒になる選手・・・
日本のトップレベルで活躍する選手達です。
彼等とコミュニケーションも良好で、良い緊張感をもってレースを迎えられそうです。

レース中には、突然いろいろな事が起きるかもしれませんが、チームスタッフと連携を取りながら、良いレースにしたいと思っております。

普段から、一緒に行動しているスタッフではないので、何度も確認しながら作業となります。
今回は、あくまでも第2マッサーとしての後方支援ですから、皆さんの役に立てるようにするのみです。


260㌔・・・
長い一日になります。


2009/09/25

UCI ROAD WORLD CHAMPIONSHIPS 2009 Mendrisio

スイスで行われる世界選手権ロード日本代表のお手伝いとして、本日チームに合流しました。
久しぶりに一緒になるスタッフの方々にも、快く仲間に入れていただきました。

選手の皆さんは、全員初めてご一緒します。
試走の感想としては、かなり難易度の高いコースと・・・
キツイ上り、狭い道幅、平坦は少なく上りか下りを繰り返すコースのようです。

今回は、連盟から派遣されている石田マッサーのサポートが中心です。
皆さんの仕事の流れを崩す事の無いように働きたいと考えています。



2009/09/24

転院しました。

本日、石井選手は、ミラノ郊外の病院に転院しました。
実は、昨日の予定でしたがいろいろ病院間、保険会社との連携がうまくいかなかったようで、皆さん一安心・・・というより、凄く疲れている様子でした(1日中待たされて結局、翌日になりましたからね…)。

再チェックの結果、肺の機能は回復が素晴らしく、ドクターも彼の回復力に驚いているそうです。
しかし、多くの骨折部分に関しては、肺機能の回復を優先させていた為、まだ手をつけられていません。
レントゲン検査や、身体のチェック時にドクターに身体を動かされるとまだまだ痛みが強いと聞きました。
特に頚椎の骨折もあるとの事ですが、幸い神経系の損傷はないようです。
これも奇跡的だそうです。

移った先の病院は、落ち着いていて静か・・・
看護婦もしっかりしてそう・・・

少しだけ、日本に近づきました。
しかし、まだ首の固定は絶対的に必要で、自由に動かせるのは、両脚、左腕のみ・・・
ゆっくりベッドで休んで、これから始まる治療に期待をしたいと思います。

今回の怪我を彼は「リセットだ」と表現しています。
もう1回、ゼロからのスタートを切る覚悟をしている彼です。

2009/09/22

だんだん良くなってる気がする・・・

タイトルは、石井選手のコメントです。
選手達は、一般の方々よりも自分の身体に対する感覚は、研ぎ澄まされていると思われます。
肺に繋がっていたチューブも抜け、自分の動ける範囲での身体の感覚からこの言葉が出たのでしょう。
すでに、復帰後の事を考えているようです。
しかしながら、まだまだ治療は終わっていないので、あせってはいけませんね。
皆で、まずは治療が終わってからね・・・と落ち着いてもらうように促しております。
いろいろと驚かされています。

奥様がイタリアに来て、病室で付き添ってくれている事は彼にとって、とても精神的な安心感が与えられたようです。
(そこのところは、誰にも代わりは務まらないところ・・・)

ミラノの病院への転院も決まりつつありますので、状況は良くなりつつあります。
保険会社の方や、イタリア在住の方も駆けつてくださり、今日は病室に日本人が5人も居る状態・・・
隣のベッドのおじいちゃんも日本人集団に圧倒されていました。

治療、リハとスムーズに行くのが一番ですが、彼自身全てが簡単に行く事は無いと覚悟もしているようです。

もうちょっと時間はかかりそうですが、彼自身の持つ「明るさと積極性」を見ていると・・・
看病する自分の方が、元気をもらってしまう。

そんな彼です。


2009/09/21

強さ

パラサイクル世界戦ロードレース。
残念ながらゴール前のスプリント時の落車で石井選手は入院する事になってしまいました。

慣れない外国での入院、治療はとても辛いものです。
言葉が通じない・・・
ちょっとした事の行き違い・・・
不安感・・・

現在は、状況も落ち着きつつあり、傷ついた肺の状態を見てイタリアの田舎町からミラノ病院へ転院する調整を行っているところです。

付き添いをして、つくづく感じる事。
石井選手の人間としての強さ・・・
奥様との絆・・・

人生もそうですが、レースやっていてもいろいろな事が起こりえます。
自分にとってつらい状況になった時に、どう対処していくか?
どうやって克服していくか?
どう自分自身で解釈していくのか?

彼と話をしていていろいろ考えさせられます。

早い回復を期待して、もうちょっとお手伝い続けたいと思います。

2009/09/11

UCI PARA-CYCLING ROAD WORLD CHAMPIONSHIPS 2009 BOGOGNO

トスカーナのジュニアのレースを終え、今週はパラサイクル世界選手権ロード日本代表のお手伝いをさせて頂いています。
私自身、ハンディキャップの選手の競技会への帯同は初めての経験です。
今回のイタリア遠征は、石井選手のみの参戦となっております。
石井選手は、世界選手権、パラリンピックの両大会で金メダルを取得してる日本を代表する選手。
激しい練習中の事故の後の意識障害から今のパフォーマンスを獲得するまでには、様々な苦労、努力があったのでしょう。
(こんな数行で表現できるものではありません)
しかしながら、人間的な明るさ、そして闘争心によって困難に向かって競技をしていらっしゃいます。

柔らかい話し方でいろいろなお話を聞かせて頂いています。


メカニックには、日本代表での海外遠征経験豊富な森メカニックが同行されています。
森さんとは、チンハイレイクという中国奥地でのレースでご一緒した事もあり、ヒドイ環境下での苦労話に盛り上がりました。(現在はかなり大会運営も素晴らしくなったと耳にしていますが…)

石井選手は、明日のタイムトライアル、そして日曜に行われる個人ロードレースに参戦致します。 

日本障害者自転車協会の栗原さんの情熱によって(ご自身、他業種の仕事がありながらも、最も大変である事務処理やコーディネートをしていらっしゃいます)この遠征は成り立っています。
間近でご一緒して…
私には出来ない位の激務だな…と思います。

選手は一人でも、JAPANチームとしてレースを迎えます。
皆それぞれの仕事をこなし、良い遠征にしたいと強く思います。

2009/09/06

新鮮だなぁ

4ステージのレースではありましたが、連日スタートが午後2時と距離が100㌔なので、時間に追われる事無く仕事が出来ました。
最終日の今日は、9時スタート…
日曜ですから、レース後の帰宅を考えると海から帰る車の渋滞に巻き込まれないので幸いです…
久しぶりに5時起きでの仕事も新鮮さを感じました。
早朝は、風が吹くと冷え込みを感じましたがレースが終わる頃には、軽く30℃超え…
気持ち良い疲労感で帰宅しました。

若い選手とのレース。
レース形態は、距離が短いのと無線をつけていない以外は、同じ…
さすがにサケットを使った補給は無かったけど、暑い日が続いていたのでボトルの消費は激しかった…
補給地点では、目の前に居たドイツのマッサーが思いっきりこっちに向かって選手と並行して走り始めやがって・・・
怒鳴りまくってやめさせました。
誰も居ないところでの補給は、走っても邪魔にならないかもしれませんが、他のチームも居る所(いわゆる補給地点)で思いっきり選手と並行して走ってはいけません。
補給地点での人為的な落車、事故はあってはいけません!
ジュニアのレースは、補給のスタッフが親がやっていたりする事もあるそうです。
自分のボトルを渡す相手しか見ていないのでしょうが・・・
他の選手、他のスタッフの事が目に入っていないのでしょう。

(独走してる訳ではないのですから・・・)

最後にお別れのとき、一人涙を流して挨拶している選手
が居た・・・初めてのステージレースで緊張していたのか??思った走りが出来なかったのか?
その彼を見て、新鮮な気持ちになりました。

実は、自分も初めてレースを手伝ったとき、選手との挨拶のときに涙が出てきたことがあります。
96年だったかな??
外人相手で緊張の連続、初めての仕事で何をしていいのか分からない状況下…

彼らは来年は、ジュニアでなくイタリアのアマチュアチームに所属し、将来はプロを目指して走り続けるようです。
こうして、選手はプロを目指していくのを目の前で見れたのは、とても良い経験となりました。

最終日の今日、去年からお世話になっているファブリ監督とも会えたし・・・
それにしても大会運営やら、ジュニアのレースにはおじいちゃん達がたくさん居る・・・
でもこうして、自転車レースは成り立っているんだなと、関心しました。

2009/09/04

トスカーナ

Lunigianaというジュニアのレースに来ています。
このレースにはヨーロッパの強豪国、そしてイタリアは各地方の選抜チームで構成されています。
私はエミリィア・ロマーニャ州のチームです。
今回は元アミカチップスのマッサーと一緒なのでシーズン前半を思い出しながら働いています。
今日のゴールは、去年の拠点地だったポントレーモリ…
補給地点は選手の住んでいた町、ビィラフランカ…
ファブリ、アントニオ両監督とも連絡を取り合い、今週はトスカーナに染まっています。
こっちは山が近いから天気が変わりやすいんだよなぁ〜
明日のスタートは午後2時…
ゆっくり準備します